3。ウィーナちゃん&ヴィンセント君&オードリー&フィービーちゃんのお便り。


春です。ウィーナです(^^)。
小林ウイーナ。2004年3月19日。

皆さん、こんにちは。

あたし、福山のウィーナです。
もうもう、すっかり春ですね。
日当りのいいベランダでママが、ブラッシングしてくれるととっても気持ちがいいんです。
でもね、あたしママの所に来てまもない時には、ブラッシングって、とっても嫌いだったんだよね。
特にお尻の方とかされると気持ち悪くて、「ウウーッ」って言っちゃったんだ。
するとママはね、これくらい辛抱しなさいよ!って言って、あたしを叱るんだよね。
ママが「もう、いいわよ、はうす!」と言って、部屋に入るガラスどを開けてくれたら、
あたし、一目散でハウスに入るんだ。
そんなあたしにママはね、「明日もするわよ!」って笑いながら言うんだよね。
ママってさ、あたしの事おもしろがってるよね。
ほんとに失礼しちゃうワン、ワンワンワン・・・。

その内にあたしもだんだん、ブラッシングにも慣れて来たって訳。

宮城のフィービーちゃん、長い長い、お手紙どうもありがとう。
あたしね、何度も何度も読んだのよ。
フィービーちゃんて、まつぼっくりであそんでるの。楽しそうだね。
それにとっても素敵なお庭があるんだね。
あたしはね、だんちずまいなもんで、部屋の外でボール遊びをするんだよ。
でもね、あたしママの所に来て、まもないもんだから、監視つきなんだよね。(^^ゞ

それから部屋ではね、ぬいぐるみでママが遊んでくれるんだよね。
でもね、あたしそのぬいぐるみ、破ってしまっちゃったんだ。
ママいわく、「あーあっ、また駄目になっちゃった・・・。
こんなの、100円ショップに売ってないかしらねえ・・・」

そうそう、この間、その100円ショップでゲージの中に敷く、敷物を買って敷いてくれたんだよね。
でもね、あたし、暇だったもんで、くわえて遊んでいたら、糸が出て来てさ、
引っ張ってるとおもしろくなっちゃって・・・。
それに何だかかんでると味もよくってさ、あたし、食べちゃったんだよね。
そんなあたしの事をママはね、
「ウィーナせっかく買ったのに何やってんのよ!」って言うものの、
「まあ、明日に成ったらウンチと一緒に、出て来るわよ。」なーぁんて言ってしらん顔。

所がね、翌朝、下から出て来るんじやぁなくって、上から出て来たんだよね、
あたしびっくり!
朝御飯のフードを食べた後だったもんで、糸と一緒にフードも出ちゃったんだよね。
ママはさ、その糸のかたまりだけ取ってくれて
フードは拾って食べなさいって言うんだよね。
あたしもとってももったいない気がして、もう一度拾って食べちゃったって訳。
これって、あんまりきれいな、話じゃないよね。(^^;


それからね、また話は違うんだけどさ、
いつもの様にママがね、スイミングに行ったんだよね。
あたしは、事務所で待ってるって訳なんだ。
それがね、とっても退屈なんだよね。あたし、
我慢してるんだけど、キューン・・・て言っちゃうんだ。
そしたら、ママがね、ミルキーボーンを、あたしの前に置いてくれる様に成ったんだ。
「いい子で待ってるんだよ。」ってママは着替えに行っちゃう訳。
でもね、あーあ、あたし退屈。
でもさ、いい子にしてないと叱られるもんで、
「ウィーナお待たせ、帰るわよ。と言って、ママが戻って来た時、
あっ、あたしいい子で待ってたんだよって、ミルキーをかじって見せるんだよね。
「あら、ウィーナいかにもいい子にしてたみたいじゃぁない?」
って言いながら事務所の人に「鳴きませんでしたか?」って聞いてるんだよね。
それでね、ちょっとだけ鳴いた事がばれちゃったんだ。

そんなこんなで、そこを出て、その建物の出入口を出て、
左ぞいにある点字ブロックの上を歩いていたら、
向こうから二人づれのおばさんたちが来たんだよね。
そして、そのひとりがあたしを見て、「あっ、やぎかしら?」って言ったんだ。
すると、もう一人が「違うわよ、あれは盲導犬よ、
あんたやぎだなんて、どんな山奥にすんでんのよ。」って言ってるんだよね。
あたし、そのやぎってもの知らないんだけどさ、ママはめちゃめちゃ笑ってたよ。

暗く成った歩道をバス停に向かいながら「なるほどねえ、建物の中からいきなり犬が出て来るって
びっくりするって無理ないかも・・・」なーぁんて、ママ、しみじみ言ってた

そしてね、ママは歩きながら変な歌、歌うんだよね。

♪、ウィーナいいないいな、歩こうよ・・・♪
とっても変でしょ、ごろ合わせみたい・・・。
だけどね、あたし歌えないから、ママの歌に合わせて、しっぽでリズムを取って上げるんだ。
ママ、無事にバスに乗れるといいわねえ?

