アイゼン 靴底に装着する、金属製の爪。装着方式にはワンタッチ、固定バンド(2本締め)、1本締めがある。
赤旗・赤布 視界不良時には、ルートを見失わないように赤い布で目印をつける。
アバランチ 雪崩(なだれ)のこと。
ウインドリップ 風により雪面が波のような形になったもの。
エクストリーム 超急斜面などの過酷な条件の斜面を滑ること、およびそのスタイル。
エスケープルート 悪天候や事故等のアクシデント発生時に安全な場所へ避難するルート。
エビのシッポ 湿った冷たい風が一定方向から吹きつけたときに、その風上側に発達する霧氷のこと。
オフピステ ピステとは、スキー場等のコースを意味する。つまり、オフピステはピステ以外の場所全般を指す。
カール 氷河期にできた圏谷のこと。斜面は、弓のような弧を描いている。
ガゼックス 雪崩の危険性のある斜面を、ガスの爆発により人工的に雪崩を起こす雪崩コントロールシステム。
カラビナ 金属製でDの形をした登攀(とうはん)器具。
キックステップ 雪面に足を蹴り込んで登る方法。下りでは、かかとを蹴り込みます。
キャット 雪上車のこと。
キレット 尾根が、V字に切れ落ちた地形のこと。
クラスト 雪面が固く凍り付いている状態。強風によるものをウインドクラスト、日射によるものをサンクラストという。
クラック 雪の斜面にできる割れ目のこと。雪崩を誘発する。
クリフ ガケのこと。
クレバス 本来は、氷河にできた割れ目のことだが、広く雪面の亀裂についてもこう呼ぶ。
ケルン 登山道に積まれた石のこと。悪天時の、目印になるためやたらめったら作らないこと。
コル 山と山の鞍部のこと。
シール スキーで登坂するときに、板の裏に貼り付ける毛のこと。もともとは、アザラシの毛を使用していた。
シュート 岩などで挟まれた、せまいスロープのこと。
シュカブラ 風紋。強風によってできる造形。
森林限界 標高が高くなり、豪雪、寒冷等の厳しい自然環境から普通の木は成長することができず、背の低いハイマツ等しか生息できなくなる。また、北に行くほど森林限界は低くなる。
スティープ 斜面が急であること。
スノーブリッジ 沢の上に雪が積もり、トンネル状になったもの。春山では崩れやすいので、注意して渡る。
スノーシュー 西洋式のカンジキ。深雪の上を歩くことがきる。
スパッツ ズボンの裾からの雪の侵入を防ぐためのもの。ロングとショートがある。
スプレー ターンした時にあがる雪しぶきのこと。
スラッフ 滑走時に巻き上げる雪が斜面に流れる小規模の雪崩のこと。
スリング 細引き(細いザイルのこと)の両端を結び、輪にしたもの。(=シュリンゲ)
セットバック パウダーでノーズを刺さりにくくするために、ビンディングをボードのテールよりにセッティングすること。
雪庇 せっぴ。山の尾根の風下側にオーバーハング状に発達する雪のひさし。
ゾンデ 雪崩に埋没した人を捜索するのに用いる棒のこと。(=プローブ)
ツェルト 緊急時用の簡易テントのこと。
つぼ足 雪上での歩行方法の1つ。後続はつぼ足のトレースをはずさないように歩く。
ツリーホール 木の下は、空洞になっているため滑走時には木に近づかないようにする。また雪解けも木の周りから始まる。
デブリ 雪崩によってできた雪の堆積のこと。
デポ 登山の途中で不要なものを、一時的に置いていくこと。
トラバース 雪面を横切ること。
ナイフリッジ 稜線がナイフの刃のように鋭くなった地形のこと。
バックカントリー スキー場でない、ただの山のこと。
ビーコン 雪崩に埋まった人を捜索するのに用いる発信機兼、受信機のこと。
ピッケル 雪山登山で、歩行や登攀の補助として用いるオノのような用具。
ビバーク 野外で、簡単な装備で夜を明かすこと。予定外のビバークを「フォーストビバーク」。あらかじめ計画して行うビバークを「フォーカストビバーク」という。
ベンチレーター 空気穴のこと。テントやアウターシェルに熱気がこもった時は開放して温度調節をする。
ホワイトアウト 吹雪や濃霧で周囲が白一色になってしまう状態。
もなか 表面が氷化してかたく、中が柔らかい雪質。非常に滑りにくい。
巻く ピークを直登せずに、迂回すること
ラッセル 雪山で雪をかきわけて歩くこと。
稜線 りょうせん。山々の最高点を結んだ尾根の線。
リングワンデリング 視界不良などで、同じ場所をぐるぐるとさまよい歩くこと。
ルートファインディング 気象条件や地形を考慮して、自分でルートを判断すること。
ルンゼ 沢状の斜面のこと。
ワカン 日本の伝統的な雪上歩行器具。(=わかんじき)


back