JAL ムーンライト/オーロラ号

1962年(S37)

 1962年の日本航空国内便の深夜便の広告です。大阪、福岡行きが「ムーンライト」札幌行きが「オーロラ」とこの頃は、現在の列車と同じ愛称が付けられていたのですね。今は○○便と無機的になっていますが、この頃は便数が少なくのんびりしていた感じですね。右のコピーを見ると、「・・・深夜まで東京で仕事をしても、目的地で充分な休養がとれ翌朝には爽快な気分で活動できます。時間や宿泊費が節約でき、1日をフルに活用できる。・・・」と、高度経済成長期ならではの恐ろしい内容です。一見イラストを見るとロマンチックな感じがしますが、寝る時間と移動の時間を一緒にして、さらに深夜便割り引きで、経営者にとって都合のいい深夜便なのでしょう。ちなみに、ムーンライト1便は、羽田0:30→大阪2:25→福岡4:50、2便は、羽田1:30→福岡5:10、そしてオーロラは、羽田1:45→札幌5:10となってます。今から比べると倍の時間ですが、当時の国鉄での移動を考えるととても速いです。ちなみに料金は、羽田から大阪:4450円、福岡:8900円、札幌:9100円となっています。新幹線はなく、特急「こだま」号の頃です。


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