41。アフターケア。




リーン、リーンと電話が鳴った。
「こちら関西盲導犬協会です。近い内に、オードリーの様子を見せて下さい。」と訓練士さんであった。
ドキッ!ひょっとして・・・ある予感。
「別に今のところオードリーは問題はないですよ・・・。まさか引退って事じゃないでしょうねぇ。」と私。
「いやいや、そういう事ではありませんよ。」という分けで、訓練しさんがオードリーの仕事の様子を調べに来て下さる事になった。

多分オードリーも今年10歳になるので、盲導犬としての健康状態をチェックされるのだろうな・・・。
オードリーは元気だし、まだまだ衰えは全くないので大丈夫!

訓練士さんが来られた。
オードリーの喜び様ったらものすごい。
もう嬉しくて嬉しくてどうしようもなく、部屋中を走り回っている。
ボールを銜えて「遊んでぇ」とせがむ。
オードリーは訓練士さんが大好きなのである。

オードリーのこれからの事についても少し話した。
今まで考えまいと避けていた私。
そろそろ考える事を逃れる事は出来ない時期になってきているのである。

歩きのチェックに移る。
これを機会に動物病院へ行く迷い道をチェックしてもらう事にした。

オードリーは訓練士さんがいるので、いつもと違ってソワソワしている。
嬉しくて嬉しくてたまらないらしく後ろを振り返り振り返り歩くのである。

「これこれ、オードリーちょっと可笑しいよ。ちゃんと歩かなきゃ」
少し歩いたら落ち着いてきたようである。

歩きは良好!
後ろから見ていて、とても安心できると訓練士さんが言われた。


病院へ行く時に間違えていた道と、近道がどうなっているかも地図を掌に指で書いてもらいながら、そこでの指示の出し方も教えてもらった。

曲がりくねっていたり、変な道ばかりなのでこれまで苦労していた所である。
これで次からはうまく行ける。とても助かった。

帰り道、いつものスーパーで買い物をして帰る事にした。
オードリーの様子を観察されてた訓練士さんが言われた。
「障害物にえみさんがぶつからないように、オードリーは良く考えてとてもうまく誘導してくれています。」と・・・。
複雑な所でもそうらしい。
益々オードリーに感謝感謝である。

結果は、これまで通り盲導犬として宜しいという事であった。
良かったねオードリー。
私はオードリーの事、全く問題はないと自信満々だったけどネ。


オードリーの今後の事考えるとどうしたら一番ベターなのか?
今の私には結論が出ない。
あれこれ考えている私を敏感なオードリーはすばやく察知してしまう。

 その日の夜からオードリーの様子もいつもと違う。
次の日、歯科検診へ行った。
看護師さんが「今日のオードリーはいつもと違うね。私たち一人一人の目をじっと見て何か言いたそうに見つめているけど、どうしたの?」と言われた。

そして、家に来られたダスキンの方も、「あれ、オードリーはいつもと違うね、じーっと目を見つめて何か聞きたそうにしているけど、どうしたのだろう」と言われた。

私の心を見抜かれているようでオードリーにはごまかせない。

そうなる時が来る時は来る。
あれこれ考えずに自然にゆだねる事にしよう。

2006年1月19日

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