メタルハート・受難

 

「くっ!きっつ〜い!こんな奴らデータにないよぉ〜。」

「喋ってる暇があるなら働けっての!マスターたちが待ってるんだからっ。」

ラグオルの地下洞窟、マスター達、カワ、サオリ、グラスト、エステルから『三番のコンテナを持ってきてくれ』と、通信が入ったのがつい一時間前、彼らのサポートユニットである彼女達は洞窟までたどり着いたが・・・。

「ふう・・・ちっとキツイかも、ネ。」

ここ最近ラグオルの原生生物の力が増している、データには無いエネミーも出てくる始末、キャロルはブレイバスのフォトン残料を確認しながら皆の様子を見る。

「平気、暫くは・・・近くに生体反応もないし・・・。」

ミスリルはソナーで当たりの様子を伺っている。

「あ〜、こんなことならソニア様連れてくればよかったあ。」

そういって膝を落とすソル。

「そんな事より、貴方の回復薬を心配なさいな。」

「そうそう、テクの援護も無いんだしさ。」

マリエラとキャニィに痛いところをつつかれていじけるソル。

「さあて・・・・もう一ふんばりいきますかあ。」

マリエラの呼びかけに立ち上がる4人、合流地点はもうすぐそこ、そして・・・。

『マスターたちが・・・待ってる。」

アンドロイド、彼らが『個人の権利』を持ち、早何十年、『人』より遥かに肉体的に優れている彼らが今だに『マスター』を持つ者も少なくない、しかしそれは彼らが『人の心』を持ち、『ツナガリ』を求めているからではないだろうか。

おまけ『三番コンテナの中身』

 

「ああ、御苦労様、ん?これ?おやつだよ、ここ(洞窟地下二階、滝の見える空洞)景色いいからさあ、ん?なに?どうしたん?みんな?。」

その言葉を思い出しのちにマリエラが呟く。

「ロボット三原則・・・もう時効だよね・・・。」

『ロボット三原則』

第一条

・ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

第二条

・ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が第一条に反する場合は、この限りではない。

第三条

・ロボットは前掲第一条および第二条に反する恐れのない限り、自己を守らなければならない。

愛すべきサポートユニット達の詳細

 

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