2日目は、「青い鳥学級」の講座の受講、触手話、コーラスの練習、喫茶店での様子を撮る予定になっていた。朝、9時半前に家を出た。 近くの駅で、スタッフの方と待ち合わせである。 「おはようございます」と、挨拶。オードリーは、大好きになったスタッフの人に会えて、とても嬉しそうである。 マイクを胸に付けてくれた。 「切符を買うところを、撮ると言う。 何時もは、券売機の直前まで連れて行くのだが、スタッフの人が前にいたものだから、オードリーは、2歩ぐらい、右にずれて、止まってしまった。 切符を買って、改札口を通貨したら、ストップがかかった。 カメラの準備がまだだったようで、もう一度改札口の通過のやり直しである。 何時もの様に、電車に乗る。 座ろうと、座席を手で、確かめようとしたら、女性の体に触れてしまった。 しまった、ここも映るのかな? 時々、失敗してるけど、触れて初めてわかるもの。どうか許して下さいませ。 明石駅に着いた。駅前の広場で、聴覚障害者の二人と、触手話で話をしている様子を、撮影する。 急に、計画されたので、相手になってくれる、聴覚障害者の人を探すのに、大変だったのである。 その前日の、午後、電話で協力者をお願いしたら、手話のボランティアさんがメールやファックスで、探され、急な話にもかかわらず、聴覚障害者2人と手話のボランティアさん2人の4人が、協力して下さった。 その一人は、私が受講している手話教室の講師である。 練習も打ち合わせも無し、その場で即、手話でおしゃべりだった。 おかげで、話に夢中になってしまい、講演の時間に、遅れてしまった。 手話のボランティアさんの話では、以前、ファックスがなかった頃、電話では、話が出来ないので、手紙か、急な連絡の時には、その人の家まで行って、連絡を取っていたと言う。 今では、ファックスやメールが出来る様になったので、大分スムーズに連絡が取れるようになったそうである。 聴覚に障害のある人も、以前は大変だったのだなあと、思ってしまった。 遅れて行った、青い鳥学級の教養講座で、「冠婚葬祭」についての話を、ゆっくりと聞いた。 カメラは、何処にいて撮影しているのか、私にはさっぱりわからない。 講演が終わって弁当を食べる。 食べている所も、撮られているのかもしれないと、やや緊張しながら、食べたのだが、その時は、スタッフの人も、食事に出かけていた事が、後になってわかった。 なあんだ、緊張する事、なかったんだわ。 昼から、青い鳥学級は欠席して、又、電車に乗り福祉センターへ。 「コーラスと重なってしまったので、やはりこちらの方を、選んでしまう。 コーラスは、私も、オードリーも、とても楽しみにしている。 オードリーは、何時もの様にやってくれるといいのだが・・・ その日、コーラスのメンバーには、テレビの撮影がある事を、前もって知らせてはいない。 指導の先生と、部長、副部長だけには、知らせておいた。 普段のままの様子を、撮影して欲しかったからである。 練習開始の時、メンバーに知らせる。 撮影のスタッフの人は、途中から来る事になっていた。 オードリーは、何時もの様に、ハーネスを外して、ゴロンと私の足元に寝そべっていたが、30分位した頃、急にオードリーが立ち上がって、ドアの方を向いて、尻尾をビュンビュン振り出した。 はは〜ん!入ってこられたな。 今、大好きな「風」の練習が終わったばかりである。 ああ、惜しかった。この曲、うまいんだけどな。これを、撮影して欲しかったなあ。 「取材の方が来られました」と、部長が知らせると、「ああ〜!黙ってた方が、良かったのに。」緊張するぅ」と、あちこちから声が上がった。 「では、マイウェイをやります」と、指導の先生の声。 ウヒャ〜、これは、肺活量が要るぅ〜。 いきなり撮影された。ちょっと練習してからの方が良いんだけどな。 歌い始めた。顔が強張ってきた。力抜いて、抜いて・・・ 人は、何故緊張するのだろう。 オードリーは、もうソワソワして、スタッフの方ばかり見ている。 「これこれ、何時もの様にやりなさい。」 「えみったら、自分も、緊張しているくせに。オードリーだって、何時ものように、心穏やかに、大好きなピアノの音や、コーラス、聞いてなんかいられないよ〜」 「無理もないわね。こらこら、ダウンして、動かないでじっとしてなさ〜い」と、指示したら、やっと落ち着いたのであった。 練習が終わって、「喫茶店に行かない?撮影するんだって」と誘った。 何時もの喫茶店で、帰りに、仲間とお茶を飲みながら、おしゃべりである。 やはり、カメラに撮られていると、皆、意識してしまっている。 オードリーは、何時もと同じ様子であった。 コーヒーを飲みながら、もう直ぐ、取材は終わると思っていた。 「最後に、もう一度インタビューさせて下さい」・・・「はぁ、はい」 友達を、バス停まで送って行く予定だったのだが、急遽、手引きボランティアさんに、お願いして、私は、インタビューの撮影である。 その日は、暖かい日であった。 歌を歌いながら、汗もにじんでいたし、喫茶店で、ケーキも食べたので、化粧は取れてしまっているだろうな。 もう、化粧を直す余裕はなかった。 直ぐ前にある、ベンチでインタビューである。 まだ、蚊がいるらしく、足をあちこち刺されて、痒いのなんのってない。 オードリーも刺されている様で、キュンキュンと落ち着かないのを、「我慢してね。ここ蚊がいるね」と、宥めて落ち着かせてから、インタビューだったのである。 「ご苦労様でした。これで終わりです。オードリーも、お疲れ様。」と、係りの人。 「やったぁ〜!!」と、私は思わず言ってしまった。 「オードリー、終わったよ、良かったねぇ」 こうして、取材は終わったのであった。 2002年11月23日
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19。ボール遊び
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