なぜ違う英会話学校基準

TOEICのオフィシャル基準と英会話学校の基準には大きな隔たりがあると 感じた方はいませんか?

TOEICのオフィシャル・ガイドラインがこのHPの1ページ目のように、 非常に甘いものであって実際には200点くらいスコアを上乗せしないと本当に必要な レベルではない旨書きましたが、一方英会話学校のレベル別ガイドラインは全く正反対で、 非常に厳しいものになっています。
つまり、記載されているガイドラインの内容に達するには そんなに英語力は必要ないにもかかわらず、なかなか上のレベルにはランクされないのです。 まさか生徒が簡単に目標とするレベルに到達することによって英会話学校をやめてしまう のを阻止するというような営業戦略ではないのでしょうが、あまりにもTOEIC基準とかけ離れています。

ここでは私の経験と友人からの話を基に「ベルリッツ」と「NOVA」を取り上げて みたいと思います。

最初に「ベルリッツ」ですが、ここは私が昔TOEICスコアが600点の頃、 初めて英会話学校に挑戦した所で、まず最初にレベルチェックが 行われました。当時の実力は自己診断として「相手の言うこともゆっくりなら理解でき、 流暢ではないが日常会話は意志の疎通を妨げるほどではないレベル」であったため、 ガイドラインに従うと、 中級Tレベルの下、もしくは基礎レベルの上にはランクされると思っていました。 やりたかった教材も中級T以上のビジネス・トリップものだったのですが、 実際の診断結果は散々たるものでした。基礎レベルはおろか入門レベルの真ん中です。 以下にベルリッツ校のレベルランクの概要を示しましたが、 一体どんな人が中級やましてや上級になるのかとぞっとしました。
              
レベルクラスガイドラインガイドラインに対応したスコアベルリッツで必要とされる実力
入門レベルF1 〜 F3 簡単な会話、初歩的な質問とそれに対する答えを理解し、表現することができる。 TOEIC500点で可能TOEIC600点
基礎レベルE4 〜 E6基礎的な日常レベルの会話はほとんど理解でき、基本的な構文を使って話すことができる。 海外旅行中における一般的な事態に対処できる。 TOEIC600点で可能TOEIC800点
中級TレベルD7 〜 D9日常生活に支障のないレベル。ごく普通の旅行、業務上の会話ができる。 TOEIC700点で可能TOEIC900点
中級UレベルC10 〜 C12ある程度特殊な内容の会話でも、内容を理解し話しができる。 TOEIC800点で可能TOEIC990点
上級レベルB13 〜 B15文法はすべてマスター。大学留学が可能。 TOEIC850点で可能TOEIC990点+α
国際レベルA16 〜 A18さまざまな話題でディスカッション可能。海外の大学院で修士課程への就学が可能。 TOEIC900点で可能日本人(non−native)にはいない

上記のとおり、大学留学にはTOEIC800点でもTOEFL換算で十分ですし、大学院へも860点あたりから 可能なレベルのはずです。実際に私の会社からもTOEIC860点程度の人が多くMBAへ行っています。 海外旅行中における一般的な事態に対処できるためにはTOEIC600点程度でも可能なはずです。

これは私の経験からですが、もしベルリッツに通っている人で何か感じることがあればおたよりください。

ついでに「ベルリッツ」の宣伝をしておきますが、各種雑誌等でここは常に良い評価を 得ていますが、個人的感想はそのとおりだと思います。生徒に多くをしゃべらせ、 確かにきついですが、結果として非常に授業は濃縮されたものとなっています。 講師は毎回違うのですが、マンネリ化しなくていいですし、講師によっていろんな発音、 アクセントがあってこれもまた勉強になっていいと思います。
ただし、若干当たりはずれ もあって(どこの学校も同じですが)、全然だめな講師(授業中あくびをしたり、 SELFISHな態度をとる)も中にはいて途中頭がカッカくることもあり、 後でもう二度とあの講師は自分にはつけるなと抗議をしたこともあります。 1時間2500円〜3500円の家庭教師紹介制度では大きな当たりはずれがあるのに対し、 「ベルリッツ」は社内資格制度がしっかりしている(と彼らは言う)ため、 ごく一部の例外を除けば講師の人達は皆合格で、安心度NO.1のお勧めの学校だと思います。
しかし、当時マンツーマンで40分7000円〜8000円でしたので、 とてもお金が続かずに20回でやめてしまいました。 毎日2レッスン、1年間通ったとして、年間600万円、3年で1800万円ほど使えば実力アップは間違いなしである ことを経験者として私は保証します。私もお金さえあれば、間違いなくもう一度ここへ行くのですが・・・・。


次に「NOVA」ですが、私自身は経験が無いのですが、私の友人(外人)のうち3人が たまたまNOVAの講師をしている(3人とも別々の学校なのですが、すごい確率です。 日本在住の外国人はすべてNOVAの講師なのでしょうか?)のと、友人の中にNOVAの生徒がいます。 その友人は一昨年まで2年間単身渡米しており、ホームステイをしながら日本語教師をしていました。 TOEICの点も950点なのですが、「NOVA」基準ではレベル4です。 私もNOVA講師の友人に自分のレベルをいろいろ聞いたところ、NOVAのガイドラインはTOEIC 基準と比較して随分厳しいと感じました。「NOVA」基準は雑誌等に広告がでているように以下のとおり です。

