TOEICへの道 | 対策と英語勉強法
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英語に関する私の持論


「外国に暮らせば英語が身に付く」
と言えば、これに反論する先輩諸氏の方々が大勢いると思います。もちろん先輩諸氏の学習者に対するご忠告は全く正しいのです。例えば「海外になん
となく行くだけで、英語が身に付くと思って留学する学生が沢山いるが、実際はそう簡単ではない。」というものですが、これは私も間違いのない事実だと
思います。私の言う「外国に暮らす」というのは、あくまでも上級者に対するものです。確かに、レベルの低い人(例えばTOEIC500点以下)が2週間だけ
体験ホームステイをしたり、短大生が夏休みに1カ月間だけ、米英豪の語学学校へツアー会社を利用して行ったとしても、「身に付く」とは思えません。と
ころが、上級者(といってもせいぜいTOEIC700点程度以上)が、米国4大への正規留学、会社からのMBAやロースクール派遣、または仕事として海外
トレーニー派遣や海外駐在員、あるいはワーキングホリデーとして長期のホームステイ滞在などは、確実に「身に付き」ます。しかも短期間で効率よく。い
くら日本でコツコツ通勤・通学時間を利用して勉強してもたかがしれています。日本で10年かかっても無理なことが、海外でどうしても英語を使わざるを
得ない状況で背水の陣で臨んだ生活(努力を怠ると大学なら退学、駐在なら首)、しかも終日英語づけの環境におかれると、短期間で達成できます。私
の会社の海外駐在員でも赴任前は全く会話ができないレベルであっても3、4年たって日本に戻ってきた時には奥様ですらペラペラになっています(奥様
の場合、特別な意思や環境も必要ですが)。ただし、戻ってきてTOEICを再受験すると900点も取れません。後でお話しますが、実際のコミュニケーショ
ン力とTOEICのスコアとはある一定以上のレベルになると、必ずしも比例しないのです。 
また、「身に付く」とまではいかないまでも、体験ホームテスイを私は否定しません。仮に短期間のホームステイを経験し、ホストファミリーとの簡単な会話
だけ身につけたとします。日本に戻って、TOEICテストを受けてもさほどスコアアップは無かったとしても、同じスコアの人たちと比較した場合、簡単な会話
ができるのとそうでないのとでは雲泥の差があるはずです。 

このHPのアンケートでは長期短期合わせて留学経験者は平均スコアが790点です!何を意味しているかです。 

米国駐在員の子供でわずか3、4年住んでいるだけなのに、小学校5、6年生が日本語補習校で日本の大学入試センター試験の英語問題を簡単にほと
んど解いてしまう事実も「外国に暮らせば英語が身に付く」の証明です。 

「日本にいても英語は上達しない」
上記コメントの裏返しですが、そのとおりだと思います。ただしある一定以上のレベルにはなれないということですが。これについても反論する先輩諸氏
の方々がいます。留学経験なしに日本に居ながらにして800、900点を取ったという人は日本全国を捜せば大勢いると思います。ただし、TOEICのスコ
アアップのためだけならそれも可能でしょうが、実際のコミュニケーション力となるとそうはいきません。なぜなら普通の人々にとっては外国人と会話をす
るチャンスなんてほとんどないからです。確かに英語を聞いたり読んだりすることについては、テレビやラジオ、雑誌に新聞等いくらでも機会があります。
ところがいざ会話をし、しゃべる機会についてはまずありません。せいぜい英会話学校で週に数回、しかも一回1時間程度ではないでしょうか。一定以上
のレベルになるとそんな頻度ではレベルアップはおろか現状維持もしんどいでしょう。もっとも回数を増やすといってもお金がもちません。やはり、外国で
日常生活の全てを題材に使用できる環境は最高のセッティングであり、日本にいる場合と比較して会話量がケタ違いです。要は読んだり、聞いたりする
パッシブな能力は伸ばせても、しゃべるというアクティブな能力は日本にいるだけでは、ある一定以上のレベルには決してなれないということです。 
特にサラリーマンの場合は、日本国内では当然日中は仕事があるので英語の勉強はできません。これが、米国の大学院や海外トレーニーだと、日中も
実質勉強ができる点で勉強量がケタ違いです。 

「英会話学校の先生はネイティブでないと上達しない」
これもある一定以上のレベルになるにはという条件つきですが。英語を学ぶ上で必ず越えなければならない壁は文化の壁です。日本的な思考では意味
は通じても奇異な英語になってしまい、本当の英語が話せません。日本人の先生だと日本語英語になってしまいがちです。また、英語を学ぶということは
その国の文化、歴史、社会、考え方も同時に学ぶことですが、ネイティブでないとそんな恩恵も少ないでしょう。会話の訓練という点に絞れば、授業に日
本語が混ざってしまうと、英語的な発想ができなくなります。一方、会話ではなく、英語学校の先生は、中学校の英語の教師が日本人であるのと同様に
日本人の方が良いと思います。ただ、今時英会話学校の中級以上のクラスでネイティブでないケースはもうほとんど無いのではないでしょうか。また、幼
児教育では、耳を鍛えるという目的が強いため、ネイティブ以外は論外です。 

