ESNACの誕生は?
黙想、祈りの指導者として、インドやバングラデシュを訪問したシスター藤田文子は、その国の最も有効かつ必要な援助は子供の教育だと思いました。
1979年のクリスマスに、第一回『イエス様の誕生祝い』を開いたとき、招待状に『クリスマスはイエスキリストの誕生日。プレゼントをもらうのは誰なのでしょう?』と書きました。
この問いかけに多くの子供たちが自分のもらったプレゼントを『イエス様に!』と捧げに来たのです。このとき献金も24000円あり、『この尊い献金を何に使えばイエス様は喜ばれるか?と、シスターは祈りました。ちょうどそのとき、『インドでは24000円で一人の子供が学校にいける』という一枚のチラシが送られてきたのです。さっそくロペスというインドの女のこのためにそのお金を送りました。こうして私たちの活動が始まりました。
ESNACの理念は?
エスナックは、次の二点を大切にし、キリストの愛の精神に基づいて、宗教、人種、貧富、名声を超えてすべての人々を受け入れる純粋なNGOです。
1.
現地の人々の必要性に答えるために、現地の人々の立場に立って、なおかつ神のご意志がそこにあるか否かを祈りながら、この運動を推し進めます。
2.
日本からの一方的な援助ではなく、わが国の中にある精神的な貧しさを、心の豊かな現地の子ども達の祈りにより助けられる、相互協力であることを忘れません。
会員とは?
1. 里親会員
インド、バングラデシュの経済的に恵まれない、勉強がしたい子ども達に、愛を込めて養育費の援助をし、その子供と心の交流を持ちます。手紙、カード、写真を交換したり、また訪問の機会もあります。里子も毎日里親に感謝の祈りを捧げつつ勉強します。一方的な金銭援助のみではなく、里親が特定の里子との関わりで強く結ばれる、愛の交流を期待しています。
2. 支援会員
支援金、物資援助、奉仕、祈り、里親を待っている子供に、里親を見つけることなど、本会の活動を紹介することで、参加しています。
里子の援助期間は?
原則として、基礎養育(5〜18歳)期間を受け持っていただくこととなっていますが、さらに大学に進学するときには援助を続けていただけるかどうかご相談いたします。里親を止めなければならないときは、少なくとも一ヶ月前に申し出ていただければ、代わりの里親に依頼いたします。
里親と里子の関係は?
コーディネーターは、里子の生活状況について、手紙、または写真にて里親さんへ報告いたします。しかし、多くの里子は特に遠隔地や辺境な地に住んでいるため、情報が得難いことをご了承下さい。
活動内容は?
【海外】
コーディネーター会議を二年に一回、現地事務所で開催します。そして少なくとも年に二回、スタッフが現地訪問を希望する里親とともに訪問し、相互の理解を深めます。
【国内】
コーディネーターを招いて日本各地で里親大会を開催します。また、要望があればスタッフが講演を行います。毎年12月には、「イエス様の誕生祝い」を行います。また、現地の手工芸品を希望者におわけしています。詳細は事務所にお問い合わせ下さい。
イエス様の誕生祝い
会費の使い方は?
1. 養育費
現地の信頼できる有能なコーディネーターが一人一人の子供の教育に責任を持っています。彼らは里子の事情を把握し、教育費(教科書代、制服・登校用衣服代、学用品代)、生活費、ケアテイカーの活動費、交通通信費、写真代、保険費に使っています。
2. 事務費
事務所でかかる経費に充てます。また、エスナック便りの発行や、現地との通信費、里親さんへの郵便物の発送費用などが中心になっています。
3. 支援会費、寄付金
子供の医療費ほか、現地施設の拡充などの特別な援助、事務局運営費の不足分充当、援助期間中に里親さんが辞退したときの一時的な養育費への充当などに使っています。
エスナックボーイズホステルはこの中にあります。
コーディネーターとは?
エスナックでは現地の信頼できる有能な方に、コーディネーターを依頼しています。コーディネーターと数人のケアテイカーは広範囲に散在する里子の家庭と連絡を取りながら、責任をもって里子の養育に携わっています。またコーディネーターは里子の生活状況について、手紙、写真によって里親に報告しています。
国、地域 | 地区番号 | コーディネーター名 | 担当地区 |
インド | BAN | Fr.フェリックス (シモガ教区副司教) |
バンガロール、シモガ、バトラ バティー、ムディゲレ、 |
BOM | Sr.インディマティ (マリアの援助修道会) |
ムンバイ(旧ボンベイ) | |
MAD | Fr.アルル・ラージュ (オブレート会修道会司祭) Sr.ジョゼフィン (オブレート姉妹修道会総長) |
チェンナイ(旧マドラス)、 キーチャラム、バリバット | |
RAI | Sr.ヴァージン (オブレート姉妹修道会管区長) |
マドゥーライ | |
バングラ デシュ |
SYL | Fr.シュバシュ (オブレート会修道会司祭) |
ダッカ(ノヤガール、 モハマドブル)、 シレット(カディム、クラウラ)、 ムガイパール |
DAK | Sr.メリー・ピジュス (使徒の元后マリア修道会院長) |
ダッカ | |
CHI | Mr.カーン (チタゴンスラムスクール創設者 ) |
チタゴン | |
エチオピア | ETH | Sr.ステラ (マリアの援助修道会) |
サッコ |
エチオピア | ETH | Sr.ジャグラニ (マリアの援助修道会) |
コンチ |
”愛をあげて、愛を知る喜びを”