じゃあね、またお便りします、ワンワンワン・・・。
ウィーナでした。


こんにちは、ヴィンセントです。
ヴィンセント。2004年3月21日。


皆さん、こんにちは、朴、ヴィンセントです。

今日、フォローアップがすべて終了し、明日からはいよいよ本格的に盲導犬として
僕が活躍する日のスタートとなります。

僕はイエローのラブラドールの男の子。
2002年3月3日生まれの、ナイーブな性格を持ったやさしい男の子。

2004年3月19日に盲導犬としてデビューして、皆さんの仲間入りをさせていただきました。
名古屋という知らない土地にやってきて、まだ周りも知らない人ばかり。
空気も違う、風景も違うし、水の味も違うんです。
みんな珍しいことばかりですが、ユーザーであるご主人が守ってくれそうなので、
僕も一生懸命がんばろうと思います。

先輩の皆さん、先輩ユーザーの皆さん、ヴィンセントをよろしくです。
ヴィンセントでした。



こんにちは、オードリーです。
オードリー。2004年3月21日。


ウィーナちゃん、フィーピーちゃん、新しくお仲間になったヴィンセント君、
そしてお仲間の皆さんこんにちは。オードリーです。

可愛い妹や弟が出来て、私嬉しいわぁ。

ついこの間、盲導犬になっったばかりだったと思うのだけど、これじゃ私も年をとるはずだわね。
ウィーナちゃん、フィーピーちゃん、お腹見せて喜んでるのね。
あのね、大きな声じゃ言えないけれど、私だって、ニコニコしながら、「可愛いわねぇ」って撫でられると、大好きな人だと、お腹みせちゃうんですよ。
だってさ、その人、私をとっても可愛がってくれるんだもん。

えみったら、そういう事になるだろうって、初めからハーネスを外してくれてるんだよね。
これね、コーラスの練習の時なんだけど、みんな私をとても可愛がってくれるの。とっても、幸せ。

あ、えみと言うのは、私のママよ。

ウィーナちゃん、ママがプールで泳いでいる時は、ちゃんと待っているんだね。
まだ1ヶ月過ぎたばかりなのに、偉い偉い!

オードリーは手話教室でね、一番後ろに腰掛けていたえみが、前の方に出て何か話していたんだよね。
その時、ここに来てまだ3週間ぐらいだったかなあ。
オードリーはもう心細くて、小さな声でキュンキュン泣いていたんだ。
えみが席へ帰ってきたらもう嬉しくて嬉しくて・・・。
そしたら、隣の人が、泣いてたよ、小さな声だったけれどって教えたんだよね。

そしたらさ、えみったら、休み時間に、私から3メートル離れた所まで行って、すぐに戻って来て、「グッド」って褒めるんだ。
又、5メートル離れて、又帰って来て「グッド」って、こんなの何回かやってるんだよね。
そしたら、私、なんだか、キュンキュン言うの、馬鹿らしくなって、次からは止めたわ。

そしたら、えみったら、喜んで、今度は、教室から廊下へ出て姿を消しちゃったんだよ。
アレッ、どうしようと思っていたら、直ぐに帰って来て、又「グッド」だってさ。
それで、私、えみの姿が見えなくなっても、キュンキュンは言わない事にしたの。

場所が変わったら、又キュンキュン言うので、えみはこれの繰り返しをやってたみたい。
ご苦労さんって私言ってやったわ。

それでね、私、今では、待つのはもう平気よ。
でもね、やっぱりえみの姿が見えてた方が安心だけどね。
やっぱり不安だもんねぇ。

お仲間の皆さん、待つのは平気ですか?

