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旅行大好きな、新米ライター望月が、 実際に食べた「駅弁」と、実際に出かけた「小さな旅」を紹介します。 お出かけの時の参考になれば(?)幸いです。 |
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2004年7月27日(火曜) | |
お送りしている、新米ライター望月の北海道1人旅。 富良野から新得を経由して、帯広にやってきました。 今回は、JR根室本線・帯広駅の駅弁をご紹介します。 ![]() 国鉄時代は、広尾線や士幌線が分岐していた帯広駅も、 JR移行前に廃止され、10年近く前に高架化。 きれいで近代的な駅に、生まれ変わりました。 釧路行の特急「スーパーおおぞら」号は、全列車が停車。 札幌から、最速2時間10分で到着します。 帯広発着の特急「とかち」号が、これを補完します。 ![]() 帯広駅の駅弁を販売するのは「金扇」(きんせん)。 ホームごとに改札が作られた珍しい駅ですが、 改札を出て、東側通路に向かうと、売店が左手に見えます。 朝6時から夜8時までの営業。 改札に近い、KIOSKでも販売があります。 ![]() 帯広名物といえば、ご存知「豚丼」。 もちろん昨今、牛丼屋で販売しているような「豚丼」ではなく、 豚肉を厚く切ったものを炭火で焼いた本格派。 駅弁では「ぶた八の豚どん」(1100円)を販売しています。 (ぶた八は、帯広にある豚丼の名店です) 定番の紐を引っ張る「加熱式容器」のため、上げ底で、 やや割高ですが、味はGOOD!こげ味がいいです。 北海道の駅弁は、魚介類系のものが多いので、 旅の途中、肉系の名物駅弁は、とても貴重な存在です。 なお、豚丼の本家は、駅前の「ばんちょう」(11〜19時・月曜休)。 夏場の観光シーズンのピークには、ライダーの皆さんなどが集まり、 1時間以上待ちになることも、しばしばです。 かつて訪れた時は、乗車予定の列車に間に合わない事態が発生…。 経験則として、時間に余裕がない時や、お店が混んでいる時は、 迷わず、駅弁にするのが賢明でしょう。 ![]() も1つ、お薦めは「とかち収穫弁当」(850円)。 十勝のじゃがいも・とうもろこしなど、地元の農産物を使った幕の内で、 おかずも豊富、ボリュームもたっぷり。 私が頂いた時は、あったかご飯の、手作り感溢れる駅弁で、 とても、好感を覚えました。 北海道の畑作の中心、十勝平野。 そして、十勝の中心、帯広の駅弁。 十勝の中心で「美味い!」とさけぶ駅弁(!?)が、そこにはあります。 ■旅のワンポイント〜通なら一度は行きたい秘湯!かんの温泉 ![]() 根室本線の看板列車といえば、特急「スーパーおおぞら」号。 南千歳・トマム・新得・帯広経由で釧路まで、4時間弱。 札幌から道東方面への、重要な足となっています。 ![]() 投入されている新鋭・キハ283系は、振子機能付の車両。 カーブでも車体を傾け、スピードを落とさずに走ります。 先頭車両の運転台の下は、ミニ展望スペースになっていて、 前面にパノラマが広がります。 (ただ、高速のため、虫等がぶつかった痕も多いです…) ![]() さて今宵の宿は、温泉好きには、すでに評判…、 明治45年開湯の然別峡温泉「菅野温泉旅館」に向かいます。 この日、帯広駅発14:30の送迎車に乗ったのは、私1人。 「きょうは、空いてますよ」とのことでした。 ココから1時間20分ほど、十勝平野を突っ切り、 途中からは、未舗装・ダートの道道(都道・県道の類)…。 道理で、車のお尻が結構汚れているわけです。 ![]() 手前が観光客用の宿泊棟、奥が湯治客用の湯治棟です。 特に湯治棟は、戦時中に建てられた、歴史ある建物なんだとか。 