2月17日...あ・うん |
結婚して10年以上が経ちますが、まだまだ「あ・うん」の呼吸による意思の疎通にはほど遠い我が家であります。 昨晩、帰宅して先に夕食を済ませ、だらだらとパソコンなんぞをいじっていますと、 「お風呂・・・温かいうちに入ったら?」と、先に風呂から上がってきた妻が、濡れた髪をタオルで乾かしながら言います。 妻の言葉を上の空で聞きながら、その後も私はしばらくネットサーフィンを続けておりました。 15分ほど経って、ふと(残り湯で洗濯でもしたいのかな?)と思い当たった私は、そそくさとパソコンの電源を落として風呂に入ることにしました。 「ずいぶん暖かくなってきたけど、まだまだ夜は冷えるねぇ♪」なんて、脱衣所から妻に話しかけながら服を脱ぎます。 ガチャッ (お風呂場のドアを開けた音)。 「・・・」 浴槽にお湯が張られていませんでした。 我が目を疑うとはこのことです。 (すぐに風呂に入らなかったから、怒ってお湯を抜いちゃったのか?けど、そ・そんな馬鹿な!?) 一瞬のうちに頭の中でいろんなケースを想定してみたのですが、どれ一つとしてしっくりくる答えが見つかりません。 真冬の冷気が素っ裸の私を包み込んできました。 「ヒエェェェェェッ!!」 (…なんかちょっと前にも同じような叫び声を…) リビングでテレビを見ていた妻のほうへ裸で駆け寄りました(ちゃんと、前は手で隠してます)。 「お湯、入ってないやんか!」 すでに妻は引きつりそうなくらい笑っています。 「何言ってんの。だから私は、『お風呂場が暖かいうちに入ったら?』って言ったんじゃないの!」 どうやら妻は、自分がシャワーを浴びて、浴室が湯気で暖かくなっているから早く入れば、と言ったつもりだったのです。 しかし、どうでしょう? 日本語で『お風呂』『あたたかいうちに』『入る』と言葉が続けば、普通は「浴槽のお湯が温かいうちに浸かったら?」という意味の慣用句しか思い浮かばないと思うんですが! まさか、『お風呂・・・』と聞こえたのが『お風呂場』で、『温かい』と聞こえたのが『暖かい』だったとは思いもよりませんでした。 「お、お前、そんなこと普通言うか?絶対おかしい!ホームページでみんなに言いつけてやる!!」 前を隠しながらそう通告しましたが、しかし妻は「ヒ〜ヒ〜、ハ〜ハ〜」とお腹の皮をよじらせて笑うだけでした。 (ほんとにもう!) |
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