ベルボトム

 ベルボトムジーンズ、鐘の底のように広がってるという形状からきた名称である。70年代の前半、72〜74年頃が流行のピークだった。当時横文字が苦手な人は「ラッパズボン」とも言っていた。当時流行ったフォークソングの歌手はほとんどこれをはいていた。子どもから大人まで、ベルボトムが流行った。今の流行はこの時代の流行とは違い、多様化しているが、70年代の流行は、猫も杓子もだった。当時小学生高学年で洒落ッ気が出てきた頃で、ベルボトムをはくことが「かっこいい」のだった。しかし、フォークシンガーのようにぽっくりサンダルやヒールの高い靴ははけなかったので、バッシュ(スニーカー)にベルボトムという、とりあわせであった。メーカーも、エドウィン、ボブソン、マッキャンベルなどが多く、リーバイスなんかははけなかった。成長期だったので、お気に入りのベルボトムが洗濯で縮むこともあり、短くなってしまうのだ。短いベルボトムを着こなすお洒落も最近はあるが。当時ボトムがくるぶしの上にいくと「かっこわるい」という感じだった。ブルージーンズのほか、脱色ジーンス(ブリーチアウト)も流行っていった。自分で漂泊することもあった。そう、上の画像のようにつぎを入れるのもお洒落だった。バホバホさせながら、歩いていたのを思い出す。70年代中盤になると、スリムが流行って(昔の人はマンボズボンと言った。55年頃のマンボブームを知っている世代がいう。)いった。スリムはスリムで大変だった。特に夏の暑いとき汗まみれのスリムを脱ぐとき脱ぎにくかったなあ。