この温泉、実は7つの源泉があり、 “かんの”の湯で治らぬ病はないと云われているほどの名湯。 効能十分のお湯を、たっぷり堪能できるようになっています。 観光での宿泊は、1人泊・1泊2食で11000円也。 帯広からの送迎付きで、お湯三昧が出来ることを考えれば、 十二分にお釣りがくる価格設定といえましょう。 ![]() 私が気に入ったお風呂を、いくつかご紹介しますと、 まずは、元・露天風呂だった「寿老の湯」。 少々熱めのお湯に、腰を下ろすと、どういうわけか、 お尻の所々に「アチっ」といった感覚…。 そう!このお風呂は、話題の「足元湧出」のお湯。 岩の間から、源泉が湧き出しているんですね。 ![]() そして、露天風呂「福禄の湯」は、 先代のご主人自ら、2年がかりで作ったというお風呂。 川のせせらぎを聞きながら、お湯に浸かれば、 そのまま自然の中に、溶け込んでいきそうな感じです。 タイミングが合えば、エゾシカに逢えるかも(?!) ![]() 大浴場「毘沙門の湯」は、濁りの入ったお湯。 すべすべ感があり、開放感もいっぱいです。 基本的に、どのお風呂も混浴ですが、 お風呂の数が多いので、空いている日であれば、 他の人とジョイントすることは、まずないでしょう。 (あっても、1人2人とか…) 加えて、男性専用、女性専用の時間帯もあるので、 混浴であることは、それ程、気にならないでしょう。 くれぐれも、水着で入るような、 温泉風情を台無しにするようなことはしないよう…。 ![]() 翌日も、宿の車に乗ったのは、私1人ということで、 特別に山を1つ越えた神秘の湖、「然別湖」に、 連れて行っていただきました。 然別湖は、このエリアでは唯一、天然の湖で、 観光遊覧船の他、カヌーなども楽しめる湖です。 湖畔には温泉もあり、真冬、厚さ80センチまで結氷すると、 氷上露天風呂も楽しめるそうですよ。 「菅野温泉」の温泉の周りには、川沿いの露天風呂もあり、 温泉を全て満喫しようとしたら、1泊2日ではムリでしょう。 最低2〜3泊はしないと、その魅力は分からないかもしれません。 ただ、お湯のよさは、評判通り! 良識ある温泉好きの方なら、1度は訪れたい…、 そんな言葉にも納得でございました。 今度は、真冬の菅野温泉を味わってみたいと思います。 ![]() |
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2004年7月19日(月曜) | |
新米ライター望月は、さらに函館本線を東進。 上川地方の中心地・旭川にやってきました。 今回の駅弁膝栗毛は、JR函館本線・旭川駅の駅弁です。 ![]() 函館を起点とする「函館本線」は、旭川が終着駅。 旭川から先は、稚内方面へ向かう「宗谷本線」となります。 この宗谷本線の2駅目・新旭川から、網走へ石北本線が分岐。 また旭川からは、富良野方面へ、富良野線が分岐して、 一大ジャンクションとなっています。 ![]() 旭川駅の駅弁は「旭川駅立売」が、販売しています。 固定の売場は、改札を出て、右奥に進んだところ。 販売時間は、朝7時〜夜8時の間。 このほか、特急「スーパ−ホワイトアロ−」「ライラック」の 発車に合わせて、ホームでワゴンでの販売があります。 ひょっとすると、品揃えはホームの立売の方がいいかも!? ![]() 最もメジャーなのは「蝦夷わっぱミックス」(1000円)でしょうか。 朝イチから陳列されているので、入手しやすいと思います。 北海道の駅弁らしく、ウニ・カニ・イクラ・ホタテの 4点セットが入って、山菜がいいアクセントでした。 ![]() 「海鮮いか壺」(1050円)も、食べてみました。 壺の上部に、パックでイクラ・カニの、ちらし寿しがのって、 中には、煮イカが、ドーンと鎮座。 