嵯峨野を展望した後、椅子のある所で一休み。私の横で、男性の方が「それでは、これからちょっと・・・」と言いながら、何かゴソゴソされている。 何をされるのかな?と思っていたら、何とも言えない音色のメロディーが流れて来た。 周りの皆もそれに合わせて歌いだした。 私も歌う。「あーきの ゆーうーひーにー・・・」 何と言う楽器なのだろう? オカリナでもないし、リコーダーでもないし、フルートでもないし、尺八でもないし・・・。その音色に聞き入ってしまった。 アンコールが出た。今度は「ふるさと」を吹いて下さった。又合わせて歌う。 哀愁を帯びたその優しい音色に心も安らぐ。 責任者の方が「Mさん、どうもありがとう。それではそろそろ行きましょう。」と言われた。 その時、Mさんと言うユーザーの方が演奏されていたんだわと知った。 何処かで聞いた事のあるような音色だけど、私の知ってる範囲の楽器ではない。後で楽器の名前を聞いてみよう。 今度は急な石段の方を降りて行った。けっこう急な石段が続いていた。 下り終った所で、「どうだった?」と聞く人がいた。 どうして聞かれるのかなあ?と不思議に思っていたら、上がらずに待っていた方々だったらしい。 「良かったよ、嵯峨野の展望が素晴らしかったみたいよ」と教えてあげた。 嵯峨野小径は、とてものどかな感じで、見えない私でも、心地よくいつまでも歩いていたい気持ちになる。 「人力車が走っていますよ。二人乗ってて、引いてる人はカッコイイ若い男の人ですよ。」とOさんが教えてくれる。 「又来ましたよ。今度は4人乗ってます。」 「坂を上るのは大変でしょうね。何か電動のしかけがあるのかしら?」と私。 歩いてる私たちの横を追い越して、又1台、そして1台と人力車は走って行った。 人力車に乗って散策するのもおつなものだろうな。 紅葉の頃の散策は、見える人には最高だろうな。そんな事を思いながら歩いて行った。 途中、トイレタイム。車椅子用トイレもあった。 「犬に、水を飲ませたい人はどうぞ飲ませて下さ〜い。」 持っていた容器に水を汲んで来てもらってオードリーに飲ませると、美味しそうに飲む。 余程、喉が渇いていたのだろうな。 一息して又歩いて行くと、ざわざわ、さわさわ、と風に揺れこする笹野葉の音がして来た。 周りは直径15センチぐらいある竹が空高く伸びている竹林だと言う。 その小径は結構長く続いていた。 人力車も行き交って何とも言えない風情であった。 私はまだ明暗はわかる視力である。 薄暗くなって来たので、「ここは何かあるの?」と聞いてみた。 「竹林の竹が左右からかぶさってトンネルみたいになっているんですよ。」と教えてくれた。 とても竹林が綺麗で、テレビや映画の撮影にも使用される所らしい。 竹林の小径を過ぎてしばらく歩いた所で、「ここで班行動は終わりで〜す。コミュニティ嵯峨野へこのまま帰る人は帰って、店に寄って買い物する人は、4時までには帰って下さ〜い。」 帰る人、店に寄る人と様々であった。 店に入ると、豆腐のソフトクリームがあると言う。 どんな味なんだろう?興味深深の私は迷わず食べる事にした。 「こうしても落ちないでしょ」とお店の人が言われた。 「アラッ!ほぅ!」とOさんが感嘆される。 豆腐のソフトクリームを逆さ釜にして振って見せてくださったんですよ。全然落ちないですよ」と教えてくれた。 ワクワクしながら口にすると、豆腐のような、黄粉のような、普通のソフトクリームのような、総てをミックスした様な感じで、溶けてこぼれ落ちる事もなくとても食べやすい。 Oさんは言う「色は白じゃなくて、ちょっと変な色ですけどね。」と・・・。 旅に出掛けた時にしか味わえない珍味に、私の味覚は満足であった。 「帰りの道が良くわからないので、知ってる人と一緒に帰りましょうね。 仲間の人が歩き出したので、あわててサンバイザーをはめようとしたら、ボキンと音がして壊れてしまった。 少し歩いた所で「何処かと思ったら、ここ朝バスに乗った所だわ」とOさんが言った。 これで安心! 「このサンバイザーもう使えないみたい。明日困ったなあ」と言ったら、「さっきの所に帽子、売ってましたよ」と言う訳で、又、引き返して帽子を買う。Oさんも、しゃれた帽子を買われた。 そして急いで帰ったらちょうど4時であった。 「どれ位歩いたのでしょうね。」などと話していたら、万歩計では、1万歩を超えていたらしい。 役員の方が、部屋割りや、これからの予定を連絡され、それぞれの部屋へと入って行った。 1日一緒に散策しながら色々と説明して下さったOさんとは、別々の部屋だったので、私の部屋の入り口まで連れて行ってもらって、「とても楽しかったです。本当にありがとうございました。」とお礼を言って別れた。 続く。 2005年10月9日
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