■北海道

サッポロテイネ パウダーが狙えるコース/北かべコースほか
近年「テイネハイランド」と「オリンピア」がゴンドラと新設コースでつながれ、ひとつのスキー場となった。日本では数少ないツリーランが楽しめる北かべコースはMAX36度のワイルドな急斜面。そのほか、ネイチャーゾーンとして新雪の林間滑走ができるエリアも登場!ツリーの中なので雪が飛ばされにくく、グッドコンディションが長く保たれるため新雪初心者はここからエントリーを。札幌市街地から近いのもメリット。
旭岳ロープウェイ パウダーが狙えるコース/Aコースほか
スキー場というよりは、単に山にロープウェイがかかっているだけという雰囲気の男らしいゲレンデ。上部は、樹林が少なく一面パウダー。が、地形を知らないと思ったところに出てこれないので要注意。ハイシーズンは吹雪が多い厳しい自然環境だが、逆に春でもパウダーの滑れる可能性も。ゴールデンウィーク後は自然保護の観点から、スキーやボードをロープウェイに持ち込むことはできない。
キロロスノーワールド パウダーが狙えるコース/長峰第2Bコース、朝里第2Cコースほか
全体的には中級斜面が多い印象で、長峰第2Bコースは最大斜度23度とパウダー入門にちょうどいい斜度。ただし、降雪がないとモーグルバーンと化すので天気図をチェックしてから目指そう。朝里第2CコースやエキスパートAコースは非圧雪だが急斜面のため雪着きが悪い。長峰第2Aコースは「キロロパウダーライン」として、朝イチはパウダーを。その後一度グルーミングして、午後はピスサラを味わえる、一粒で二度美味しいバーンだ。
ニセコ グラン・ヒラフ パウダーが狙えるコース/見晴コース、温泉沢コース、スーパーコースなど
見晴らしコースはグルーミングされず、ゴンドラ降り場から多少のハイクアップが必要なためパウダーが残る確率が高い。粉雪コースも降雪後早い段階で滑れば、結構楽しめる。温泉沢コースも、人があまり入らず残っている可能性大。また、スーパーコースは変化に富んだ地形が楽しく、朝イチのセンターフォーには熱いローカル達の行列ができる。最上部の第4リフト付近の急斜面も一番乗りしたいところ。花園エリアもパウダーバーンが豊富だ。
ニセコビレッジ(旧東山) パウダーが狙えるコース/スーパースティション、水野の沢など
旧リミッテッド(スーパーティション〜じゃがいも〜みそしる)はゴンドラ1本分のパウダーバーンを誇り日本屈指の規模。また2009-10年より、これまで完全立ち入り禁止だった「水野の沢」が特別管理区域として解放。雪山の危険についてパトロールとともに学ぶ「新雪滑走教育プログラム」の実施中に限って受講者の入場が許可された。山頂付近のゲレンデも、無立木のパウダーバーンが広がる。
ニセコアンヌプリ国際 パウダーが狙えるコース/深雪林間コース
深雪林間コースは、その名のとおりツリーランが楽しめるパウダーバーン。最大斜度34度の急斜面は、立ち木をそのまま残してあるのでスピードの出しすぎに注意。初中級向きバーンの多いアンヌプリだが、圧雪が追いつかない時やオープンまでに雪が積もった時などは、パウダー入門に最適。パウダージャンキーの多いヒラフや東山に比べ、ファミリー的傾向にあるため意外とパウダーが残っていることも。
ニセコモイワ パウダーが狙えるコース/白樺コース
つい近隣のビックゲレンデに目を奪われてしまいそうな環境だが、道内のマニアには良く知られているスポット。クワッドリフトから見て右側が雪のたまりやすいポイントで、ツリーに守られて積もった雪は午後になっても良質のパウダーが保たれる。数本のコースが開かれていて、なるべく上から入ったほうが長くコースを取れるだろう。年末年始でもリフト待ちが無い穴場なので、結構つぶしたつもりでもまだまだパウダーが残っている。
ルスツリゾート パウダーが狙えるコース/ヘブンリーキャニオン、スーパーイーストなど
やや内陸に位置し標高も低いためニセコよりも降雪量は少ないが、豊富な非圧雪バーンと効率良くかけられた高速リフトが魅力。ウエスト、イースト、イゾラの3つのエリアからなるゲレンデは、北海道No.1の規模を誇りドカ雪が降ったときのポテンシャルは計り知れない。MAX40度のスーパーイーストはゲレンデ一の急斜面。ロングランを楽しむならイゾラエリアがおすすめだ。