定番通り「いかめし・2つ」かと思いきや、 1つは、意表を突いて「いか煮玉子」でございました。 もちろん、陶器製の「壺」は、そのまま「お土産」となります。 ![]() おしまいは、駅弁定番の幕の内、「旭岳べんとう」(890円)。 6月から、若干リニューアルされたばかりとか。 北海道内は、寿し系の駅弁が多いせいか、 帆立フライとカボチャのサラダが、新鮮に感じられました。 幕の内にしては、やや価格が高めですが、 品目が多いので、食べ応えはあるでしょう。 道内を移動するビジネスマン向きかもしれません。 旭川には、まだまだ駅弁がありますので、 機会があれば、また紹介することに致しましょう。 ■旅のワンポイント〜新米ライタ−望月・富良野からの風!? 夏の北海道観光の定番といえば、富良野・美瑛。 この魅力満載の地域を、望月が、一足お先に回ってみました。 ![]() 今回は、旭川10時03分発の臨時列車、 「富良野・美瑛ノロッコ1号」で旅のスタート。 扉が開くと、車掌とノロッコレディが、迎えてくれました。 1時間ほどかけて、中富良野のラベンダー畑を目指します。 ![]() オープンエアの車両からは、気持ちいい自然の風。 ノロッコレディ手作りの沿線案内も手渡されて、 旅気分も、自然と盛り上がってきます。 車内では、ノロッコ号オリジナル「地ビール」の販売もあります。 ![]() 臨時駅「ラベンダー畑」から、歩いて7分で、 有名な観光農園「ファーム富田」に到着します。 さわやかな青い空に、美しい花々が映えますね。 ![]() 私が訪れた6月中旬は、まだまだラベンダーには早い時期。 辛うじて、ハウス栽培のラベンダーに、間に合いました。 ちょうど今ごろは、一面のラベンダー畑になっていることでしょう。 ![]() ![]() さて、ラベンダー畑から少し戻って、上富良野駅へ。 ここから、1日3本運行の町営バスで、 道内で最も標高の高い温泉、「十勝岳温泉」を目指します。 その標高を感じさせるのは、山肌の真っ白な残雪。 今宵の宿は、去年改装され、きれいになったばかりの、 「ヒュッテ・バーデンかみふらの」(1人泊・1泊2食9550円)です。 ![]() お湯は、鉄分が多い真っ赤なお湯で、ph2.9の強い酸性です。 湧出温度は、28度あまりと低いため、加熱していますが、 お風呂には、もちろん、そのまま流し放し。 ここのお湯は、古くから「翁温泉」として、山で働く人に、 親しまれていましたが、1926年の十勝岳噴火で一旦閉鎖。 およそ60年を経て、1984年に復活した温泉です。 お湯の湧出量は、十勝岳温泉郷(十勝岳・翁・吹上)で最多。 この宿のほか、国民宿舎にも分湯されているということです。 ![]() さて、「バーデンかみふらの」から、30分ほど、 山道を歩くと、北海道の中でも“有名な秘湯”があります。 その名は、吹上温泉「吹上露天の湯」(無料・混浴露天風呂)。 明治30年に見つかった温泉で、47度のお湯が、 山の岩肌を伝って、流れ込んでいます。 かつて、この場所には、旅館があったそうですが、 湯量の減少によって、閉鎖されていました。 しかし、88年の十勝岳の噴火によって、温泉が復活。 現在、露天風呂として使われている2つの浴槽は、 旅館時代の「名残」なんですね。 広い方の浴槽は、加水され「ぬる湯」、もう1つが「あつ湯」。 屋根のない「スノコ」の上で着替えて、お湯を味わいます。 ![]() 本来、静まり返った木立の中で、心洗われる温泉なんですが、 ドラマ「北の国から」で、田中邦衛と宮沢りえが入浴したことから、 観光客が集中、常時、混雑傾向にあるようです。 中には、水着を着用して入浴する方や、 カラスの行水で、ワーッと来て、さっさと帰っていく人も…。 お湯を味わいたい温泉ファンからすると、ちょっと興ざめです。 (確かに、女の人が入るには、勇気が要りますが…) 本当に、秘湯気分を味わいたければ、夜がお薦めということです。 ![]() 次の日は、お隣の町「美瑛」の丘をめぐります。 JRの切符を持っていれば「ツインクルバス」(600円)が使えます。 丘コース(所要55分)と、拓真館コース(所要90分)があり、 ガイドさんの説明が聞けて、写真撮影タイムもあります。 今回、私が乗ったのは「丘コース」。 駅で「指定券」を発券してもらい、早速、バスに乗り込みます。 ![]() 美瑛の丘は、TVのCMで、よく使われます。 まずは「スカイライン」のCMで有名になった「ケンとメリーの木」。 近くには、CM当時のスカイラインも置いてあり、 車好きなら、ぜひ訪れたい場所でもあります。 ![]() 続いて「セブンスターの木」。 タバコ「セブンスター」のCMで使われたカシワの木で、 こちらも、記念撮影スポットです。 今や、タバコのCMも、あまり見られなくなってしまい、 すっかり時代が変わってしまったことを、痛感させる木でもあります。 しかし、なぜ、丘に1本だけ木が立っているのか、疑問ですね。 美瑛の丘は、明治に入って、原野を開拓して、作られた土地です。 開拓の際、何か「目印になるもの」と、 動力源である「馬をつなぎとめておくもの」が必要…、 この2つを満たすものとして、「木」が植えられました。 遠い開拓時代の名残を、今に伝えているわけです。 ※富良野・美瑛の観光に便利な「ふらの・びえいフリーきっぷ」 本州から鉄道で行く場合には「ぐるり北海道フリーきっぷ」で、 全てOKですが、飛行機で北海道に乗り込んだ時は、 「ふらの・びえいフリーきっぷ」がお薦めです。 新千歳空港〜フリー区間が、特急自由席利用で7000円。 (10月いっぱいまで利用可。9月までは7200円) 指定席は、指定料金だけ支払えば利用可能です。 なお購入場所は、JR北海道の窓口限定となりますのでご注意! 詳しくは、JR北海道のホームページで。 http://www.jrhokkaido.co.jp/ 風光明媚な富良野・美瑛を後にして、 次は、十勝平野の代表都市・帯広を訪れます。 温泉ファンなら1度は行きたい「秘湯」も、ご紹介します。 ![]() |
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2004年7月15日(木曜) | |
北海道シリーズ・第3弾は、 JR函館本線・深川駅の駅弁をご紹介します。 ![]() 北海道のほぼ中央にある深川には、全ての特急が停車。 札幌から特急で1時間、旭川まで特急で15分ほどです。 留萌方面へ、留萌本線が分岐する駅ですが、 本数が少ないこともあって、とても静かな駅です。 ![]() 駅弁は(株)高橋商事が、販売しています。 改札を出て、前方右にそば屋と併設された売店があります。 朝8時〜夜7時の営業で、店員さんは2交代制で勤務します。 乗換の場合を除いて、観光では降りることが少ない駅ですが、 実はこの駅には、土・休日限定で、隠れた名駅弁があるんです。 ![]() その駅弁とは…「番屋めし」(735円)。 朝の連続テレビ小説「すずらん」の放映で生まれた駅弁です。 ニシン&カズノコの親子、薄味の炊き込みご飯が、見事な逸品。 その上、価格がリーズナブルなのが大きな魅力です。 土・日に日程が合えば、途中下車して味わいたい駅弁です。 ![]() ![]() ちなみに普段の日の駅弁は「おたのしみ幕の内弁当」(735円)。 極めてオーソドックスな幕の内は、ボリュームもたっぷりです。 ![]() この深川駅で、忘れてはならないお土産といえば、 駅弁と同じ「高橋商事」が作る「ウロコダンゴ」(525円〜)。 ういろう・蒸しパン・団子の中間のような食感が特徴です。 