10月4日...街で見かけた有名人ベスト3
 
突然ですが、私が街で偶然見かけた有名人ベスト3を発表します。
 
第3位。
勝俣なんとかっていう欽ちゃんファミリーのお笑いタレント。
なんで名前もよく覚えてない(結構テレビにはよく出てますね)のに第3位かといいますと、あれはかれこれ4年ほど前のディズニーランドでのこと。
夕方から始まるミュージカルショーを観るために30分ほど行列に並んだのですが、私たち家族の前に並んでいたカップルの男の方がその勝俣くんでした。
私はその真後ろで30分以上、ず〜っと二人が話しているのを聞いていたのでした。
密着度、密着時間が群を抜いていたもので、第3位。
 
第2位。
北野武。
これはもう10年以上前のはなしです。
出張で東北新幹線に乗るために上野駅の新幹線地下ホームに立っていたら、向こうから趣味の悪い変な紫色の柄のセーター(昔はよく山本寛齋デザインの服着てたの覚えてませんか?)を着た、色の浅黒い男がやってきました。
取り巻き連中はいなくて一人でしたが、てっきりやくざ屋さんだと思ったらあの北野武。
「なんだ、文句あんのか」っていう顔でじろりと睨まれたのを覚えています。
ブラウン管を通して見るのと実際見るのと、雰囲気のギャップの大きさに驚きました。
 
第1位。
故司馬遼太郎。
7、8年前、大阪にいたときでした。
新大阪駅の改札で仕事関係の人が出てくるのを待っていたら、その改札から頭の真っ白な小さなおじいさんが出てきて私の方に近づいてきました。
「あっ!司馬遼太郎だぁぁぁぁぁ!!」(大ファンだったもんで)
固まって動けない私の目の前を通り過ぎて、司馬遼太郎はタクシー乗り場に消えていきました。
 
別格。
吉永小百合。
これは偶然ではないのですが、運良くというやつで。
今を去ること30年近く前のことです。
私が生まれ育った土地を舞台にした映画”青春の門”に出演した吉永小百合が、地元の映画館での初演日ということで舞台挨拶に来てくれました。
当時中学生だった私は英語の塾の帰り、塾の友達二人と一緒に映画館の裏口に張り込んだのです。
 
裏口で待ち伏せなんていう子供だましの手に、あの天下の吉永小百合が引っ掛かるとは夢にも思っていませんでしたが、「俺は今、吉永小百合を待ち伏せしているのだ!」という事実だけでも興奮して楽しんでいたような覚えがあります。
ずいぶん待ったのですが出てこなくて、ボチボチ帰ろうとしていたときでした。
ガチャッ!とドアが開いて・・・ついにあの人が出てきたのです。
「うっ、うっ、うっ、、、」
声が出ませんでした。
裏口にいたのは私たち中学生3人と吉永小百合だけ。
私の目の前をスローモーションのように吉永小百合が通り過ぎていきました。
パンパン!
通り過ぎた彼女の背中を2・3度軽く叩いた(触った)のがその時の私にできたすべてだったのです。
 
夢のような一瞬とはこういうことをいうのでしょうか。
後で知ったのですが、その時一緒にいた友達がカメラのシャッターを一回押していました。
その写真には、少しうつむき加減にモナリザのような微笑を浮かべる吉永小百合が見事に写っていました。
はっきり言って、あの写真ほど美しく撮られた吉永小百合のグラビアを私はこれまで一度も見たことがありません。
私の宝物のひとつなのでした。
 
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