９８年２月１６日（月）　木曽川水系蘭川

新調したばかりの５．３ｍの竿を持って、木曽川漁協の渓流
解禁日に挑んだ。
今回も２月１日と同様に天然物狙いで蘭川の上流部を目指した。
朝５時前から林道の入渓地点に車を停めて場所取りをし、前回
の雪辱をはらそうと、意気込んで夜明けを待った。

しかし、川に入って３０分後、嫌な光景を目にした。私の目の前
に、年輩の釣り人が谷から降りてきたのだ。
明らかに入渓地点には私の車を停め、人が入っていることを明示
しているのにだ。
確かに川は誰のものでもなく平等だが、何も人が釣っている目の
前に入ることはないだろうと思う。これで僕のペースは乱れ、何
か面白くなくなってしまった。

結局、その釣り人の後塵を拝しながらの釣りで、アマゴ１匹釣る
のが精一杯だった。
環境破壊と釣り人の増加が同時進行し続けると、将来的にはどの
河川も区間分けし、釣りは完全予約制なんて事態になるかもしれ
ない。まじめな話、人に会わずゆっくり一日渓流釣りを楽しむと
言うことが、既に出来なくなっている。辛い状況だ。

蘭川は一部雪が残っているが、これも今月中には無くなりそうだ
った。アマゴはサビが入っているので、きれいな魚体に会えるの
は４月以降だろう。でも、そのころにはスレまくっているんだろ
うな。

魚の活性は低く、その上に短い区間を人と争う事態が続きそうだ。
それなら、一層のこと次回の３月１日の飛騨方面解禁日は、成魚放
流もの狙いで、わりきって遊ぼうと思う。