駅弁売場で、最も品揃えのいい品です。 ![]() 特急がほぼ30分おきに発着する以外は、 ゆっくり時間が流れていく深川駅。 待合のベンチで、販売員の方と話をするうちに、 「ウチでキュウリ漬けたんだけど、持ってく?」ということになり、 自家製オリジナルの漬物まで、頂いてしまいました。 初めての旅人を、温かく迎え、送ってくださった 販売員の方の心遣いに、ちょっと幸せになれた様な気がしました。 ■旅のワンポイント特別編〜女子バレー・吉原知子選手ご両親を訪ねて ![]() おっ、当番組の石川みゆきさんと畑中チーフですね。 実は今回、北海道にやってきたのは、 日本の女子バレーボール・キャプテン吉原知子選手の、 ご両親にインタビューをするのが、最大の目的でした。 早速、ご実家のある妹背牛町(もせうしちょう)に向かいます。 ![]() 吉原選手のご両親、昌輝さんと志津子さんにインタビューする、 石川みゆきさんです。 全日本チーム最年長として頑張る、知子さんの人柄や、 幼少時代から、チームを解雇された時のことまで、 じっくりと、お話を伺いました。 ![]() 知子さんがバレーを始めたのは、中学生になってから。 それまでは、バスケットをされていたそうです。 誠実なお人柄が、うかがえるご両親。 インタビューの模様は、7/17(土)5:40〜、オンエアです。 さ、新米ライター望月は、みゆきさん、畑中さんと別れ、 1人で北海道の旅を、まだまだ続けます。 ![]() |
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2004年7月9日(金曜) | |
新千歳空港から、快速「エアポート」で1時間あまり。 新米ライター望月は、港町・小樽へやってきました。 今回は、JR函館本線・小樽駅の駅弁を、ご紹介します。 ![]() 北海道の「電化」路線は、本州とつながる「津軽海峡線」。 空港アクセスを担う「千歳線」と「室蘭本線」の一部。 そして、函館本線の「小樽〜旭川間」です。 従って、小樽から先は、ディーゼルカーが活躍しています。 ![]() 小樽駅の4番線は、幼い頃小樽で暮らした石原裕次郎に因んで、 「裕次郎ホーム」と呼ばれています。 風情のある駅名票と、レトロな感じの建物。 建物の一角では「小樽ゆかりの映画ポスター展」も開催。 裕次郎ファンだけでなく、映画ファンも訪れたいところです。 小樽駅自体も、重要文化財に指定されています。 ちなみに、有名な「裕次郎記念館」は、 小樽駅からは、少し離れているので、バス利用がお薦めです。 ![]() 小樽駅の駅弁は「小樽駅構内立売商会」が製造しています。 現在は、駅構内での立売や、独自店舗の販売はなく、 改札を出て右前方に見える、大きなキオスクでの販売です。 営業時間は、朝7時〜夜10時までと長丁場。 品揃えは悪くありませんが、コンビニの弁当売場のような 棚で販売していますので、風情は今ひとつです。 散策前、お店に取置きをお願いすることも可能です。(前金) ![]() 小樽駅弁の定番は「おたるかにめし」(850円)。 北海のカニを、ふんだんに使ったかにめしは、 単調な味わいのようで、口にすると結構まろやか。 意外とイケます。 ![]() かにめしでは、ちょっとモノ足りないという方は、 91年誕生の「北海手綱」(1050円)がお薦め。 カニの他、いくら・鮭フレークが入ったちらし寿司です。 デパートの駅弁大会や「北海道展」などでも人気駅弁。 ご存知の方が、多いかもしれませんね。 量も程よく、味にも定評のある小樽駅弁。 もし、デパートで出会った経験があれば、 ぜひ現地でも、味わってみてください。 ■旅のワンポイント〜運河と坂の町・小樽ぶらぶら歩き ![]() 函館本線の小樽〜札幌間は、通勤路線でありながら、 路線随一の景勝区間でもあります。 