「発音は大事」
「発音は二の次で単語さえ並べれば意味は通じる」というのはとんでもない話です。それは、英語の全くできない人が海外旅行に行った時のサバイバル
英語の話であって、いやしくもTOEICを受験しようとする人はそんなレベルではないはずです。駐在員に英語の達人と言われる上司がいて、ヒアリングや
ライティングは完璧なのですが、何故かその人のしゃべる英語はあまり通じないのです。もちろん文法的にも、語彙の選択も完璧なのです。そのクライア
ントが日本人相手に常日頃ビジネスを行っているのであれば問題ないのですが、初めて日本人の英語を聞くネイティブは同じ英語なのに理解ができな
いようです。 

「ネイティブの発音は不要」
と書くと、「発音は大事」と言っておきながら、「ネイティブの発音は不要」とは何事ぞ、と思われるかも知れません。ポイントは日本語なまりの英語で十分
なのですが、通じる発音が必要ということです。 
日本人の大きな勘違いの一つとして、アメリカ人の発音をすることが上手な英語だと思っていることです。私はアメリカ人のように発音することは不要だと
思います。ネイティブの発音を耳で認識できるようになる必要はもちろんありますが、話す必要はありません。私は、仕事上、英、米、豪、独、仏、中、
韓、ベルギー等いろんな国のクライアントがいますが、話す言葉は英語であり、皆さまざまな発音・アクセントです。その意味で日本人は日本人訛りの発
音で全く構わないと思います。そもそもネイティブの発音とは、米ですか英ですか豪ですか?皆それぞれです。ただし、重要なのは50音のカタカナ英語
で話すということではなくて、ネイティブに通じる発音が必要だというです。元国連の明石代表はもちろん英語に関しては達人ですが、思いっきり日本語
訛りです。でも、普通の日本人(素人)の日本語発音と違い、ネイティブに通じる発音をしています。50音プラスアルファの発音をしているから通じるので
す。多くの人が舌をまるめるだけで、アメリカ英語に似せていますが、実はアメリカ人にはさっぱり通じていない日本語発音(50音)なのです。 

「読んでわからないことは聞いてもわからない」
ここでいう読んで分かるというのは、文章を途中で決してやすまずに一気に読んで理解できるということで、それができなければ、聞いてもわかるはずが
ありません。各単語をすべて聞き取ったとしても内容がつながっていかないのです。そういう意味で多読がいかに重要かが言えると思います。 

「TOEICのスコアアップに単語、熟語力は必要ない」
もちろん英語力アップのためには単語、熟語の数は多ければ多いほど良いはずです。ところが、TOEICの英語について言えばそんな難しい単語が出て
くるわけでもなく、目標が単にスコアアップだけであれば単語、熟語のためだけの勉強は時間の無駄です。英検1級のための単語集を見ると、日常・ビジ
ネス会話や新聞紙上でもまず使われることのない単語がずらり並んでいますが、もちろんTOEICには不要です。英検準1級レベルの単語、熟語でTOEIC
満点も可能です。 

「会話力とTOEICのスコアは比例しない」
800〜900点レベルの方で留学、滞在経験のない方の多くはこんなスコアを取ったにもかかわらず、なんで会話が流暢にできるレベルではないのかと
思っているはずです。書くのであれば、辞書を使わずに思っていることを表現できるにもかかわらず、アドリブでぽんぽんと言葉がでてこない悔しさを持っ
ている人が多いのではと思います。ところが、駐在員返りの人が900点にも達しないケースもあれば、私の知人で国内企業で数十年海外畑で過ごし、そ
の後ニューヨークの企業に就職した人がいるのですが、そんな彼が最近ニューヨークで受けたTOEICのテストでは何とたった870点だったのです。そん
なレベルでもネイティブ並みの会話ができるのかと思いましたが、逆に言えば、英語がうまくなりたいと思っている人は、TOEICのスコアを満点に近づける
ことが重要なのではなく、800点以上とってしまえば、もう後はTOEICから離れて実践しかないということではないのでしょうか。 

「英語力アップに早期英語教育は意味がない」
3才児や幼稚園の時からの早期英語教育の目的が、「子供を一流大学に入れるためだとか、入社時のTOEICのスコアをよくするため」ということである
なら、全くナンセンスだと思います。親が駐在員として外国で英語を覚えさせるというなら良いのですが、高い授業料を払ってたったの週1回のレッスンで
は上達という点で疑問が残ります。TOEICを強制するような大企業に入るためにはまず一流大学に入らなければなりません。そのためには、会話ではな
く文法や読み書きが重要で、英会話が上手になっても大学受験は失敗です。従って学問としての英語が理解できる中学生からで十分だと思います。実
際、早期英語教育を受けて一流大学に入学できたという人をうわさでも聞いたことがありませんから。一流大学の受験には数学も必要ですから、早期数
学教育や早期国語教育も必要ということになり、結局は現在既にはやりの「お受験」で一流有名私立中学校に入ることを目指すことが、何よりも先決と
いうことになってしまいます。 
早期英語教育の目的は、決して英語がうまくなるということではなく、外国人との触れ合いや国際感覚や文化の習得にとどめるべきかと思います。 



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