序章
その少女は、言った。
「ぼくは、君の望むだけ、君の願うだけ、その思いの数だけ、君を守る『剣』になるよ。』
その少女は言った。
「それならば、余は、舞い続けるそなたの為に、唱い続けよう、『エル』、いずれ時がそなたと余を分かつまで。」
小さな、誰も知らない口約束、しかし、戦乱は二人を後に英雄とする、それはまだ先の話、でも、語り承け継がれていく物語、光と闇は、まだ、輝きを灯したばかりだった。