高倉健主演の映画「駅 STATION」(81年)でも使われた、 銭函駅を出ると、右手に石狩湾が広がり、 夏は青く静かで、美しい風景を見せてくれます。 逆に冬は、荒々しい白波が打ち寄せ、迫力満点の路線に。 小樽までの時間は、ゆっくり車窓を楽しみたいものです。 ![]() 市内の名所をほぼ網羅している「おたる散策バス」。 10〜20分間隔で運行され、時間帯によっては、 画像のような、レトロなバスに出くわすこともあります。 1回乗車に付き200円、1日乗車券(750円)も便利です。 ![]() 定番の「小樽運河」にやってきました。 ここまでなら、駅から歩いても15分程度。 駅から真っ直ぐ進んだ、中央橋と浅草橋の間が、 最も趣のある景色です。 当然、定番の撮影スポットでもあります。 ![]() ![]() (こちらは…夜景モードで取ってみました) 日が暮れると、小樽運河は、よりロマンチックな雰囲気に。 夏の北海道の日没は、午後7時半ごろなので、 ライトアップを楽しめるのは、8時過ぎからになります。 ![]() こちらは、国の重要文化財に指定されている 「旧日本郵船株式会社小樽支店」。 明治37年に着工し、2年の歳月をかけて完成した、 ルネサンス様式の歴史ある建物です。 特に2階は、日露戦争後、日本とロシアの間で、 国境を策定する会議が行われた歴史的な建物でもあります ![]() 市内には、国鉄・手宮線の廃線跡もあります。 この手宮線、明治13年に小樽・手宮〜札幌を結ぶ、 北海道で最初、国内でも3番目の鉄道として開通し、 開拓の礎を築いた路線。 現在は、小樽交通記念館から南小樽駅までの区間が、 遊歩道として、整備が進んでいます。 ![]() ![]() 港町・小樽は「坂の町」でもあります。 駅の南側にある「船見坂」は、小樽を舞台とする、 小説・ドラマ・絵画などに、度々登場しています。 急峻な坂を一気に上りきって振り返ると、 坂の向こうには、小樽の港が。 自分までドラマの主人公になってしまったかのような 気分を味わえるかもしれませんよ。 ![]() 小樽の街全体を、一望したければ、 天狗山のロープウェイで上るのがイチバン。 バスの1日乗車券を提示すれば、800円で往復できます。 函館・札幌と並ぶ、夜景の名所でもあります。 今回は、夕方から夜にかけて、3時間ほどの駆け足で、 小樽をまわりましたが、港町ならではの開放感はいっぱい。 見所もいっぱいなので、また機会を改めてご紹介しましょう。 それでは、天狗山から見た、積丹沖に沈む夕日でお別れ。 北海道の旅は、まだまだ続きます。 ![]() |
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2004年7月1日(木曜) | |
昨年に引き続き、7月の駅弁膝栗毛は「北海道シリーズ」。 今回は、北海道の空の玄関、新千歳空港からスタートです。 まず、道内でも最大級、30種類以上の駅弁数を誇る、 JR千歳線・新千歳空港駅の駅弁を、ご紹介しましょう。 ![]() 新千歳空港駅は、1992年、空港直下に開業した新しい駅。 千歳線・南千歳駅から分岐し、3分ほどで到着します。 ![]() 新千歳空港駅の「駅弁」は、基本的にホームでの販売です。 10時〜19時の間、南千歳寄りの階段を下りた所で、 「佐藤水産」と「三美(みよし)」の弁当を扱っています。 (10〜14時は、ホーム中央での販売もあり。) 2年前までは、「まるい」さんの駅弁もありましたが、 現在、「まるい」は、本拠地・苫小牧駅と、南千歳駅での、 駅弁販売に特化しています。 ![]() 佐藤水産の看板は、鮭&カニのシンプルな「石狩鮨」(920円)。 若干“解凍した(?!)”