旅行大好きな、新米ライター望月が、
実際に食べた「駅弁」と、実際に出かけた「小さな旅」を紹介します。
お出かけの時の参考になれば(?)幸いです。




2004年5月23日(月曜)

今月はじめ、駒ヶ根でソースカツ弁を食べて以来、
無性に、他のソースカツ弁も食べてみたくなりました。
そんなわけで、今回の駅弁膝栗毛は、
JR常磐線・日立駅の駅弁を、ご紹介します。



上野から日立まで、特急「スーパーひたち」で1時間半あまり。
普通列車でも3時間弱で到着します。
企業城下町ということで、すべての特急が停車します。



日立駅の駅弁を販売する「海華軒」の売店は、
そば店併設で、各ホームの中央付近にあります。
お客さんの中心がビジネスマンのため、土休日はお休み。
午前11時の上り特急から、夜まで販売しています。
途中でお弁当の在庫がなくなっても、
近くの調理場から、すぐに調達してくれるとか…。
冷めないような配慮もあり、嬉しくなりました。



今回食べたかったのが、この「ソースカツ弁当」(850円)。
サクサク感を残したまま、秀逸なソースカツに仕上げています。
わっぱ形容器に入った、1切れのカツにプラスして、
もう1カット入っている所に、お店の方の優しさがありますね。



もう1つは「風流弁当」(950円)。普通の幕の内ですが、
こちらもサクサクの揚げ物が入って、ボリューム十分。
24時間戦う(?)ビジネスマンの、強い味方に違いありません。

揚げ物を得意とする「海華軒」の駅弁。
途中下車しても、味わう価値はあると思いますよ。
あと、常磐線の旅は「平日」がお薦め(!?)です。

■旅のワンポイント〜ふらっと、北茨城の旅

茨城県には、いくつかローカル私鉄がありますが、
電化している私鉄は「日立電鉄」のみ。
常陸太田市の常北太田駅と、日立市の鮎川駅を結びます。
2両編成の列車がゴトゴト走る、のどかな路線です。



車庫も兼用になった常北太田駅構内。
この電車、実はかつて地下鉄銀座線の車両として、
都心のど真ん中を走っていたんです…。



その証は、天井から吊るされた「扇風機」にありました。
今や、東京都内でも見ることが出来なくなってしまった、
かつての営団地下鉄の「S」マークが、ここでは健在でした。
顔なじみの乗客と一緒に“第二の人生”を送っている感じです。



もう片方の終点・鮎川駅は、
構内に綿毛のタンポポも咲いている、のどかな駅。
本来は、3キロ先の日立駅まで延伸する計画があったそうですが、
資金難で、ここまでレールを敷いて、途切れてしまったそうです。



この「日立電鉄」、実は来年の春、廃止が予定されています。
平日の昼間では、2両編成に乗客が10名少々ということも…。
利用者は少ないものの、大切な「地域の足」であることは事実。
開業から70年余りを経て、
大きな分岐点に差し掛かっていることは間違いありません。



さて、日立駅から再び常磐線で北上、磯原駅で下車します。
磯原は、童謡詩人・野口雨情のふるさと。
「七つの子」「赤い靴」などで、有名ですね。
駅から歩いて15分ほどの場所にある、雨情の生家は、
今なお保存され、ご家族の方が暮らしています。
開放スペースは、10時〜17時の間、見学も可能(100円)です。



雨情の生家から、さらに15分ほど歩くと、景勝地「二ツ島」。
島の向こうにも、五浦海岸など、美しい海岸が続きます。



ここまで来たら…、勿来の関を越えて30分弱。
「いわき湯本温泉」まで足を伸ばしてもいいでしょう。
いわき湯本は、野口雨情も長期滞在していた地。
雨情の足跡を訪ねる旅のシメには、ピッタリの場所です。
公共浴場「さはこの湯」(220円)は、常に混雑しています。



「さはこの湯」から、少し歩いた路地裏には、
ひっそりと「東湯」(70円・洗髪20円)があります。
こちらの利用者は、やはり地元の方が中心。
昔ながらの銭湯のようなつくりです。
私が訪れたとき、番台の方は、のんびり尺八の練習中でした。



3人入れば、ほぼ一杯の浴槽ですが、
ライオンの口から流れ出すお湯は、硫黄臭たっぷり!
豊富な湯量に支えられた「いわき湯本温泉」は、
何度訪れても、いいものです。
今度は、時間を作って泊りがけで来ることに致しましょう。

北茨城からいわきへ、太平洋を望みながらローカル線の旅。
上野からの直通列車も多く、乗り換え知らずで、
のんびり出来ますよ。




2004年5月17日(月曜)

