共同訓練の入所式の日、私の足下にダウンして、じっとしていたオードリー。オードリーの様子を気にしながら、期待と不安でいっぱいだったけれど、あの時、オードリーはどんな気持ちでいたのだろうか。 あれから、今日はちょうど5年。色々と思い出してしまう。 始めの頃は、盲導犬って何でも出来ると思っていた。 この考えが、半年ぐらい、私を苦しめる事になったのだけれど。 オードリーと一緒に生活し始めた頃は、失敗ばかりしていた。 トイレをちゃんと済ませて、出かけたのに、300メートルも行かない内に、又しっこをしてしまう。 もうがっかりしてしまい、悲しくなってしまったけれど、どうしてあの時、オードリーの気持ちを考えてあげられなかったのだろうと今では思う。 気を取り直して、歩き始める。 すると、何と歩きやすいのだろう。 やっぱりオードリーはいいな。気持ちも軽くなる。 とがっかりしたり、喜んだりの繰り返しだったあの頃。 オードリーも一生懸命だったんだよね。 知らない所へ来て、心細いオードリーの事を、充分にわかっていなかったあの頃の私。 オードリーはどんなに不安だった事だろう。 やはり、うまくやって行く為には、お互いの事を良く知り、わかってあげなくてはいけない事を、教えてくれたのは、オードリーであった。 人だって完璧な人は一人もいないのに、犬に完璧を望むなんて・・・。 あれから、オードリーも色んな事覚えたね。 切符、切符と言えば券売機のある所へ、ポストと言えばポストの所へ。 カゴと言えば、買い物カゴのある所へ、レジと言えばレジまで。 パン屋さんと言えばパン屋さんへ、ボタン、ボタンと言えば、押しボタン式の信号のボタンのある所へプラハと言えばケーキ屋さんへ。 おしま〜いと言えば、サッと止めてくれるようになったオードリー。 駅のホームにある椅子を、イス、イスと言えば、8割の確率で探してくれるようになった。 他の椅子は探してはくれないけれど・・・。 電車の空席を探してそこへ連れて行くように、電車に乗る度にしているのだが、犬好きな人の所に連れて行こうとするので、これはもう諦めかけているけれど・・・。 犬好きな人の事、オードリーは良くわかるのだ。 それに空席は、何処かが私自身わからないので、人に触れたりして一発で探せないから、オードリーは認知できないのだろう。 それから、突然の怖い体験で、犬を怖がるようになって、とくに小さな犬が怖くなってしまったオードリー。 これは仕方がないよね。 花火と、雷は怖いのは前とちっとも変わってはいないし、動物病院は、なるべくなら行きたくないってオードリーは思っている。 これはオードリーらしくて、そのままでいいと私は思う。 怖いものは怖いんだものね。 オードリーは、とてもお行儀が良い、これは、パピー時代に習得したものだろう。 パピーウォーカーのHさんのご家族のおかげで、とても助かっている私である。 今では、オードリーと私は、ア・ウンの呼吸。 一つ一つ、積み重ねて来たけれど、あれからもう5年が過ぎてしまった。 11月24日は、オードリーと私のハーネス記念日。 早いものだねぇ、オードリー。 いつまでも元気で長生きしてと、祈らずにはいられない。 2003年11月24日
|
33。トレッキングシューズ。へ
トップへ