33。トレッキングシューズ。



「ねぇ、明石にスポーツ用品の店、何処か知らない?」
「明石のステーションデパートにあったよ。私、そこで靴、買ったから。真ん中付近で北側にあったと思うけど・・・」
と、友達に聞いて、私一人でも行けそうである事がわかった。

早速出かけて行った。
この辺かなと思う所で、聞いてみた。

「以前はあったけど、今はなくなったですよ」と答えが返ってきた。
困ったな。「あの、明石にスポーツ用品の店何処かご存知ありませんか。」と聞いてみた。
と近くにいた人が、銀座通りにあるけれどとその店の名前を教えてくれた。
銀座通りまでは行けるので、そこで又聞いてみようと、お礼を言って銀座通りまでオードリーと行く。

どこでも良いから、とにかくドアを探しなさいとオードリーに指示した。
オードリーはキョロキョロして、あるドアへ入って行った。
「すみませ〜ん」と言ったが、返事がない。
どうやらエレベーターが前にあるようだ。
ここは駄目だと外へ出て、少し歩いてから、ドアを探しなさいと指示する。
オードリーは探してくれた。

今度は、「いらっしゃい」と明るい男性の声。
「あの、すみません、この辺にタツミスポーツの店、ないでしょうか」
「あ、すぐそこにあるよ、こっちへ行って、そこから右へ行ったら左手にあるよ」
「あの、こっちってこっち」と指さす私。
「こっち」と男性。
「あの、私見えないので、こっちってどっちかわからないんです」
そう言ったら、その男性私の所へやって来た。

「あの、手を触らせてもらっていいですか。そしてどちらか指さして下さい」と言って、もう一度教えてもらった。
「ああ、こっちね、どうもありがとう」と、お礼を言って、行こうとしたら、「すぐ近くだから、私、行ってあげます」と、その男性は、タツミスポーツの店まで連れて行ってくれた。

ああ、助かった。これで買いたい品物が買える。
スポーツ店の人もとても優しかった。
トレッキングシューズが欲しいのですが、トレッキングシューズってどんなのか知らないんです。
とトレッキングシューズを何故買う事になったかを、その店員さんに話した。
なんとなくそういう雰囲気のお店だったので、おしゃべりしてしまったのである。

それを聞いていたもう一人の男性のお店の人が、色々と探してこれでいいと思いますよ。
そしてジャンバーも、これがいいのじゃないのかなあと、私に良さそうなのを持って来てくれた。

女性の店員さんは、色々と説明してくれた。
親身になって私の欲しい物を、見つけて下さった。

高いのかなと値段を聞くと、半額近い商品の中から選んで下さったらしい。
おかげで、思っていたより安く目的の品を買う事が出来た。

帰りにお礼を言って見せを出ようとしたら、出口まで送ってくれながら、「お気を付けて行っていらっしゃい」と・・・

つまり、おしゃべりした時、山に行く事を話したので、そこへ行っていらっしゃいなのである。
なんと暖かいお店であろう。
今でも、こんな店あるのだなあ。
又買う時にも、ここで買おうと思った私であった。

家へ帰ってから、トレッキングシューズを穿いてみると、とても気持ちが良い。
早速、いつものスーパーへ買い物へ行く時、穿いて行った。
底が厚いので足の裏での地面の様子を知る感覚がとても鈍く、わかり難い。
しかし、歩く足は軽やかである。
なるほどこれがトレッキングシューズなのかあと、初めて知った。
少し穿き慣らしておこうと思ったのである。

行った事のない店を尋ねて行くのも楽しいものだなあ。
わからなくて元々なのだから・・・。
今日は多くの人の優しさに触れたね。
これも、オードリーと一緒だから楽しみに変わるんだよね。
オードリー、いつもありがとう!!
2003年10月1日


32。産経新聞神戸版の「CITY動物記」に掲載されたオードリー。へ

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