2005年4月

2005年4月3日(日曜)大館編

長らくお楽しみいただいている「駅弁膝栗毛」。
このたび、何とか「新米」が取れまして、
“ライター望月”を襲名(?!)。
引き続き、土曜日の朝をお聴きの皆さんに
駅弁&旅の魅力をお伝えできることになりました。
どうぞ、よろしくお願い致します。

新装開店1回目は…、
日本一美味しい「鶏めし」駅弁のある駅をご紹介!
JR奥羽本線・大館駅でスタートです。



秋田・大館は、県都・秋田市から特急で1時間半。
青森からも、同じく特急で1時間の距離です。
大館からは花輪線が、花輪・八幡平・盛岡方面へ
分岐しています。



駅構内の駅弁売場は、1番線(秋田方面)と
待合室が繋がったタイプの良くある売場で、
コンビニタイプの売店の一角に置いてある感じです。
基本的には、朝7時の「日本海1号」(函館行)から、
夜7時過ぎの「あけぼの」号(上野行)まで販売しています。



構内の売店に無ければ、駅前の「花膳」の売店に
直接行って見るのもいいでしょう。
品物によっては、こちらの売店のみの販売となるものも。
改札を出ると、目の前に大きな建物が見えます。



さ、大館名物!お待たせしました!
これが“日本一”と噂の「鶏めし弁当」(850円)です。
比内地鶏を使用、鶏ガラスープをだしに炊き込んだ
あきたこまちのご飯が、絶妙のバランス。
たまに、駅弁大会で食べられることもありますが、
やはり現地で食べるのが一番!
駅構内で販売する駅弁は、この一品となります。

歴史は古く、戦後まもなくの頃までさかのぼります。
物資不足から、配給は米・砂糖・醤油・ゴボウだけ。
とりあえずまとめて炊いてみたところ、意外や大好評!
戦前、販売していたキリタンポ弁当の売残りの鶏肉を、
甘辛く煮付け「まかない」としていたことを思い出し、
ご飯とあわせて「鶏めし」として始めたのだそうです。



「特上・鶏めし弁当」(1100円)は、要予約。
販売は、駅前の本店となります。
おかずも増えてボリュームたっぷり。
高級感あふれる掛け紙も好感触。
現地でせっかく買うのなら、
チョット奮発してもいいかなと思います。
(予約の際は、前日までにしておきましょう。
電話0186−43−0870「花膳」)



大館駅の駅前には、1体の秋田犬の銅像が…。
コレ、実は渋谷と同じ「ハチ公」。
この地は「ハチ公のふるさと」なんですね。
大館に来たら「鶏めし」と「ハチ公」。
この2つは、要チェックです!

■旅のワンポイント〜北国の春は遠し・雪の温泉&城



今年は特に大雪に見舞われた北東北。
秋田〜青森を結ぶローカル特急「かもしか」号は、
3両編成のミニ特急。この冬は巨大な雪の塊を
くっつけたまま、都市間輸送に従事しています。



途中の大鰐温泉駅で降りてみました。
駅前には、巨大なワニのモニュメントがありますが、
これまた雪まみれ。
とりあえず横目に、温泉街までぶらぶらします。






大鰐温泉は、江戸時代から藩主の湯治場として栄え、
今となってはだいぶ、ひなびた雰囲気の温泉です。
泉質に、特徴はあまり有りませんが、
昭和っぽい雰囲気だけはたっぷりあります。
今回は「公衆浴場・青柳会館」(220円)に
行ってみましたが、入れ替わり立ち代り入浴者の姿。
とても、地元の方に愛されている様子でした。






温泉街の川には、越冬中のハクチョウやカモがいっぱい。
ちびっ子達が餌付けをしているようで、
鳥たちが集まるようになってきたのでしょう。
白い雪に、白いハクチョウは、よく似合いますね。






大鰐温泉を後に、立ち寄ったのは「弘前城」。
訪れた時は、ちょうど「雪灯篭祭り」が行われていました。
澄みきった青い空に、白い雪のコントラストがいいでしょう。
この弘前城にも、あと1ヶ月もすれば遅い春が到来。
日本随一のサクラの名所として、大きな賑わいを見せます。

さ、できれば次回は、春らしい景色をお届けしたいと思います。
「駅弁膝栗毛」は、駅弁片手に旅に出たくなる、
旅のプランの参考になるホームページとして、これからも
お届けしていきますので、楽しみにしていてください!





Copyright(C) 2005 Nippon Broading System,Inc,All Reserved.