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母も帰って、いよいよ家事と、オードリーの世話が私の日課となった。
初めの2〜3日は、オードリーも、緊張していたようであった。 オードリーは、私の後ばかりついてくる。 もう少し主人と子供にも慣れて欲しいと思い。ボール遊びを主人と子供にやらせてみた。 それ以来、オードリーは、主人と子供が大好きになったようである。 私の後ばかりついては来なくなった。 これでオードリーも懐いてくれたようで安心である。 毎日決まった時間に食事、トイレ、をさせなくてはならない。 ブラッシングもする。 五日ぐらい経った頃、トイレをさせるのだが、なかなかやってはくれない。 やはり環境の変化なのであろう。 とうとう、訓練士さんに、電話した。 「オードリーがトイレしない、どうしよう」 訓練士、「1じかんでもねばってさせなさい、しない癖がついてしまうから」 私は、30分は、ねばったのだが、それでもう、諦めてしまったのである。 それを聞いて、よし、やらせるぞ、やるまでと腹をくくった。 すると、不思議な事にしてくれた。 オードリーは、私の感情に敏感なのである。 私が、不安に思っていると、オードリーも不安なのである。 私が落ち着いていると、オードリーは順調である。 どうして分かるのだろう・・・ この時は、分からなかったのだが、我が家は、電車の踏み切りの近くで、電車が来ると、オードリーは、やってはくれないのである。 今は、それを知っているので、電車が通り過ぎてから、トイレの指示を出す。 電車のゴーッという音が苦手のようである。 トイレがうまく行った時は、とても嬉しい。 この規則正しいリズムを毎日欠かさずやるというのは、やはり時間に束縛されてるようで、結構大変に感じた。 午前、午後の2回、家の周りを歩く。 オードリーの習得しているものを、崩さないようにするためでもあるし、オードリーも環境に慣れてもらうためでもある。 毎日行かなくてはならない所は、スーパーである。 家から5分の所にいつも買い物に行っていた。 盲導犬と一緒に店内に入れてもらうように、電話して頼んだ。 だが、ここは、品物が所、狭しと、並んでいて、棚と棚の間がとても狭い。 オードリーと私が一緒に歩けない。 人が、一人しか通れないので、オードリーは、前に進まないのである。 「ここは通れないよ、ぶつかるよ」という訳で、私がいくら前に進みなさいと指示しても、進まないのである。 そこで、歩いて15分かかる所のスーハーに変える事にした。 ここは、買い物した事はない。 主人に一緒に行ってもらい、行き方を教えてもらった。 そして店内を説明してもらった。 何が何処に置いてあるかも、だいたいよく買う品物のある場所を教えてもらった。 ここに、毎日行くようになったのである。 今までとは、違う所での買い物、オードリーとの歩行、そして世話と、私は、ああ、1日でいいから、開放されたいと思うようになったのである。 訓練センターからは、時々、様子を尋ねられた。 とにかく頑張ってと激励された。 この1ヶ月が、とても大事な期間なのである。 ここで、しっかりリズムをつけて、盲導犬の働きを、より快適に維持する為、やるべき事をやらなくては、後が大変になる。 先輩のユーザーさんから、この事を聞いていたので、私は、とにかく頑張ろうと思った。 |
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