今、日本の鉄道で、最も「熱い」エリアといえば…!
そう、九州新幹線が開業した南九州ですね。
今回は、JR鹿児島本線・鹿児島中央駅の駅弁と
九州新幹線「つばめ」号をレポートします。



南国・鹿児島の玄関は、この3月から、
西鹿児島駅改め「鹿児島中央駅」。
東京から丸一日かけ、寝台特急がやってきていた時代も遠い昔…。
九州新幹線の終着駅として、新たな歴史を歩み始めました。



鹿児島中央駅の駅弁屋は「わたなべ」さん。
駅弁売場は、新幹線改札の前にあります。
朝6時〜夜8時までの営業です。
週末中心に、在来線ホームでの販売もあります。



鹿児島中央駅で、ぜひ食べたいのは「とんこつ弁当」(900円)。
とんこつは、ラーメンの「だし」だけではないんですね。
芋焼酎や味噌を使って煮込んだゴツゴツしたとんこつに、
真っ向勝負で食らいつけば、極上の満足感!
その美味しさの秘密は、煮込む間にとんこつ味が染み込んだ
秘伝の「鉄鍋」にあるそうですよ。(原則:1日30個限定)
南九州の旅は、この駅弁を食べることからスタート!
当番組のパーソナリティ、井筒監督も以前、
TVでこの美味しさを味わっておりました。



「薩摩鳥めし弁当」(780円)も、食べてみました。
だしの利いたご飯に、鶏肉がマッチ。
こちらも、ボリュームたっぷりで、
値段の割にお得感が大きい駅弁です。

日本有数の畜産県・鹿児島。
鹿児島を代表する豚肉&鶏肉は、玄関口から味覚満開!
駅弁が、頼もしい旅のお供になってくれることは、間違いありません。



■旅のワンポイント〜九州新幹線「つばめ」で行く指宿

今年、鉄道に関する最も大きい出来事といえば、
3月の九州新幹線「つばめ」開業。
新八代〜鹿児島中央間の部分開業ではありますが、
97年の長野新幹線以来となる「新しい新幹線」が誕生しました。
では早速、気になる、その全貌をご覧いただきましょう。



九州新幹線に投入された800系新幹線は、最高時速260キロ。
東海道・山陽新幹線の700系をベースに、
JR九州が開発した新しい車両です。
暫定開業ということで、普通車のみ6両編成が6組揃えられ、
新八代〜鹿児島中央間を、最速34分でピストン輸送します。



「つばめ」は、元々国鉄〜JRを象徴する愛称。
かつては、東京〜大阪間のエース特急だった時代もありました。
今ではプロ野球の「スワローズ」に、名残を感じることができますね。
そんな「つばめ」号の歴史をも想起させる、運転席横のマーク。
“和風”も、この列車のキーワードです。



普通車にもかかわらず、指定席・自由席とも2−2の座席配列。
他の新幹線では、普通車の基本は3−2の座席ですから、
空間を贅沢に使った、“ゆとりの”新幹線なんですね。



体を包み込んでくれる、ふかふかのシートは、
木材がたくさん使われ、柔らかい印象を受けます。
下車時には“もっと、乗っていたい”と思うことでしょう。
博多までの早期開業が、待たれるところです。



九州新幹線の開業で、鹿児島中央駅からは、
新幹線アクセス列車が、多数整備されました。
今回は、その1つ、快速「なのはなDX」号で、
1時間ほど揺られて、砂風呂で有名な「指宿」へ向かいます。



指宿の代表スポット、砂むし会館「砂楽」(900円)。
駅から歩いて15分ほどです。
この会館の名誉館長は、何故か(?)、あの金田正一さん。
ま、元国鉄スワローズのエースですから、
「つばめ」号で行くには、ピッタリの場所としておきましょう。



幾分、画像が曇って見えるのは、目の錯覚ではありません。
波打ち際から、湯気が上がっているんです。
そう、指宿の海岸では、干潮になると砂の間から、
85度の温泉が、湧き出しているんですね。
この温泉で、砂蒸しが出来る訳です。



新米ライター望月も、さっそく、砂蒸し体験。
個人的には、ココで砂蒸しをやるのは、2回目なんですが…。
「つばめ」のCMで、黒木瞳さんもやっていますね。(04.5現在)
ビギナーなら無理をしないで、10分ちょっと。
経験者なら、20分程度は、いけると思います。
いっぱい汗をかいて、気分は爽快ですよ。



湯の街・指宿は、ちょっと畑を掘れば、温泉が出てくるという噂も。
「砂楽」から歩いて数分、建物に風情のある、
市営温泉「元湯」(200円)に立ち寄ってみました。



管理人の方によれば、源泉は、建物の直下なんだとか。
浴槽による温度の違いはありませんが、
誰も入っていないときは、給湯を止めていることも。
お湯のコックを自分で開いて、「掛け流し」にするようです。
海も近いせいか、汗がよく出る、塩辛い系のお湯です。
このほか、指宿には共同浴場が10ほどあります。
機会があれば、またレポート致します。



