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1998/03/06 GOURO, Takuya
*** ファイルメーカーPro文献目録作成用フォーム「RefForm」ver1.0 ***
1.概要
当ファイルは、ファイルメーカーProを使って文献目録データベースを作成 するためのテンプレートです。各論文の情報を一つのレコードとし、5種類 の異なるレイアウト(表示形式)で情報を表示・印刷することができます。
2.使用方法 ファイル本体(RefForm.FMJ)をハードディスクの任意のフォルダにコピーし ます。ファイルメーカーを起動時に「既存のファイルを開く」を選択し、当フ ァイルを選択します。データ入力前に一度別名をつけて保存し、RefFormを閉じ て、今新しく保存した方のファイルを開いてそちらにデータを入力して下さい。
3.レイアウト詳細 当ファイルには5種類のレイアウトがあり、画面上部に配置されたボタンで切 り替えることができます。各レイアウトの内容と用途は以下の通りです。 (1) Browse (Main) 主にデータを入力するためのレイアウトで、論文に関する情報(フィール ド)が全て表示されます。データの入力・変更はこのレイアウトから行っ て下さい。 (2) Standard 一般的に文献目録に必要な情報が、通常の文献目録の形式で表示されます。 フィールドはTypeとKeywords以外すべて表示されます。(空白のフィール ドは詰めて表示されます) (3) List データベースに収録されている論文を手早く確認するための簡易リストで す。Author、Year、Titleを表示しますが、内容が一行を超えてしまう場合 は後ろが切れてしまいます。このレイアウトは任意の論文を選択し、印刷 したい場合に便利です。リスト表示の状態で印刷しないレコードに関して は画面右側のボタンを押して閉じ、Standardモードに切り替えて印刷すれ ば任意の論文だけを印刷することが出来ます。 (4) Label 文献目録カードを作成するために、ラベルへ印刷を行うためのレイアウト です。A-one 28382という形式のラベルに印刷ができ(るはず)です。 (5) Contents 論文の内容を確認するためのレイアウトで、Author、Year、Title、 Keywordsが表示されます。
Standard、List、Contentsの各レイアウトで「?」マークのボタンを押すと、 当該レコードの詳細表示(Browseレイアウト)に切り替わります。
4.フィールド詳細 各フィールドの内容と入力方法は以下の通りです。
(1) Type 文献のタイプをリストから選択します。実はここの内容を使ってレイアウ ト形式を調整する予定だったのですが、ファイルメーカーのスクリプト機 能ではそれが不可能なことが分かりました。よって、ここの内容はあまり 意味が無くなってしまっています。ただ、検索の際は便利に使える可能性 がありますので、一応入力はしておいて下さい。 (2) Author 著者名を入力します。複数の場合も、そのままandでつなげて入力して下さ い。最後はピリオドを入れます。 (3) Year 発表年度を入力します。未発表論文の場合はin pressとします。 (4) Title ジャーナルの記事や本のセクションになっている論文の場合、タイトルを ここに入力して下さい。ここに入力されたデータはイタリック体にならな いので、表示するときにイタリックにしたいデータ(本や博士論文のタイ トルなど)はBook Titleに入力します。最後はコンマを入れます。 (5) Editor 論文タイプが本のセクションである場合、ここに元の本のEditorを入力し ます。ただしただ名前を入れるだけではStandardレイアウトで正しい表示 がなされません。Standardで正しく表示したい場合、名前をIn ...... eds., というように囲ってやらなければなりません(この点は改善を要します)。 (6) Book Title 本もしくは博士論文などのタイトルを入力します。データはイタリック体 で表示されます。最後はコンマです。 (7) Journal ジャーナルの記事の場合、ジャーナル名を入力します。最後はコンマです。 (8) Pages ジャーナルの記事の場合、ページ数を入力します。最後はピリオドです。 (9) Publisher 出版社、もしくは博士論文やテクニカルレポートなどは論文の種類と大学 名を入力します。最後はピリオドです。 (10) Keywords 論文のキーワードを入力します。入力形式に特に制限はありませが、後々 検索のしやすいように入力を行うことを心がけて下さい。分野・トピック・ 理論的枠組み・提案事項のそれぞれに最低各一つはキーワードを入力し、 なるべく一般的な用語を使用する("maturational process"ではなく "maturation"のように)と、検索を行う際に便利だと思われます。
5.データ入力 新しくデータを入力する場合、Main画面上部の「New」のボタンを押して、各 フィールドにデータを入力していって下さい。当該の論文に関係ない部分(例 えば、本に対して"Journal"のフィールド)は空白で残しておきます。また、 データの入力・変更は後からでも自由にできるので、特別細かく正確な入力を 心がける必要はありません。完全にデータ入力を済ませたレコードに関しては、 画面左上部のチェックボックスをチェックしておいて下さい。完成レコードの 集計は画面右上の「Completes」に表示されます。画面右下の「Incompletes」 ボタンを押すと、未完成のレコードが検索されます。 レコードを削除したい場合は、同じく画面上部の「Del」を押します。また、 「Back」「Next」ボタンで複数レコード間を移動します。
6.検索とソート 画面上部の「Find」ボタンを押すと検索モードに入ります。検索したい内容 をフィールドに入力して(例えば、Chomskyの論文を検索したい場合、"Author" にChomskyと入力)、画面左側の「検索」ボタンを押すと検索結果が表示されま す。この時点では画面には検索に一致したレコードしか表示されなくなります が(この場合、Chomskyが書いた論文のレコード)、「Open all」のボタンを押 すと全てのレコードが表示される状態に戻ります。 画面上部の「Sort」ボタンを押すと、論文が著者名と発表年代をもとに並べ 替えられます。検索を行った後は、それまでに行ったソートが解除されるので 再びソートし直すことが必要です。 検索とソートの詳細とオプションについては、ファイルメーカーProのマニュ アルとヘルプを参照して下さい。
7.印刷 印刷用の「Print」ボタンはStandard、Label、Contentsの各レイアウトに配置 してあります。ボタンを押すとデータがソートされ、印刷プレビューモードに 切り替わります。印刷を行うのであれば画面左側の「続行」ボタンを押して下 さい。
8.画面切り替え 画面上部のボタンを押すことで各レイアウトに切り替えることができます。
9.データのエクスポート 用途によってはファイルメーカーのレイアウトから印刷するのが適当でない 場合があります。例えば、自分の論文やハンドアウトにデータベース上の論文 を参考文献としていれたい場合などです。この場合、データのエクスポートを 行って下さい。Listレイアウトで出力したい論文のみを残して他のレコードを 閉じ、画面上部の「Export」ボタンを押します。ファイル名と保存する場所、 出力形式を聞かれますので、任意の選択肢を入力してOKを押すとデータがその ファイルにエクスポートされます。エクスポートされたデータは書式が簡略化 されていますので、希望の形式に整形して使用して下さい。なお、List以外の レイアウトからでもスクリプトメニューから「Export」を選択することによっ てエクスポートが行えます。 10.注意事項 (1)当フォームはフリーウェアです。再配布や転載も自由に行ってくださって かまいません。何らかの要望その他ありましたら作者まで連絡していただ けると幸いです。
作者メールアドレス:t-gooro@mbd.sphere.ne.jp ホームページ: http://www1.sphere.ne.jp/blueline/
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