インベーダーゲーム

 1978年は、このインベーダーゲームが爆発的なヒットになった。タイトーが造ったテレビゲーム機で、ゲームセンターや喫茶店に置かれていた。インベーダーが出るまでの、ブラウン管を使ったゲームは、ブロック崩しや対戦形式のホッケー(テニスというネーミングもあったが、)など単調なものであった。コンピューターゲームの走りの「スペースインベーダー」は、敵がステージが進むにつれ攻撃の速さやパターンが変わるところが初めての体験だったのである。今では単調にかんじるが、制限されたテクノロジーのなかでの工夫は見られるものであった。時はあの「スターウォーズ」がヒットし、宇宙ものがヒットしていた時だった。当時、この機械が喫茶店に並べられ、大人も興じていたのである。しかし、喫茶店のテーブルとしては大きく、あしもとが窮屈だったのを覚えている。ワンプレーがコーヒーが200〜250円の時の100円だから決して安くはなかった。出始めのころは、白黒で、カラーテープが貼られて、カラーっぽくなっていたものもあった。その後、野球ゲームや麻雀ゲームが喫茶店に置かれていくようになり、営業マンがネクタイ姿で昼間仕事を忘れ、ゲームにはまっている光景をよくみかけた。そして、ゲームセンターも次々と新しいゲームが生まれてくる。そして、5年後に、ファミコンの登場となるのである。今となっては、100円を出してやるゲーム機ではないが、ゲーム台が木目調な所とか、デジタルのなかに、アナログ的な暖かみを感じるゲーム機であった。70年代している、ゲームなのだった。今でもどこかの駄菓子屋やひなびた温泉宿にあるかもしれない。