富良野 パウダーが狙えるコース/フリコ沢コース、パノラマコース
非圧雪ゾーンが設定され、降雪直後には日本屈指の良質なパウダーが楽しめる。富良野の雪は、とても軽く 1度転倒したら立ち上がるのが困難なほど。ゲレンデは、北の峰ゴンドラと富良野ゴンドラ側の2つに分かれており 3kmの長さのゴンドラが2基かかっていて、ロングランを効率よく楽しむことができる。富良野といえば,テレビドラマ「北の国から」でおなじみの土地。十勝連峰を正面に望むロケーションはドラマで見た雄大な景色そのもの。


■東北

八甲田ロープウェイ パウダーが狙えるコース/ダイレクトコース、フォレストコース上部など
厳しい自然環境にあり、おかげで良質のパウダーで知られる八甲田。旭岳同様、スキー場というよりは、山にロープウェイがかかっているだけという印象。1月2月は天候が安定しないがパウダーGETとは表裏一体。ただゲレンデ内のコースだけでは斜度がなく上級者には物足りないかもしれない。春はツアースキーが盛んで、ルートはポール等で誘導されている。温泉も豊富なので、パウダーシーズンが終わっても楽しみは尽きない。
夏油高原 パウダーが狙えるコース/B-2コース、B-3コース、C-5コース
3月中旬ぐらいまでは、晴天率が20〜30%。バンバン雪が降り、パウダーを楽しむチャンスも非常に多い。グルーミングしないのは上記のエリア。朝イチのパウダーはB-2を狙いたい。ゴンドラ直下で注目度もNo.1だ。B-3は最大斜度が36度の急斜面であり上級者限定。距離は短いがエキサイティングな滑走が楽しめる。C-5は平均斜度のもっともきついコース。安く宿泊して早朝から滑りを楽しみたいのなら、スキーヤーズベッドがおすすめ!
グランデコ パウダーが狙えるコース/ラベンダーAコースなど
ベースでも1000m以上、トップ
で1590mの標高が生み出すポテンシャルは高く、豊富で上質な雪がウリのグランデコ。上部のコースはツリーが残されており、雪が飛ばされにくいのもポイント。滑り応えもワイルドだ。モーグルコースやセンター33コースも、降雪後はパウダーのチャンス。リゾート色が強いため一般スキーヤーが多いため、降雪後に当たれば意外と後までパウダーが残っている可能性も。
アルツ磐梯 パウダーが狙えるコース/猫魔ボウル1&2
どちらの猫魔ボウルもハードバーンぞろい。尾根からボウルの底に降りるコースは、30度前後のハードバーンが目白押しだ。それらの多くはグルーミングされていない。特に14コースや15コースは、前が見えないほどの極上パウダーにありつける。16コースは短いがスティープパウダーが味わえる。
ベースから3方向にゲレンデが分かれていて、最奥の猫魔ボウルはベースからのアクセスがイマイチなのも、パウダーを持続させるのにひと役かっているようだ。
裏磐梯猫魔 パウダーが狙えるコース/ラ・フューテ・アウト、ダルジャン・インなど
規模は決して大きくないものの、磐梯山エリア随一の標高と北向き斜面により上質なパウダーが売りの猫魔。中・上級斜面がコンパクトにまとまったレイアウトで、近年はパウダーバーンの提供にも積極的だ。2010シーズンは経営母体が同じアルツ磐梯との共通リフト券が登場。現在はシャトルバスでの連結だが、コースが新設され相互乗り入れが可能になれば、その魅力はさらに広がるのだが。


■上信越

かぐら・みつまた・田代 パウダーが狙えるコース/ジャイアントコース、テクニカルコースなど
何せ春スキーで有名な豪雪地帯だけに、ハイシーズンはバンバン雪が降る。降雪中のかぐらでは、リフトに繰り返し乗り滑るたびにノートラックだった、なんてことも。もっともワイルドなパウダーが楽しめるのは、林間エキスパートコースだが春限定。ジャイアントコース、テクニカルコースはグルーミングされない最大斜度30度近いバーンで、コブになるまでが勝負だ。ゲレンデ1の急斜面、田代側のチャレンジバーンも見逃せない。