さて、九州新幹線「つばめ」で、声のご案内をしているのは…、
実は、当番組の「石川みゆき」さん。
ちょっとカジュアルなアテンションが聞こえた後、
“きょうも、JR九州をご利用くださいまして…”と聞こえてきますよ。
「つばめ」号に、ご乗車の際は、車内放送もご堪能ください。

あと「九州新幹線は乗ったけど、当番組はまだ…」というHP読者の方、
ニッポン放送・土曜の朝も「つばめ」号の様な2時間です。
時速260キロ並に疾走する(?!)井筒監督と、
石川みゆきさんの快適なナビゲート。
「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」も、お聴き逃しなく。

※“日本一豪華”な新幹線・九州新幹線の情報は、JR九州のHPで!

http://www.jrkyushu.co.jp/shinkansen/index.html


2004年5月9日(日曜)

ゴールデンウィークは、いかがでしたか?
毎年、大型連休の人出ナンバーワンを誇っているのが、
九州・博多の「博多どんたく・港祭り」。
今年も、全国一の180万人の人出で賑わったそうですよ。
そんなわけで(?!)、今回はJR鹿児島本線・博多駅の駅弁です。



もちろん、九州最大のターミナル駅・博多。
山陽新幹線のほか、九州各地への特急列車等が発着します。
空のアクセスへも、日本の大都市の中で最も便利!
福岡空港まで市営地下鉄で、わずか5分で到着します。



博多駅の駅弁を代表するのが「寿軒」の駅弁。
駅弁売場は、随所にありますが、
「寿軒」の駅弁を扱っているのは、筑紫口近くの、
キオスク併設型の売店と、各ホームの売店です。



博多の駅弁の基本は、北九州ならではの「かしわめし」(740円)。
軽めのおかずも付いて、しっかりお腹を満たしてくれます。
北九州各地の「かしわ…」を食べ比べるのも、悪くないですよ。



こちらは「つばめ弁当」(1000円)。
掛け紙にあるのは、新幹線開業前に走っていた「つばめ」号。
現在は、博多〜新八代間の「リレーつばめ」号として活躍中です。
中味は、意外とあっさり。じゃこめしが、食欲をそそります。



博多といえば欠かせないのは「明太子」!
駅弁では「博多めんたい弁当」(1050円)でいただきましょう。
オーソドックスな明太子&おにぎりと、明太子尽くし。
ピリ辛感が食欲を刺激して、ペロリとイケるお弁当です。

博多の駅には、まだまだご紹介できなかった駅弁がいっぱい。
また、折をみて、ご紹介しましょう。

■旅のワンポイント〜奇抜!JR九州の特急電車

九州出身の方にお話を伺うと、必ずと言っていいほど、
「九州の特急はスゴイよ!」と話されます。
実際、私が乗車しても、九州を走る特急列車のレベルの高さは、
他のJRの追随を許さず、ハイグレードなものばかりです。
そこで今回は、JR九州の特急を、ご覧いただくことにします。



JR九州が初めて製作した特急車両、783系電車です。
88年の導入当初は「ハイパーサルーン」と呼ばれ、
博多〜熊本間を走る「有明」号に投入されました。
乗降口のドアを、車両の中央に設置したのが特徴で、
車両を半室に区切って、落ち着いた空間を創りだしています。
現在は、博多〜佐世保を結ぶ「みどり」号や、
「ハウステンボス」号を中心に、運行されています。



続いては、ちょっと無骨な感じのする787系電車。
92年の登場時には、その豪華さに世間は、あっと驚きました。
普通車でも絨毯が敷かれ、車両によっては、
男性が足を伸ばしても、前の座席にぶつからないシートピッチ。
一時は、ビュフェさえも連結していました。
「リレーつばめ」号のほか「有明」号でも、お目にかかれます。



こちらは1月にもご紹介した、近未来的な883系電車。
博多〜大分間の「ソニック」号に充当されています。
振子装置を活用して、カーブが多い日豊本線の、
スピードアップに貢献しました。
大分までは、およそ2時間の乗車時間です。



そして「白いかもめ」の愛称で親しまれている885系電車。
こちらも振子装置の威力で、長崎まで2時間弱で結びます。
落ち着いた「和風」の車内や、革張りのシートも特徴的ですよ。

ここ10年余りの九州の車両は、ドーンデザイン研究所が、
トータルコーディネートして送り出した車両がほとんど。
鮮やかな色遣いと、奇抜なデザインが特徴です。
九州は、高速道路が延伸され、各県庁所在地を結ぶ、
高速道路ネットワークが出来上がりました。
このため、JRの特急電車は、毎日、高速バスと、
熾烈な競争にさらされているんですね。
価格面で劣るJRは、スピードと快適さで優位に立つべく、
豪華な車両を投入している背景があります。
競争のある所に、素晴らしいものが生まれるのは、世の中の鉄則。
これ、駅弁でも同じことです。



