3。1ヶ月後の、アフターケア



1ヵ月後、訓練士さんが、様子を見に家まで来て、色々と指導してくれる。
私は、大丈夫だから、来られなくてもいいと言った。
その代わり、私がセンターまで行くと言ったのである。
私はオードリーと遠出がしてみたかったからでもある。
オードリーと亀岡にある、訓練センターまで行く日が来た。
初めての遠出であるが、京都駅は、共同訓練で、ある程度知っている。
亀岡まで行けば、迎えに来て下さる。
一番安心なコースである。
朝、オードリーの食事とトイレをすませ、JRで、京都まで行った。
京都駅で、乗り換えは、まだよく分かっていなかったので、駅員さんに、お願いしていた。
朝は電車も、満員であった。
開かないドアの方に行き、そこにダウンさせたいのだが、人が多くてできなかった。
人に踏まれないように、私は、オードリーの上に跨いで少しでもオードリーを守った。
近くにいた人達が、「ここに盲導犬がいるから、踏まないように気をつけて」と言って助けてくれた。
大阪駅についたら、人が、空席を教えてくれた。
とてもありがたい。
京都駅で下りて、しばらくそこで待っていたら、駅員さんが来て、乗り換えのホームまで連れて行ってくれた。
亀岡に着いた。
改札口を出たら、訓練士さんが迎えに来ていた。
ひと月ぶりの再会である。
オードリーは飛びついて喜んだ。
オードリー、良かったね。訓練士さんに会えて。
「オードリーを、今日1日だけ、訓練士さんに、あげる」と私は言った。
訓練士さんは、黙っていた。
「1日でいいから、自由が欲しい」とまた、言った。
センターに着くと、訓練生が訓練中であった。
オードリーは、耳の掃除、爪切、肛門腺の手入れ、等をしてもらった。
アドバイスは、電話でいつもしてもらっていた。
ここまで、オードリーと来られた事が、とても嬉しかった。
そして気持ちも軽くなって、家に帰ったのである。
電話で、訓練士さんが言った。
「ブラッシング、毎日大変だったら、2〜3日休んでもいいよ」と・・・
もう、一ヶ月が過ぎていたので、オードリーとの信頼関係も少しはできていると、思われたのだろうか。
それとも、ちょっと、くたびれかけていたので、そう言ってくださったのだろうか。
とにかく大変だった、1ヶ月が終わったのである。
今では、このリズムにもすっかり慣れて、大変だとは、全く思わなくなってしまった。
オードリーも、私の生活のリズムに慣れてくれ、お互いに気持ちも、通じるようになったからでもある。
慣れとは、こんなものなのだろう。

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