フィーピーちゃんは、松ボックリと遊べていいわねぇ。羨ましいなあ。
オードリーんとこ、4階だから、お庭なんてないのよね。
オードリーも松ボックリ、食べてみたいわぁ。

ヴィンセント君、盲導犬としてスタートしたんだね。
おめでとうございま〜す!。
これからが、腕の見せどころ、色々あると思うけど、お兄さんのお家に、早く慣れてね。
応援してるわ。

それでは、又お便りしま〜す。
オードリーでした。


こんにちは、フィービーです。
フィービー。2004年3月21日。

こんにちは、宮城のフィービーです。

ヴィンセント君、オードリーちゃん、はじめまして!
新しいお仲間ができてとっても嬉しいわ!
仲良くしましょうね、どうぞよろしく。

さて、ホントにすっかり春ですね。
あたしのおねえさんは春が大好きなんですって。
春になると土のにおいがしてくるって言います。
さっきお散歩に行ったら確かに田んぼから土のにおいがしました。
これからはお出かけも楽しくなるわ。

おねえさんは今度いちごの苗を買ってきてお庭に植えるんですって。
あっそうそう、ウイーナちゃん、うちのお庭なんだけどね、「すてきなお庭」じゃないわよ。
松や梅やもみじの木があるし、お花もいろいろあるけど、雑草はボーボー。
これって手入れが悪いみたい。

おとやん(おねえさんのお父さん)が時々来て伸び過ぎた枝を切ってるわ。

お家は少し広いけどでもとっても古いの。
それでおねえさんは「お化け屋敷」って呼んでるわ。
いいのかしら、そんなこと言って・・・。
だって借家なのよ。

ところで、あたしもぬいぐるみ大好きよ!
あたしは犬さんや熊さん達を銜えて振り回したり、誰かと引っ張りっこして遊びます。
だからウイーナちゃんと同じで、ぬいぐるみさん達に穴があいちゃうの。
それをおかやん(裕子おねえさんのお母さん)が手術して直してくれてるの。
でもまた銜えて遊んでるうちに破けちゃうし、お目目やお鼻は取れちゃうし、
お耳やしっぽはプラプラになっちゃう。

おまけによだれでグチャグチャ、「うわっ、くさーい!」って言われるの。
そして次の日になるとぬいぐるみさん達は全員ずらりと物干し竿にぶら下がってるわ。

あたしね、おねえさんちに来たばかりですぐ「とろみ」ってあだ名を付けられちゃったの。
あたしってとろいんですって・・・。
何をするにもとろいって言うか、のろいって言うか。
ご飯を食べるのまでとろいっておねえさんに笑われるのよ。

来たばかりの頃、お部屋に入れなかったことがあったわ。
あのね、あたしとおねえさん、お台所にいたの。
おねえさんはお食事の後かたづけしてたみたい。
後かたづけが終わったのであたしを「come!」って呼んで、
一緒にお部屋に入ろうとしたらしいの。
おねえさんはさっさとお部屋に入って、あたしも一緒だと思ったのね、
目の前でドアが閉まっちゃったの。
あたし、お台所に取り残されたのよ。まだ寒い頃だったわ。

それなのに、おねえさん全然気づかなくてお部屋でピアノ弾き始めたの。
あたしキューンキューンて鳴いてお手手でドアをひっかいたわ。でもおねえさんたら、
あたしが寝ぼけて、夢を見ながら壁をひっかいてると思ってたんですって・・・。
だからずいぶん長いことあたしドアの前に置き去りだったの・・・。

ちょっと休憩したおねえさんは、やっとあたしのベッドを覗いてあたしがいないことに気づいたのよ。
大慌てでドアを開けてくれたわ。
あたしが飛び込んでいくと、「ああ、ごめんねフィーちゃん!」って泣きそうだったわ。

あたしのとろいのは、お仕事のときもなんですって。
信号が青に変わって「go!」って言われるでしょ、
あたしね、最初の1歩がどうもおねえさんとタイミングが合わないの。
おねえさんの方が大抵早いのね。段差でもそうなの。

でも1年たってずいぶん呼吸も合ってきたと思うわ。
それでもまだ青信号の短い交差点では、「フィービー、急いで!」って言われてる。
自分では普通のつもりなんだけどなぁ・・・。
あたしってのろまなのかなぁ・・・。

ワンワン仲間のみなさん、これからもみんなで楽しくおしゃべりしましょうね。
それじゃ、またお便りします。
フィービーでした。

2004年3月21日


2。小林ウィーナちゃんと、裕子お姉さんとこのフィービーちゃんの、お便り。へ

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