ブラッシノキ 学名をカリステモン・スペシオサスという。オーストラリア原産のフトモモ科の常緑 低木。暖地の庭木や切花用に植栽。高さ2〜3mになり,葉は披針形で中脈が目立つ。 花は5〜6月,びんを洗うブラシに似た形の穂状に集まって咲く。萼(がく)は5裂し 花弁は5個あるが,萼裂片も花弁も早落性で,多数あるおしべの著しく長い赤い花糸 がよく目立ち美しい。果実は虫の卵のように枝の周囲にかたまってつく。同属の,花 糸が淡黄色のシロバナブラッシノキほか数種も栽培されている。実生,挿木,取り木 でふやす。