2月1日...牛丼
 
ちょっと前の夜のことです。
布団に入ったY介とR紗からの「眠れないから、なんかお話して〜」というリクエストにお応えして、一緒に布団に入りながらその日の昼食に食べた牛丼のことを話してやりました(笑)。
 
牛丼屋さんなんて、なかなか家族連れでは行きませんもんねー。
「R紗は牛丼食べたことないっけなぁ、Y介はずいぶん前に一回お父さんが連れて行ったことがあったかなぁ。今日のお昼にな、お父さんは天神の地下街で牛丼っちゅうものを食べたんだ」
「それってどんなのどんなの?おいしいと?いくらすると?」と、なかなか食いつきよろしく話の続きをせがんできます。
「お父さんが頼んだのは、牛丼セットっちゅうやつで、値段は520円。マクドナルドのハッピーセットとは比べ物にならんくらい美味しいぞ〜。味噌汁と漬物とな、それになんと生卵までついとるんやぞ!」
「え〜、生卵をどうすると?」
「かけるんだよ、牛丼の上からな」
妻が子供たちのアレルギーを心配して、普段は卵かけご飯など食べたこともない二人は生卵の使用方法がわからないようです。
 
「ねえ、牛丼ってどんなの?」
「牛丼っちゅうのはなぁ、どんぶりご飯の上に…」
私の言語表現能力の全てをかけて、その日に食べた牛丼セットの美味しさを二人に語り尽くしてやったのでした。
生卵を割ってかき混ぜて、それを熱々の牛丼にとろ〜りとかけて、などなど微に入り細に入り…
 
R紗は布団から目だけ出して、生唾をゴクリと飲み込んでいます。
Y介は話の途中から何度も狂ったように身体をくねらせ、足をバタつかせて、
「ぐお〜っ、お父さんずるい!僕も食べたい〜っ!!」と暴れ始めてしまいました。
もう、眠るどころではありません(笑)。
そんな二人を見て、私は大満足で大爆笑したのでした。
 
ということで、とうとう今日の日曜日、天神はソラリアの地下にある牛丼の”牛心”に二人を連れて行く羽目になってしまったのです。
もう、そうしないと収まりがつかなくなっちゃいまして(笑)。
自業自得という奴ですね。
「ここが、お父さんが会社の昼休みに時々食べに来る牛丼屋であーる!」
牛心の看板を指差す私の後ろで、うんうんとY介とR紗が目を光らせてうなずき、滴り落ちるよだれをグイッと拭きました。
さらにその二人の後ろには、(なんでせっかくのお出かけで牛丼食べなくちゃいけないのよ?)という顔で、妻が力なく立っていたのでした(笑)。
 
カウンターにバラバラに座り、Y介もR紗も夢にまで見た”牛丼セット”を頼みました。
Y介が卵をかき混ぜずに牛丼の上にかけようとするので、
「こらこら!卵はな、こうやってよーくかき混ぜてからゆっくりとかけるのだ!」
牛丼一ついただくにもいろいろ指導が必要です。
 
小さい頃の、ふとしたしょーもないことを断片的に覚えていることがありますよね。
サラリーマンや学生に混じって、カウンターでガツガツ牛丼を食べている子供たちを眺めながら、(もしかしたら今日の牛丼、一生覚えてるかも)なんて思って、ちょっとおかしくなりました。
 
一覧に戻る    home    next独り言