日立小形コンピュータ

 72年の広告である。「コンピュータ」という言葉と「電子計算機」という言葉が共存してた頃だ。パソコンなんて言葉も、個人的にコンピュータを持つなんて考えられもしなかった頃である。日立の「小形」コンピュータである。(なぜ、「小型」ではなく「小形」なんだろと思うが、日立って「モーター」のことを「モートル」って、こだわって言っていたからこれもその類いなのかというのは推測なのだが・・・)なんと大きいことよ。左がプリンタだろう。1セットが4畳半位、置くだけでも場所をとる。性能は左に書いてあって、「主記憶装置」=メモリは24KB〜40KBしかなく、「ディスク駆動装置」(今でいうハードディスクなんだろうか)は5MB〜40MBとなっている。企業で使うもの=コンピュータ だった。72年の頃って、国鉄の「みどりの窓口」も主要駅しかなかったことや、玩具やで買ったパズルの裏に「富士通のコンピュータで計算したら何通りあった。」とか書いてあったこと、そして模擬試験などで「コンピュータで判別!!」なんて書いてあったりした(でも、判定のプリントって「カタカナ」で、漢字変換なんてなかった。電報読むような感じだった。)ことを思い出す。「何でも可能にしてくれる、魔法の機械」って感じだった。けど、この時の性能ってとんでもなくプアだったんだと感じるけど、その頃は凄かったんだろう。のんびりとしてたんだなと感じます。