サンヨーカラーテレビ「薔薇」

 72年の広告です。家具調カラーテレビ「薔薇」。難しい漢字で、「バラって書ける?」っていうように難しい漢字の代表のような漢字。そんな薔薇を商品名にしてしまうこの時代のトレンドがあります。確かに我々の周りは横文字だらけ、意味も分からず、何語かも分からずものをイメージしている。「・・・ぽい」っていう感覚で大衆は動くのです。当時は、和名は沢山ありました。今でも、三菱のエアコン「霧ヶ峰」なんていうのが残っていますが、当時はテレビでも「高雄」(三菱)なんてのもありました。薔薇と家具調テレビの重厚感や高級感のイメージが結びついたのでしょう。当時、旺文社の参考書で「ばらシリーズ」もありましたね、コント55号のコマーシャルもありました。こっちは、漢字ではなくばらとひらがなでした。何でばらなのかわかりませんが、表紙は野暮ったい感じでした。197,000円てのも高級ですよね、今の物価でも高い。フルオートってのも懐かしい言葉です。