六日町八海山 パウダーが狙えるコース/チャンピオンコース、エキスパートコースなど
山頂から3000mのダウンヒルが楽しめ、斜度も30度以上と申し分ない。ただ、欠点は標高の低さと海に近い立地からくる雪質の重さだろう。降っていないと巨大なコブのモーグルバーンと化すだけに、天気図の見極めが重要。転じて、平地でも乾いた雪が積もるようなハイシーズンに訪れたなら、忘れられない体験となるであろう。そんな大雪の日でもロープウェイがあるのが好ポイントだ。
奥只見丸山 パウダーが狙えるコース/カモシカAコース、カモシカEコースなど
豪雪のため1月上旬〜3月中旬のハイシーズンはクローズするという特異なゲレンデ。なが〜いトンネルを抜けた先は最大積雪深が5mを超える秘境。周辺には民家などなく、自然にまったく調和していない無機質なダムがあるのみ(笑)レイアウトは大まかに3本のリフトが上へとのびているが、お楽しみは真ん中のカモシカエリア。リフトから離れるように奥へ奥へと移動すればフレッシュなトラックがいくらでも刻める。
ホワイトワールド尾瀬岩鞍 パウダーが狙えるコース/ぶなの木、リーゼン、エキスパートなど
パウダービギナーのチャレンジにちょうど良いのがぶなの木コース。20度強のコースなので恐怖感はない。降雪後時間が立つと絶好のモーグルバーンになる。逆に、上級者御用達になるのがエキスパートコース。最大斜度40度と、うかつには入れないハードバーンなので、目立つ割にパウダーが残っている。普段大きなコブがわんさかあるリーゼンコースも、降雪後は狙い目。特にコブが消え、平らになったときは極上ものだ。
谷川岳天神平 パウダーが狙えるコース/天神峠正面、田尻沢Bコース
初滑り、春スキーのメッカであり、ハイシーズンのパウダーのオイシさはかなり広まって、スノーボーダーには人気のゲレンデとして定着している。何はともあれ、狙いたいのが、天神峠ペアリフトの両サイド。最大斜度が30度を優に超える急斜面で上級者限定だが、パウダー時はまさに極楽気分。さらにもっと攻めたかったら、田尻沢Bコースもポイント。目立たない位置にあり、田尻沢第7ペアリフトに向かって豪快なパウダーランを味わえる。
熊の湯 パウダーが狙えるコース/熊の湯第3Aコースなど
雪質の良い志賀の中でも、特に極上の粉雪が自慢の熊ノ湯。扇形に広がる広がるゲレンデは、下半分が緩斜面、上半分が急斜面という分かりやすいレイアウト。当然、上半分がパウダーお楽しみエリアとなる。グルーミングするケースも多々あるので、降雪があったら早めに狙いたい。まずツブさないのは第3Aコースだが、最大斜度32度で上級者御用達。大きなコブになる前が勝負だ。老舗スキーエリアであり、スノーボードは御法度。
野沢温泉 パウダーが狙えるコース/やまびこエリア、牛首、グランプリコースなど
北信州一のビックゲレンデで急斜面も多く、パウダーバーンも豊富。ただし連絡的なフラットなコースがあったり、幅が極端に狭いコースがあったりとスノーボードにはつらい場面も多い。が、最近はパウダーの開放にも積極的で、やまびこエリアのツリーランなども自己責任で楽しむことができる。ゲレンデ全体が北向きなので、雪質が良いコンディションで保たれるのも魅力のひとつ。新設された長坂の駐車場は、今どき料金\1,000ってのがマイナス。
戸狩温泉 パウダーが狙えるコース/ジェットコース、ラビットコースなど
豪雪地帯にある中規模ゲレンデで、レストハウスなど昔ながらのスキー場といった雰囲気が逆に良い。距離的には野沢温泉に近いが、標高の低さと斜面の向きの関係で雪質の変化はこちらの方が早い。とはいえ、ハイシーズンはドカ雪となることも多く、パウダーにめぐり逢えるチャンスも多い。コースレイアウトは短い急斜面と、その後に続く緩斜面といった感じだが、それはそれで変化があって楽しめる。
斑尾高原 パウダーが狙えるコース/クリスタル上部、チャンピオン上部など