レベルガイドラインNOVAで必要とされる実力
LEVEL1会話力だけでなく、一般教養やコミュニケーション能力はエグゼクティブクラス。 国際会議など話題が専門分野にわたる場でも対応できる。TOEICオフィシャル基準だと860点。 日本人(non−native)にはいない
LEVEL2英会話力に関しては、名実ともにエキスパート。知識と流暢さを兼ね備え、海外出張 や複雑な商談にも十分に対処し得る実力。TOEICオフィシャル基準だと730点。 TOEIC990点+α
LEVEL3non−nativeとして十分な能力をもち、日常会話に支障はありません。 ボキャブラリーや文法、構文はほぼ把握し、自由に駆使できます。流暢さの面ではもう一歩。 TOEICオフィシャル基準だと650点。 TOEIC990点
LEVEL4日常生活のニーズを一通り充足でき、基本的な文法、構文は把握していますが、 英語のリズムにはまだ慣れきっていないため、語彙や表現力を養う努力が必要です。 TOEICオフィシャル基準だと550点。 TOEIC900点
LEVEL5考えながらでも自分の言いたいことが表現でき、相手の言わんとすることも辞書を 片手に理解できる。英会話を始める人にとって最初の目標になるレベルです。 TOEIC基準だと470点。 TOEIC800点
LEVEL6ゆっくりはっきりと話してもらえば、なんとか意志の疎通をはかることができるレベル。 場数を踏むことが課題。TOEICオフィシャル基準だと370点。 TOEIC700点
LEVEL7A基本的な知識はあっても会話は今一つ。会話に慣れるにつれ、実践的な単語や 文法が身に付きます。TOEICオフィシャル基準だと300点。 TOEIC500〜600点
LEVEL7B初歩的な英語の知識はあっても実際にはほとんど使ったことがない方のレベル。 TOEICオフィシャル基準だと220点。 TOEIC300〜400点
LEVEL7C英語に関して全くはじめてのレベル。まず英語を話すための雰囲気をつかむことから始めます。 TOEICオフィシャル基準だと220点以下。 TOEIC300点以下

私自身、「海外出張をこなして日常会話に特に大きな支障なし」ならレベル2か悪くてもレベル3かと思いきや、 レベル4程度と友人講師に診断されています。 ちなみに「NOVA」では、レベル2の生徒は各学校にせいぜい二人程度で、レベル3が少しでほとんどが 7Aから7Cに属するとのことです。 以上、私個人の調査結果ですが、もしNOVAに通っている人で何か感じることがあればおたよりください。


実は以上については私がNOVAへ行く前の推測の話だったのですが、実際に駅前留学をしてやや視点が変わりました。 最初はNOVAの何人かの方が言われるように、各レベルに達するには上記表で掲げた 自分なりの基準は必ずしも必要ではなく、実際の生徒たちも幅広い分布になっています。 しばらく、NOVAに通いこの理由がわかりました。

たとえば次のようなことです。TOEIC900点の人がいたとして、 この人は今まで英会話学校や実践の経験はなかったとします(試験的に多少行った 英会話学校はOKです。)。おそらく、この人は最初のレベルチェックでレベル4か5にランクされるでしょう。 知識はあっても、発言するという点で流暢ではないはずですから。一方、 TOEIC300点の人はレベル7Aか7Bでしょう。しかし、この人は2年間 一生懸命にNOVAに通い続け、レベル4か5に達したとします。 TOEICだと、通常2年間の勉強で600点くらいにはなれるでしょう。 もちろん、NOVA以外に懸命に勉強をした場合ですが。 この二人の英語の総合力を比べた場合、雲泥の差があります。しかしながら、 NOVAの授業レベルではほぼ同じか、後者の方がおそらく上をいくでしょう。

すなわち、NOVAの各レベルの定義というのは、あくまでも最初のレベルチェックで 該当するものであり、下からレベルアップした人には必ずしも該当していないといえるのではないでしょうか。 レベル4に登ったからといって、では「日常生活のニーズを一通り充足できる実力」 というのが本当にあると思っている人はいないはずですし、もしいたとしたら大きな錯覚かもしれません。 現実にTOEIC900以上の人々が自分たちの実力を とても日常生活を充足できるものではないと思っていることからもうかがえます。 これらのことを踏まえ、若干訂正した表を作ります。

レベルガイドラインNOVAの基準ガイドラインどおりの必要な実力
LEVEL1会話力だけでなく、一般教養やコミュニケーション能力はエグゼクティブクラス。 国際会議など話題が専門分野にわたる場でも対応できる。TOEIC950点。 日本人(non−native)にはいない
LEVEL2英会話力に関しては、名実ともにエキスパート。知識と流暢さを兼ね備え、海外出張 や複雑な商談にも十分に対処し得る実力。英検1級。TOEIC880点。 TOEIC990点
LEVEL3non−nativeとして十分な能力をもち、日常会話に支障はありません。 ボキャブラリーや文法、構文はほぼ把握し、自由に駆使できます。流暢さの面ではもう一歩。 英検準1級。TOEIC800点。 TOEIC950点
LEVEL4日常生活のニーズを一通り充足でき、基本的な文法、構文は把握していますが、 英語のリズムにはまだ慣れきっていないため、語彙や表現力を養う努力が必要です。 TOEIC700点。 TOEIC900点
LEVEL5考えながらでも自分の言いたいことが表現でき、相手の言わんとすることも辞書を 片手に理解できる。英会話を始める人にとって最初の目標になるレベルです。 TOEIC600点。 TOEIC800点
LEVEL6ゆっくりはっきりと話してもらえば、なんとか意志の疎通をはかることができるレベル。 場数を踏むことが課題。英検2級。TOEIC550点。 TOEIC700点
LEVEL7A基本的な知識はあっても会話は今一つ。会話に慣れるにつれ、実践的な単語や 文法が身に付きます。英検準2級。TOEIC450点。 TOEIC500〜600点
LEVEL7B初歩的な英語の知識はあっても実際にはほとんど使ったことがない方のレベル。 英検2級。TOEIC300点。 TOEIC300点

もし何か感じることがあればおたよりください。

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