36。「クイール」の試写会の夜。



ロケに参加させてもらったクイールの映画の試写会の入場券を、付き添い者の分まで二人分頂ける事になった。
主人に連れて行ってもらおうと頼んだが、生憎その日は行けないと言う。
他の人に頼んでみたが、二人とも風邪にかかって行けないと言う。

一人では会場までは行けないので、早速別の日にしてもらおうと電話した。
大阪駅まで来れたら、訓練センターの職員も行くので、一緒に行きましょうと・・・。
やった、これで行ける!

入場券がいつ送られてくるかと郵便受けをチェックしていたが、なかなか来ない。
電話したところ、とっくに郵送したと言う。
「おかしいなあ? 速達で送りましたよ」と・・・。

ひょっとして、玄関の郵便受けではと、覗いてみたら、ちゃんと入っていた。
速達だったので、1階の郵便受けではなく、わざわざ4階まで上がって来られたらしい。
ああ、なんという私のミス! 職員のSさんも、ホッとされていた。ごめんなさ〜い。

はて、明日の今日である。
もう一人入場できるからもったいないなあ。ぶー母さんは、どうだろうか?明日の事だし、今からでは無理だろうな。
行けなくて当然だし、失礼かなと思いつつ、ひょっとしたらと思い切ってメールしたのである。

夜にならないと行けるかどうかわからないけれど是非行きたいと返事が返ってきた。
急なメールだものね。ところが、ご主人様が、「明日の夜は大丈夫なので、行っておいで」と・・・。
やった! こうして、ぶー母さんとご一緒させてもらえる事になったのである。

ネットで知り合いになった方で、まだお会いした事は一度もないが、こうして行けるようになるのも、インターネットのお陰である。

午後5時半に大阪駅の改札口でオードリーと待っていた。
「えみさんですか?」ぶー母さんと初対面である。
なのにその瞬間には、もうずーっと知ってた人みたいに思えるから不思議である。
オードリーもわかるのか、ぶー母さんに飛びついて喜んでいた。
これは珍しい。初対面の人に初めから飛びつく事は今までにはなかったからである。
ぶー母さんを犬好きな人、オードリーの身方と直感したらしい。

ぶー母さんは、パピーウォーカーをされてる方である。
オードリーのパピーウォーカーさんが、オードリーの次に2頭目の子犬を育てられた時と、兄弟の子犬を育てていらっしゃった関係で、何かしら親しみがあるのである。

しばらくして、職員のOさんが来られた。
ここから歩いて会場へ。
Oさんの腕を持たせてもらって歩いた。

地下から外へ出たら、オードリーが仕事をしたそうにしていたので、ハーネスで歩く。
オードリーは自分の出番が来たと張り切って歩いて行く。

会場の近くになると、「今晩は、××です」とおなじみの関西関係の方々から声をかけられた。
オードリーもとても嬉しそうである。

会場の指定された席へ着いたが、始まるまで時間があったので、ロビーみたいな所で、コーヒーを頂く事にした。

そこには、ロケにご一緒した何人かのパピーウォーカーさん方も集まっていた。
クイールを育てられ、引退後もお世話された仁井さんも声をかけて下さった。
初めてお話させてもらう方もいて、流石に、ボランティアさん方は、優しい方々ばかりであった。
自分の子どもを送り出す時の親の気持ちと、全く同じような感じでいらっしゃる事がよくわかる。

オードリーの様子を、とても優しいまなざしで見守って下さる。
オードリーはその事が良くわかるらしく、とても嬉しそうであった。

会場の入り口に、クイールの大きなぬいぐるみが置かれてあった。
手で触らせてもらった。ちゃんとお座りしている。
ぬいぐるみと一緒にオードリーと私は、ぶー母さんに写真を写してもらった。
そして、写真2枚をすぐに添付ファイルにして、送ってくださった。
クイールのぬいぐるみと一緒にオードリーと私を写してもらった写真。

席へもどると、オードリーが急に尻尾をビュンビュン。一緒にロケに行ったアレフちゃんがいた。
3頭目の盲導犬とユニットになったばかりのKさんも来ていた。

試写会が始まった。

NHKの「クイール」のドラマとは違う感じが楽しめるかなと、ワクワク。
ドラマは合計すれば、5時間15分である。
映画は1時間40分であるので、流れが速い。

内容は、観てのお楽しみという事にして、いよいよロケに行った場面が出てきた。
ぶー母さんに、私のその時の服装を話して、もし映ってたら教えて下さいと頼んでいた。
すると、「あっ映ってる」と言われた瞬間私は消えてしまったらしい。
その後、小林薫さんと、戸田恵子さんのおしゃべりしながら歩いている様子が出ていて、その後ろを歩いていた人達が映っていたらしい。
この時は、既に私は前を歩いているので、映ってはいない。
良く知らないと、登山のシーンだとは、わからないかもと・・・。
あっという間に、私が参加したロケの場面は終わってしまった。

映画は、音声だけで観ている私には、何が映っているのかわからない部分もあって、感想をここで書く事はできないが、笑ったり、ジーンとする場面もいっぱいあった。

エンディングの出演者の名前にも、オードリーと私の名前も出ていた。

素晴らしい映画にオードリーと参加させてもらい素敵な記念になった。

盲導犬や視覚障害者の事、訓練士さん、パヒーウォーカーさん、引退犬ボランティアさんの事を知って頂くためにも、多くの人に観て頂けたらと、思う。

映画が終わって、「とても良い映画でしたね」と、話されていた。

帰りは、地下鉄で大阪駅まで行った。
途中簡単な食事でもという事であったが、それらしきレストランや、喫茶店がみつからなかったので、ここでさよならする事になった。
作ったから持って来たとお手製のケーキをぶー母さんから頂いた。
行って頂けただけでも助かったのに、なんだか申し訳ないなあと思いつつ、とても嬉しかった。

映画は勿論であるが、多くのパピーウォーカーさん方の、盲導犬に対する熱意と思い、それを思う時、胸がジーンとなって来る。
優しさをいっぱい頂いた夜であった。

オードリーの写真を見ていられたぶー母さんは、実物はもっと可愛かった。
そしてオードリーが歩いている姿を見られ、めちゃくちゃに撫で撫でしてあげたいのを、グッと我慢しましたと・・・。

皆様、本当に素敵な夜をありがとうございました!!
2004年2月15日


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