illusion
Love story

「 涙のバレンタイン 」


手編みのセ−タ−　糸をほどく君の
細い肩が　ふるえていた
今日はバレンタイン　夕暮れの教室
かける言葉を　見失った僕

いつものように　おどけてふざけて
のぞき込んだ瞳　光る滴が
その白い頬を濡らし　ひとすじ落ちた


俺がそのセ−タ−　もらってやるよと
苦笑いの　僕の顔を見て
今日は失恋記念日　沈む夕陽に
精一杯の笑顔　映し出す君


本当はチョットだけ　期待してたんだ
チョコを君から　もらえるかなって
今日はバレンタイン　校舎の影が
長く伸びて　星が静かに輝き出す


いつものように　一緒に帰る道
相手を聞き出す　自分が嫌で
足もとの小石を　思いきり蹴飛ばした


君の良さわからないヤツは　最低と
ムキになる　僕の顔を見て
今日は失恋記念日　でも元気出すよと
いつもの口調で　走りだす君


君の本当の　笑顔が戻るまで
一緒にいるから　さぁ手を貸して

子供の頃のように　手をつないで帰ろう
君の心　あたたまるまで

笑顔が戻っても　ずっととなりにいるから

ねぇ　ずっと一緒にいてもいいよね

ねぇ　ずっととなりにいてもいいよね



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