私は見た!聞いた!
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『過去形丁寧語』は…
 
 
ただの北海道弁だっ!?
 
証言その1
北海道ではずっと以前から(少なくとも私が大学を出た1983年には)、電話をかけて相手が出た時に「田中でした」と名乗る習慣がかなり普通にありました。会話が終わって電話を切る時にではありません。相手が出た時に言うのです。
 
証言その2
北海道の特に中年層以上では、挨拶で「おばんでした」とか自分の名前を名乗るのに「○○でした」と過去形を使うことが多い。昔、この過去形は丁寧語とされていたらしい。
 
証言その3
私が初めて「よろしかったでしょうか」という表現を意識したのは札幌空港のお土産売り場でした。そのときには北海道の方言だと思い込んでいました。それがいつの間にか身の回りで氾濫(はんらん)するようになり「ん、もー」状態になったのです。ですから、北海道の方言だとするなら「よろしかったでしょうか」をむやみに追放しようとすると、北海道の方には迷惑な話になります。北海道除外規定が必要かもしれません。
 
証言その4
私もその言い方、気になります。前に言ったことの確認ならば違和感ないのですが、いきなり「〜かった」と言われるとやっぱりへんな感じします。 北海道でその言葉を聞いて、一緒にいた人(北海道出身)に話したら、別に普通だと言いました。
 
証言その5
横浜のとあるカレー屋で若い男性店主が使っていた。不気味に思われるの覚悟でたずねたところ、札幌出身とのこと。あるいは若い世代にはやり始めているのか?
 
証言その6
北海道では過去形でいうのはどうも丁寧語のようです。勧誘の電話で「今、そちら様の地区だけキャンペーン中だったんですよ〜。」「あら、もう終わったの?」「いいえ。今月中だったんですよ〜。」私は長く話しているうちになんだか分からなくなって、とうとうボケたんだ〜と心配になるのです。
 

 
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