7。20年ぶりのクラス会。その4。



ホテルの送迎バスの出発までバス組は、部屋でおしゃべり。
やはり仕事をしている女性は若々しい。
九州から、研修会へ毎月東京まで行ってる人もいる。
頑張ってる人の話を聞くと、こちらまで生き生きした気分になる。

百円ショップで買って来たというSさん姉妹から、オカリナを頂いた。
百円でオカリナが買えるとは!!
ドレミの当て方を聞いて、即演奏してみた。
横笛の指の当て方と、一カ所だけ違う音にくるとはたと止まって考えてから次へ進む有様であった。

楽器なんて触れるのは何年ぶりだろうか。
しばしオカリナの演奏を楽しんだ。

送迎バスの出発の時刻が近づいて来た。
筑前前原駅まで送ってくれると言う。

その出発前にオードリーのトイレをさせ、盲導犬と歩く事は多分無いだろうなと思い、鹿児島から来たMさんにちょっとハーネスを持たせて、私が後ろからリードをもって数メートル歩いてもらった。

オードリーは、不安げに私の顔ばかり見ていたようであるが、ちゃんと歩いてくれた。
これぐらいでは、盲導犬歩行の良さは全くと言ってもいいほどわからないとは思ったが、ハーネスを持った感じでも体験させてみたかったからである。


バスは前原駅へと走り出した。
バスの中で、Sさん姉妹がオカリナの演奏をしてくれた。

前原駅に着いた。

福岡のK氏とY氏にも、Mさんと同じようにハーネスを持たせてほんのちょこっとではあったけれど体験させてみた。
多分これが最初で最後の経験になるだろうな。
オードリー、ちょっぴり不安だっただろうけどごめんね。そしてありがとう。

Y氏はオードリーに触れて何やら話しかけていた。
私の友は、オードリーにとっても、友になってしまうのである。

前原駅から電車で天神方面へ。
途中、K氏ご夫妻が降りて行かれた。
今年はいくつものコンサートを控えて練習に忙しいK氏、大成功でありますように!


日本に2箇所しか設置されていない盲導犬用トイレが天神に出来ている。
このトイレを是非見学したかった私は、Sさん姉妹に連れて行ってもらうように頼んでいた。

Sさん姉妹、長崎のTさん、福岡のYさんと私の5人は、天神で降りる。
幹事をされてたS氏ご夫妻と鹿児島のMさん姉妹は、もっと先まで乗って行かれる。
ここでさよならである。
再来年も又元気でお会い致しましょうねと、別れを惜しみながら電車を降りた。


さて、ここから何処に行こうか?
オードリーのトイレにはまだ時間が早すぎた。
せっかく見学するからには、実際にオードリーにトイレをさせてみたい。

それならお昼でも食べようと、何処へ行こうかとあれこれ考えている内に、福岡の病院に勤務しているYさんが、ホテルオークラにしたらどうかと提案した。

ここから歩いて15分かかるという。
オードリーもじっとしている時間が長かったので、私は即賛成した。
ホテルのレストランだと、ゆっくりとできるし、断られる心配はほとんどないからである。

天神から、中洲川端駅の方へ。
ここは、青春時代、良く歩いた所である。
当時、路面電車も走っていた。

全く周りの様子が見えなくなって、その当時とどのように変わっているのかわからないが、やはり昔の面影を肌に感じる。
当時を想い出しながら歩いて行くうちにホテルオークラに着いてしまった。

豪華なレストランの広いテーブルに、5人は落ち着いて料理を楽しんだ。
オードリーはテーブルの下に静かにダウンである。

私は、ボンゴレロッソと言うあさりのスパゲッティトマト味・ビール。
Sさんは、ハヤシライス・コーヒー。
Tさんは、ドライカレー・コーヒー。
Yさんは、特製ビーフカレー・ビール。
Nさんは、ナシゴレンと言うインドネシアの焼き飯で半熟目玉焼きがのっているもの・コーヒー。
と、皆それぞれに違うメニューを楽しんでリッチな気分。
割り勘で2300円、やはり高級ホテルのレストランである。

このメニューをNさんがメモして下さっていたのでここに詳しく書く事ができたのである。
5人はゆったりとした気分で食事とおしゃべりを楽しんだ。

レストランの方がオードリーを見て、「何歳ですか?」と尋ねて来た。
その方もラブラドールを飼っていると言う。
「本当におとなしいですね。」と感心されていた。

そろそろ帰りの時刻、天神へ又歩いて行く。
その途中、広々としていた歩道でSさんにもオードリーと歩いてもらう事にした。
私がリードだけを持って、Sさんの肩にてを掛けて歩く。
オードリーはSさんにはもうすっかり慣れていたようで、真っ直ぐ前を見て歩いていたようである。
Sさんは、歩くのが早いねぇと、感心していた。
「オードリー、どうもありがとう!」もうすぐ8歳になるものね。
グーンとベテランになったオードリーをとても誇らしく思う私であった。 つづく。

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