2002年2月25日(月)
福ノ浦漁港 19:45〜0:00
大潮、満潮20:33、晴れ
前回(2月22日)に引き続き、昨年のデータをもとに”福ノ浦のチヌ、シーズン・イン!”の信念で釣行しました。
今日は大潮、20:30頃の満潮をはさんでの挑戦です。
これは昼間の福ノ浦。色が変わっているところが新旧防波堤のつなぎ目です。自宅で夕食を採り、熱いお茶を準備します。
途中、OS釣具でイワムシを50g調達し、コンビニでおやつの菓子パンを買って、19:45頃福ノ浦漁港へ到着しました。
今夜の福ノ浦は風がなくてとても暖かでした。
最低気温は7℃前後ではなかったでしょうか。
昼間の気温は確か17、8℃くらいまで上がっていたはずです。
このまま一気に春に向かって欲しいものですが、まだ何回かは寒波もぶり返してくることでしょうね。
福ノ浦には船着場でルアーをキャストしている人が一人いるだけでした。
防波堤には誰もいません。
私はいつもの場所、延長工事される前の防波堤の先端あたりに釣り座を構え、竿を準備しました。
最近は3本並べるのが煩雑に感じるようになって、ブッコミはもっぱら磯竿3号遠投仕様の5.3mと4.5mの2本だけです。
この2本の一方に練り餌(冷凍保存のものを10粒解凍してきた)を、もう片方にはイワムシを付けて力の限り遠投しました。
これがオタフク(型)オモリだ!左が8号、右が10号です。一体仕掛けはどれくらい飛んでいるのでしょうか。
実は一時期竿の破損が相次いで出費がかさんだため、重いオモリを付けるのが恐くなって、今日はどちらも8号という軽めのオタフクオモリにしています。
ですから、せいぜい60mほども飛んでいるでしょうか、実はよくわかっていません。
20:00過ぎには2本とも投げ終え、さあこれから満潮を迎える時間帯に突入です。
ワクワクしながら待ちましたが、アタリはありません。
満潮を過ぎ、下げに入りました。
やはりアタリはありません。
練り餌はすぐに無くなり、どちらもイワムシになっています。
そのイワムシもほとんど残って付いてきます。
5.3mの竿を根掛りでオモリまで飛ばしてしまいました。
少し潮に流され気味だったので、オモリを8号から10号に替えます(たいして変わりませんけど)。
私のブッコミの釣り座の様子です。時間だけが過ぎていくといった感じです。
ボーっと竿先のケミホタルを眺めながら、会社のことやなんかが次から次に頭の中をよぎって行きます。
ふと、今日はおやつを持ってきたことを思い出しました。
イワムシ臭い手の匂いが少し気になりますが、熱いお茶と菓子パンで少しばかりなごむことができました(ホッ)。
そんなふうに夜の防波堤で過ごしていましたが、その間、肝心の魚からのアタリはありません。
毛虫みたいな生き物が2、3匹釣れただけでした。
こやつは一体何物なんでしょう?
今日はまだ週の初め、月曜日です。
明日も仕事がありますし、23:00くらいには引き上げようと思っていましたので、後から考えるとそれは結構時間切れ寸前という時間帯でした。
ついに待望のアタリがやってきたのです。
遠くに見える姫島のちょっと左方向へ思いっきりブン投げていた5.3mの竿先が2、3度グングンっと突っ込んでいったかと思うと、道糸を送り込む暇もなく「ガガガンッ!」と大きく振れて竿尻がぐわっと浮き上がりました。
「来たっ!」
竿を掴んで大きめに合わせを入れます。
がんっという手応えがあり、続いて強い締めこみを受けました。
竿を立ててこらえます。
こらえながらリールを巻きました。
楽しくなってくるような抵抗が竿を通して手元に伝わってきます。
このように強い引きは昨秋の80cmのウナギ以来でしょう(笑)。
犬走りの上に上がりました。
もうずいぶん引き寄せてきたはずですが、まだ底に突っ込もうとするような引きが伝わります。
「ここまできたら、あわてない、あわてない…」
自分に言い聞かせながらゆっくりとリールを巻きます。
魚が見えてきました。
チラッと白い腹も見えます。
充分に空気を吸わせて弱らせてから、リールを巻くのに合わせて竿先を海面に向けました。そして、
「とりゃっ」
竿の弾力を活かして一気に抜き上げ、銀色の魚体が犬走りを越えました。
チヌ!33cmでした。まぎれもないチヌでした。
30cmは充分に越えていそうです。
今年の初チヌです。
約1年ぶりに再会したチヌでした。
「チヌ釣ったぞ」
チヌが釣れた時にはなにはなくとも妻へ携帯で実況報告です。
いつもながら、この嬉しさは自分だけでは持て余してしまうのです。
そうして、携帯の時計を見たら23:00を少しまわった頃でした。
このワンチャンスがなかったら、今頃は後片付けをしていたかもしれない時間帯でした。
それからはアタフタです。
デジカメを買ってから初めてのチヌですので、バシバシ写真を撮りました。
続いて野締めをし、エラを切って水汲みバケツに沈めて血を抜きます。
その後、もう1本の竿のエサを付け替えて、同じ姫島方向に投げ込みました。
次に血を抜いたチヌのうろこを落とし、内蔵も出して海水で良く洗いました。
ナイフはもちろんですが、小さなまな板も常備している私です。このナイフとまな板で現場で処理しました。
こうやっておくと帰ってからがとても楽だと、私がよく訪れる釣りのホームページに書いてあったのです。
確かにその通りでした。
自宅の狭い台所でこういった大きめの魚をさばくと、うろこや内蔵の後片付けが大変ですよね。
そうやって、小1時間ほどアタフタしながら帰り支度まで済ませたら、丁度0:00になっていました。
自宅に帰り着きますと、寝ていたはずの妻が「どれどれ」と起きてきました。
メバルやアラカブは見慣れている妻にとっても、チヌはまだまだ目新しいのでしょう。
下手な刺身です。その後、片身を刺身に引いて、一人でビールで乾杯!
ほんの2時間前まで玄界灘を元気に泳いでいたチヌです。
これは死後硬直を起こす前のいわゆる"活きた身"といっていいのでしょうか、とてもおいしく頂戴しました。
ちなみにチヌのサイズは33cm
釣りを始めて4尾めのチヌですが、お恥ずかしながら自己記録更新と相成りました!
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