*風車* オランダと言えば、風車が有名ですが、国土のうち約30% は、海面より低く、国土の20%は干拓地(ポルダ−)で、土地 を多く手に入れようと、余分な水分を汲み上げるために、風車が 造られました。風車の羽の力強い回転音は、陸地を造り出す原動 力として、その当時の人々の耳に、頼もしく響いていたと思いま す。しかし、もとは、約一万基もあったのに、今では実際に動い ている風車は、かぞえるほどしかないそうです。 また、風車は、その止まり具合からメッセ−ジ読みとることがで きます。風車は、正面から見ると時計と逆回りに羽が回り、天地 をさして十文字に止まっている時は、「ただ今小休止」、斜め に止まっているのは、「休業中」。四本の羽のうち一本が頂点を 少し過ぎたところで止まっていれば、その家か近所に何か祝い 事があることを示しているそうです。結婚や誕生の時は、さらに 旗や飾りを羽につけるということでした。そして、この「風車の 羽のメッセ−ジ」は、第2次世界大戦の時に、レジスタンスの同 志間や、レジスタンスの連合軍との間の連絡に秘かに利用され、 大いに役に立ったということでした。今では、観光としてし