標高と気温
 一般に100m標高が上がると上がると、気温は0.6℃下がるといわれています。たとえば、5月の東京の気温が20℃のポカポカ陽気だったとしても、富士山(3776m)の山頂ではだいたい−2.5℃前後という計算になります。しかしこれは、あくまでも目安として考えた方が良いでしょう。もっと寒い時だってありますよ。


体感気

 風速が1m増すごとに、身体が感じる体感気温は1℃下がります。気温が0℃であっても、10m/sの風が吹いていれば-10℃に感じるということです。さらに、衣服がぬれていたりすると体感気温はもっと下がります。


放射冷却

 夜に、満天の星空が広がるようなよく晴れた日の朝は、冷え込みが厳しくなります。雪が降っていたりして、雲に覆われていればその中の空気の温度はある程度保たれるのですが、雲の仕切りが無くなると、地表の温度はどんどん放出されていきます。これが放射冷却で、そんな朝はテントの中もバリバリに凍ってしまいます。気をつけなければならないのが、ポリタンクの水で、冷え込む夜はシュラフの中に入れて寝るようにしましょう。


内陸部は寒い
 同じ標高の山でも、内陸部の方が冷え込みは厳しいです。気温だけを見てみれば、海に近い白馬岳と内陸の八ヶ岳では、八ヶ岳の方が寒いといえるでしょう。


高山病
 日本の山で、高山病にかかるのは富士山くらいだといわれています。でも、日本アルプスなどの3000m前後の山で「高山病になった」という人も多いはず。それは、類高山病といって、寝不足や疲れが影響したものです。体調を整えてから山に入るようにしましょう。ちなみに、高山病の症状は頭痛や吐き気で、これは高度を下げれば治ります。


エルニーニョ

 最近、ニュースなどでよく耳にする言葉ですが、これはペルー沖の海水の温度が数℃上昇する現象で、世界中に異常気象をもたらします。日本では、暖冬・冷夏・長梅雨などになります。これとは逆に、海水の温度が下がる現象を「ラニーニャ」といい、エルニーニョとは反対に寒冬・猛暑・から梅雨などになります。パウダージャンキーなあなたは、ラニーニャになることを祈りましょう。


富士山に雪が多いと暖冬
 太平洋の富士山に雪が多いということは冬型が長続きせず、南岸低気圧が多いということです。冬型が長続きしない=気温の低い日が少ない=暖冬ということになります。


磁北と真北の違い
 コンパスの指す北(磁北)と、地図上で見る北(真北)は異なります。磁北は西に約6度前後ずれています(ずれは場所によって違います。地形図の端に西偏●度と記されています)。よって、コンパスで北を確認する時は補正が必要になるのです。





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