お隣のタングラムと連絡することでビッグゲレンデへと変化するがパウダー狙いなら午前中限定なので二兎は追わない方が良い。北向きの斜面だが、風が強く雪付きが悪いイメージがあるのと、ベースの標高が高いのは良いのだが、アクセス路にやや難も。コースレイアウトは中距離の中級斜面が多く楽しめる。最近はパウダーを売りにした新コースも増設されており、ツリーランのできるコースもある。
タングラム パウダーが狙えるコース/キングスラローム、ジャックダウンヒルなど
ゲレンデは北西向きのボウル状になっており、斑尾高原よりは幾分雪付きは良いか。それでも数年前から「パウダーライン」として、新雪を売りにしたコースは雪が少なくなかなかオープンしないといった感もある。が、ゲレンデの持つ潜在能力は高く、雪さえ降れば豊富な急斜面と相俟ってかなり楽しめる。またリゾート色が強く、ガツガツした連中が少ないのも良い
赤倉観光リゾート パウダーが狙えるコース/ホテルAコース、チャンピオンAコース
妙高の中で積雪量、コース、滑走距離ともに申し分ないのが赤倉観光リゾート。上部ほど急斜面になるレイアウトで、パウダー狙いなら上へ上へと目指すのが吉。最上部のホテルAコースはブナ林に囲まれ、風の影響を受けにくいのもGOOD。豪快なオープンバーンを狙うならチャンピオンAへ。コース後半の急斜面はリフトからもよく見える。赤倉温泉との共通リフト券を持っているなら丸山もおすすめ。非圧雪の急斜面だ。
関温泉 パウダーが狙えるコース/銀扇コース
豪雪で名高い妙高エリアの中でも、特に雪が多くシーズンも長い関温泉。1月や2月には雪がガンガン降るので、毎日がパウダー日和。特に銀扇コース一帯は極楽パウダーエリア。昔ながらのシングルリフトに乗ってトップに上がれば、最大斜度45度、平均斜度30度のパウダーバーンが広がる。リフトからの注目度も高い。そのほか沢状地形やツリーランなどもあり、小規模なゲレンデながら幅広く楽しめる。
シャルマン火打 パウダーが狙えるコース/折谷コース、プリンセスコースなど
アクセスはメチャクチャ悪い(笑)日本海に近く季節風をダイレクトに受けるため降雪量はハンパなく多く、ハイシーズンならほとんど晴れる日はない。ゲレンデはクワッド1本ですべてをカバーできるほどの規模だが、エリア内を縦横無尽に滑り尽くすことができるため、想像力次第で楽しみ方は無限大に広がる。できるだけ自然地形を楽しめるように規制は最小限に抑えてくれている。逆に規制されているところは本当に危険な場所だと認識しよう。
八方尾根 パウダーが狙えるコース/黒菱、兎平、スカイラインなど
ビッグゲレンデが多い白馬の中でもスケール、斜面、滑走距離など、どれをとっても間違いなくNo.1の八方尾根。上部はオープンバーンで日本離れしたロケーション。標高も高く雪質も良いのだが、強風に悩まされることも多いので荒天が予想される場合は要注意。一段下がったスカイラインもおすすめ。斜面変化に富んでおり、ライン取り次第でいろいろ楽しめる。ただし、上記コースも降っていなければモーグルバーンと化すのであしからず。
五竜 & Hakuba47 パウダーが狙えるコース/チャンピオンエキスパート、ルート2・3など
ゲレンデ上部のアルプス平は、斜度こそないものの雪質は抜群。コース脇の非圧雪も多く
パウダー初心者にオススメ。急斜面なら中腹のチャンピオンエキスパート(五竜)やルート2、3(Hakuba47)を狙いたいが、競争率も高いので朝イチ限定。上部のリフトが運休するほどの大雪が降ったなら、いいもりゲレンデへ。荒天でもこちらは風に強く、視界もとれる可能性が高い。
白馬コルチナ パウダーが狙えるコース/稗田山2・3、ジャイアントなど
コンパクトなゲレンデながら、上級者をうならせる急斜面と豊富な積雪のため新雪マニアにはかなり知られたゲレンデ。雪が溜まりやすいボウル状の地形は風の影響も受けにくくGOOD。MAX42度を誇る稗田山2コースは日本屈指の急斜面。朝イチのパウダー争いは激戦を極めるが、それでも外せない名物コースだ。白馬乗鞍側のスカイビューコースへ滑り込んでも、下部の里見ゲレンデを鬼トラバースすればコルチナに帰ってこれる。



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