2003年12月2日(火) 福ノ浦漁港 15:00〜18:00 小潮、満潮17:58、曇りのち晴れ、やや風強し ----------- 会社を休みました。 (ゴホゴホ…) 休むの、今年2回目だったかなぁ。 朝起きて、身体がどうしてもいうことをきかず、立ち上がれません。 (風邪ひいたかな) 瞬間的に頭の中で仕事のことを反芻しました。 (今日、なにか約束はなかったけ?どうしても今日中にやらなくちゃいけない仕事はなかったっけ?大丈夫だっけ?)…なんとかなりそうか・な・と自分なりの結論が出て、会社を休むことに決めました。 ちょっと大げさですが、自分の心と身体のバランスのどちらか一方でも崩れそうなアラームを自分自身に感じたときはなるべく無理をしないように心がけています。 朝起きて、そういう状態のことが年に一、二度あるのですが、仕事の状況が許す限りは自分をいたわることを優先しようと数年前から思うようになりました。 (会社の人が読んでるかもしれないと思うと、色々言い訳も大変だ〜!) ということで、会社に電話をして、仕事用の携帯電話をテーブルの上に置き、テレビやパソコンの画面を見るともなしに見ながら午前中をボ〜〜〜ッと過ごしました。 妻は市役所で年末までアルバイトをしているので、家には私一人です。 ほとんど『 咳をしてもひとり 』状態。。。 (by尾崎放哉) ![]() 昼休みになると、食事をとるために妻が市役所から帰ってきました。 「あら、休んじゃったの?」 「うん。腹減った…」 一緒に簡単な食事を済ませ、妻が市役所に戻ってしまうと再び狭い家の中で『 咳をしても…』状態に。 「いかん、いかん。これじゃ、いかん!そうだ、こういう時こそ海でリフレッシュ。さあ、海づり公園に行こう!」 14:20、海づり公園到着。 ガーン!閉まっとるやないか!! 火曜日って定休日なの?そんなの知らないよ〜。 (あぁ、また身体と心のバランスが…) 「いかん、いかん。それじゃ福ノ浦でサヨリ狙いだぁぁぁっ!」 |
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ということで、途中OS釣具でアミ半角(250円)とサシアミ1パック(270円)を購入し、15:00頃福ノ浦漁港に到着しました。 ![]() 平日の福ノ浦はさすがに人も少なくて、外海側にはメイタ狙いのフカセ釣りの方が3〜4人と、サヨリ狙いと思われるかご浮き仕様の方が3人いるだけです。 あとは内湾向きにサビキや浮き釣りの方がちらほらという感じでした。 竿を用意している間に横のかご浮きの人たちをチェックしてみましたが、サヨリが釣れている様子はまったくありません。 (今日も多分駄目なんだろうなー)と、期待感ゼロで釣りを開始しました。 とりゃっ、と仕掛けを40mほど遠投します。 一投目からアタリ浮きが海中に消えますが、掛かってくるのはフグばかり。 (やっぱり今日も駄目だなー) 30分ほど黙々と仕掛けを打ち返し続けました。 そうこうするうちに、私の左隣りで同じくサヨリ仕掛けを投げていた方が帰っていきました。 今日の釣果を聞きたかったのですが、人見知りの私は声をかけることができません。 後姿が「駄目でした」と語っていました(ホント?)。 その時、遠く私の投げ込んだ仕掛けの周囲でバシャッ!と水飛沫があがりました。 一瞬遅れて、手元に「クンクンクンッ」と小気味のいいアタリ! 反射的に軽く合わせを入れてリールを巻きますと、なんだか懐かしい横走りのシャープな引きが伝わってきます。 「サヨリか?」 ドキドキしながら近くまで引き寄せてくると、水面近くを右にス〜ッ左にス〜ッと走っている魚の姿が。 「サヨリだ!」 今年の初サヨリです。 30cmは優に超えている良型でした。 ひさしぶりだな〜、うれしいな〜、やっぱいるんだな〜。 そうだそうだ、まずは写真だ! カシャッ! ![]() (何やってんだ、こいつは?あんな小魚で)なんていう視線を感じることが多いものですから、釣り上げた魚の写真をその場で撮るのはいつも少しだけ気恥ずかしい気持ちになります。 けど、いいや。 うれしいものはうれしいのだ! サヨリに限らず、回遊魚の場合は釣れ始めた時合いを逃さないことが大事なのですが、車にデジカメを取りに戻ったりして少々時間を食ってしまいました。 見ると私以外の残り2人の方にもポツポツとサヨリが掛かっているようです。 その後、私もぽつりぽつりと釣れたのですが、実は夕方近くなって夕日がもろに真正面の海に落ちていく関係で浮きが全然見えなくなっていました。 そこそこサヨリの群れは留まっていたようでしたので、合わせのタイミングさえ間違わなければもっと釣れていたように思います。 17:00を過ぎる頃には「だめだ、見えん!」と皆さん帰り支度を始めました。 私もボチボチと思い始めたのですが、帰る前にサヨリの引き釣りを試してみることにしました。 これはアタリを浮きで取らずに、キスの引き釣りのように手元や穂先で取って合わせる方法です。(キスの引き釣りに合わせは要りませんが、サヨリは軽く合わせます) ネットでそのような釣り方を推奨しているのを以前読んだことがありました。 仕掛けを遠投し、糸ふけをとって、道糸のテンションを保ちながらゆっくりと竿を後ろに引いてきます。 海面に浮きの姿はもうまったく見えません。 穂先がクックックッと引き込まれました。 間髪をいれずにクイッと合わせます。 ググッと竿が重くなりました。 「ん?サヨリ?」 それまでの引きとは違う重量感があったからですが、抜き上げるとかなり良い型のサヨリ(37cm!)でした。 そうやって、夕暮れ迫る中、引き釣りで3尾のサヨリを追加することができましたが、不思議とどれも大きめのサイズ。 この夕暮れのおかげなのか、釣り方のせいなのかはわかりません。 17:30を過ぎてずいぶんと薄暗くなってきましたのでこれにて納竿。 ![]() ■今日の釣果 : サヨリ x8尾(29cm〜37cm) 一度でいいから4〜50尾くらいガツンと釣ってみたいものです。 サヨリは干物もうまいし刺身もうまいし塩焼きもうまいし、天ぷらもあっさりしててうまかったなぁ。 18:00過ぎ、クーラーを抱えて帰ってきた私を見てR紗(小1)が驚いていました。 「お父さん今日は会社休んだんだよ〜ん」なんて言いながら洗面所で手を洗っていると、晩ご飯を食べていたR紗がしきりと妻に「ねぇねぇお母さん、会社ってずる休みしてもいいと?」などと尋ねている声が聞こえてきました。 R紗、失礼なことを言うもんじゃないよ。 これは決してずる休みなんかじゃないんだよ。 これはね、身体と心のバランスがね… サヨリは2尾をその晩刺身にしてビールと一緒にいただきました。 ![]() 相変わらずほんのり甘くて、それはそれはそれは美味しかったです。 それほど刺身が好物でない妻も、「美味しいね♪」とパクパク食べて小骨を歯ぐきに刺してうめいていました(笑)。 残りの6尾は翌日塩焼きにして、家族全員の夕食のメイン・ディッシュ(まあ質素!)になりました。 |
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