阿蘇オープンエンディューロ参戦記
                                       king西原

阿蘇オープンは,1月の第2日曜日開催となっており,いつも仕事とがち合うため,さぼりが効く年だけの参加しているが,今年は仕事が前の日曜になったため,久しぶりの出場である。弟子のフラット平君も同じ職場で初出場の予定だったが,愛車の入院のため今回は応援団とあいなりました。

と言う訳で,私は阿蘇観光牧場での経験はあってもこの御所は初めてなのである。

それに,マシーンは,500km(95%舗装路)の慣らしが終わったばかりの KTM520であるから,まだサスの当たりもでてないみたいで,当日の朝,方々にサスのセッティング情報を聞き回ったくらいで,とっても不安。

トシさん・・・「標準が一番,サスが堅いからといっていじってはダメ」

大楽さん・・・「標準でいいんだけど,当たりが出てなくて堅いなら,イニシャル1〜2戻し位がいいんじゃない」

トラ(疾風怒濤の塾長藤田君)・・・「前後とも再弱よ〜」ほんとかよー!

聞き終えて,誰を信じればいいんだ〜,もっと不安。

結局,堅さを感じるので,大楽さんコースを選択。

天候は,曇りでいつ降り出しても不思議でない感じであり,この季節では考えられなほど暖かく,路面は適度に湿って埃もたたず一般的にはベストコンディションと言う状況である。

今までの,阿蘇オープンは黒土特有の雨ならヘビーマディー,晴れても凍結や霜柱の解凍によるチュルチュルと相場は決まっていたのに〜

いつもなら悔しがるところであるが,今回はKTM初レースだし,520がはまった時を考えると・・・でもあまりにも良すぎて九州勢にはBADコンディションだー。

遠来組は,内山,大塚,・・・・など強者揃いである。

いざ,スタートですが我々WONETランカーは,第1列目からお先に失礼〜

1コーナーホールショットは,トラ,次いで?(^^),赤鬼杉谷,トップガン河津,NR原田,ラーメン城戸・・・。

モトクロスコースを抜けるとトラがこけた,すぐあせるんだから〜へっへっへっ,気分良く頭を疾走・・も,つかの間,コーナーの立ち上がりでポクッとエンスト,セルのありがたみを感じながら再スタートするもやはり順位は下がります。すぐに川まできたがフロントサスが堅すぎて真っ直ぐ走ってくれません,一度振られて止まると,つるつる川底と520のビッグパワーの相性は悪く悪戦苦闘しているうちに2桁ゼッケンが数台横をすりぬけていく〜。

川をクリアーするとちょっとだけ舗装を抜け,しばらくは(15Kmくらい)林道区間だが借り物のバイクに乗っているようでいまいち乗れてない。しかし長い直線だけは無敵の520です。

 林道が終わると黒土の草原地帯,ここではKTMのしっかりしたフレームと足回り,ハイパワーエンジンが頼もしく最高!!・・・ですが,タイトなコーナーの立ち上がりでは,

ビッグシングルの特性と私の不慣れで何度かエンストし,そのつど,後ろからNR原田が迫ってくるが,ありがたいセルのおかげでどうにかしのいでいく。

次は小川セクション(約300m),川の横にもルートがありそうだが,大きな石はなさそうなので川の中を走ってみると,第1の川のように滑ることもなく楽勝でした。

次に黒土の作業道をしばらく走ると1周目は終わりである。チェックポイントにいる5Dの前田君に聞くと5〜6番との答えが返ってきた。

今日のコンディションでは難しいセクションは1つもなく,気を抜かず,はしれ!走れ!気を抜けばてきめんに順位が下がるという展開が予想され,スピードを持った選手には絶対かなわない,おそらく遠来勢に対抗できる九州勢は大楽さんだけだろうなーと思いながらも気合いを入れる。

2〜4周目は遠来勢の内田,池田,小菅,吉川と順位を入れ替えながらの走行が続き,川も3周目くらいから要領を得てうまくクリアーできるようになったのだが,何でもないところでの転倒,エンストにより離されてしまう・・・5周目も終わろうかという頃,だらけて走っている自分に気が付き気合いを入れ直さねばと思っていると,前方にトップガン河津を発見,彼もだらけていたようだが,追い抜くと必死で追ってきて抜きつ抜かれつのデットヒートの始まりとなった。

途中,川でトラが水没していた。大丈夫?と声を掛けると弱々しく右手を挙げていた。ユンケル藤田と言われる屈強の面影もない。昨日から風邪でダウンしていたが,ついに力尽き水深40〜50cmのところで水没したようだ。

8周目の中盤にやっと河津君を見なくなったので,どうにか振り切ったんだろうと思ったが,そんなに差がつくはずもないので油断は禁物である。

8周目終了後,次行ってもたぶんチェック終了に間に合わないよと言われたが,閉鎖まで25〜6分あり,ルール改定により今年からタイムアウトはないので9周目に行ったのですがやはり間に合いませんでした。もう少しがんばっていれば・・・・残念

結果は,内山祐太郎の優勝,2位が大楽さん,3位内田,4位小菅,5位大塚,6位吉川,7位が私,8位池田,9位河津,10位杉谷・・・・・・・

内山祐太郎君とは途中からむこともなくわからなかったけど,ギャラリーによればめちゃくちゃ速かったそうです。

九州勢は,大楽さんの2位をのぞけば惨敗です。やはり,福岡やぶこぎ軍団は雨降ってなんぼみたいで,たらればですが,これがいつものマディであれば祐太郎を泣かせられたと思う(泣かすのは九州勢の誰でもいい)。

最近,やぶこぎで遊んでばかりで,ハイスピードの練習は何年もしていないので,少しはコースで練習しなければと反省させられました。