ような、印象を受けることがありますが、 素材のよさは、さすが水産会社。 量も程よく、軽〜く平らげることが出来るでしょう。 ![]() 一方、三美の看板商品は、「よくばり弁当」(1155円)。 ウニ・カニ・イクラ・ホタテと、ま〜ぁ、欲張りです。 私としては、イクラのプリプリ感が、好印象でした。 ![]() 北海道・夏の定番といえば「ウニ」! とにかく「ウニ」を食べたいという方には、 「うにごはん」(佐藤水産・1250円)もあります。 ただ、空港内には、生うに丼を扱っているお店もあるので、 時間がない時、リーズナブルにしたい時などは、どうぞ…。 そんな感じでしょうか。 ![]() 今、ご紹介した「駅弁」、飛行機の出発カウンターがある、 空港ビル2階では、同じものを「空弁」として売っています。 新千歳空港ならではの、二面性を持った弁当なんですね。 駅からは、JAL側の階段を上った場所と、 同じフロアの「センタープラザ」近くで購入できます。 こちらは、夜8時台でも営業していました。 ![]() 2004年上半期の人気商品番付にも登場した「空弁」。 飛行機搭乗前、ANAのお店で、みつけたのは、 「やん衆めし」(735円・北海道エアポートフーズサービス)です。 ニシン・カズノコの「親子」押寿司は、口あたりも良好。 適量で、駅弁よりリーズナブルで、ペロッとイケました。 ちなみに「やん衆」とは、北海道の鰊漁師を意味するそうです。 「空弁」という、新しいブランドが確立した今年。 「駅弁」にとっても、大きな刺激になったのは、間違いありません。 「駅弁」&「空弁」共に、互いに切磋琢磨しながら、 より魅力的な存在になってほしいものです。 ■旅のワンポイント〜最高の空港アクセス!快速「エアポート」 ![]() 国鉄時代、北海道の玄関といえば、函館でした。 しかし、航空網の発達によって、80年代には、 北海道へ行くのは、飛行機が当たり前となりました。 今や、飛行機の「羽田〜千歳線」は、日本最高のドル箱路線。 鉄道は、飛行機からのアクセスが、最大の使命となったわけです。 JR北海道も、新千歳空港アクセスに、大きな力を注いでいます。 ![]() アクセス列車・快速「エアポート」は、15分おきの運転。 空港駅発は、毎時04.19.34.49分、 札幌駅では、毎時10.25.40.55分に、6番線から発車します。 空港駅のホームには、常に列車が在線し、ホームで待つことなく、 列車に乗り込むことが出来るようになっているのも特徴。 最高時速130キロで、札幌〜空港間を36分で結びます。 ![]() 新千歳空港を、毎時19分に発車する、快速「エアポート」は、 札幌から、特急「スーパーホワイトアロー」となって、 新千歳空港〜旭川間を、およそ2時間で直通します。 車両も、785系・特急型電車が充当され、 快速区間を利用する方にとっては、乗り得電車です。 ![]() この快速「エアポート」に、 1両だけ連結されている指定席は「Uシート」と呼ばれています。 わずか300円プラスで、確実着席。 近年、増備された785系の指定席は、 グリーン車と、見間違うような、重厚なヘッドレスト。 深く腰掛けると、固めですが、柔らかく体を包みこんでくれます。 ![]() さらに、この座席の素晴らしいところは、 各座席にパソコン用電源が、設置されていること。 背面テーブルも大きく、ビジネスユースにも、バッチリ応えます。 北海道の特急は、移動時間が長いこともあるのか、 よく、パソコン対応がされているのは、特筆すべきこと。 ぜひ、他のJR各社も、見習っていただきたいところです。 さ、北海道シリーズ第2弾は、いよいよ港町・小樽を訪れます。 ![]() |
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