次回は、いよいよお待ちかね!
九州新幹線「つばめ」号をレポートいたします。



2004年5月3日(月曜)

さ、しばらく、ご無沙汰していましたが、
信州の駅弁シリーズ・3部作(!?)の完結編は、
JR飯田線・駒ヶ根駅の駅弁を、ご紹介します。



東京から駒ヶ根までは、中央線の特急「スーパーあずさ・あずさ」と、
飯田線の普通列車を乗り継いで、3時間半あまり。
新宿を7時に出ると、到着は10時半過ぎです。



この飯田線で、唯一の駅弁を扱う業者が、
駒ヶ根を本拠地として、飯田・伊那市などの駅で
駅弁とそばを販売する「伊那谷駅弁」さんです。
駒ヶ根駅では、改札を出て右側の待合室の中にある「そば屋」で、
朝6時半ごろから、午後3時ごろまで駅弁を販売しています。



「伊那谷駅弁」の看板商品は、
駒ヶ根名物「ソースかつ弁当」(490円)です。
看板駅弁ながら掛け紙もなく、コンビニ弁当のような見かけ…。
でも、口にしてビックリ、肉厚で柔らかく、
甘いソースが、よく染み込んだカツを味わえます。
容器などで、高いお金を取る駅弁が多い中、500円を切る価格。
質だけで勝負する潔さ(!?)に、好感を覚えました。



定番の「信州伊那路弁当」(740円)は、こちら。
中味は、きわめて普通の「幕の内」です。
飯田線の119系電車が載った掛紙は、乗車記念にもなるでしょう。



「山菜釜めし」(740円)も、食べてみました。
陶器の釜を使った駅弁の中では、
高松駅の釜めし(730円)に次ぐ安さだと思います。
油揚げの入ったご飯が、結構美味。
中味は、幕の内と共通のものが多いので、
こちらの方が、お得感があるかも!?

「伊那谷駅弁」さんは、今年の1月まで、
飯田線の普通列車で、車内販売も行っていました。
15年前、初めて食べた「伊那谷駅弁」の駅弁も、
普通列車の車内販売から買ったものだっただけに、
販売の終了は、ちょっと残念です。
また、3月いっぱいで天竜峡駅における販売も終了。
普段の利用者が、近距離利用中心であるため、
売れ行きが芳しくなく、販売縮小に踏み切ることになったとか…。
飯田線における駅弁事情は、ますます厳しくなっています。

現在、飯田線での駅弁販売は、飯田駅にほぼ集約された状態。
駒ヶ根駅で購入する場合は、ソースカツ弁をのぞいて、
前日までに予約をしたほうが無難でしょう。(電話0265-83-4679)
午前中の早い時間であれば、注文してから30分程の待ち時間で、
温かい駅弁をいただくことも可能。
待合室で食べていると、水など出していただいたり、
お店の人の優しい心に、触れることも出来ますよ。


■旅のワンポイント〜のんびり・ゆっくり飯田線の旅



JR飯田線は、愛知県の東海道本線・豊橋駅と、
長野県の中央本線・辰野駅を結ぶ195キロの路線です。
全線を走破する各駅停車は、1日3.5往復(04.5現在)。
およそ6時間をかけ、小さな駅にこまめに停まりながら
天竜川に沿って、のんびり走る、
日本屈指の「風情あるローカル線」です。
さっそく、沿線の名所を、北から南へご紹介します。



伊那市駅から、JRバスに乗り換えて30分ほど(500円)。
日本三大桜の名所の1つ、「高遠のコヒガンザクラ」です。
満開を迎えた、4月中旬の様子をご覧いただきましょう。












高遠城は、武田信玄が戦略の要衝として築いた城で、
江戸時代には、高遠藩・内藤氏、3万3千石のお城でした。
中央アルプスと南アルプスにはさまれた伊那谷の城址からは、
それぞれの山脈が、美しく望めます。






城址公園から見た中央アルプスと、
桜満開の公園のバックに連なる南アルプスです。
まだ、この季節は、雪がいっぱい残っていますね。
毎年、桜を観に来ているという方に、お話を伺ったところ、
「高遠の桜に(期待を)裏切られたことはない」と話し、
その1年に1度だけの「美しさ」に、大きな感銘を受けていました。






途中、赤木〜沢渡間でJR最大の急勾配を越え、列車は駒ヶ根へ。
さらに10分少々南下した、伊那福岡〜田切間で差し掛かるのが、
飯田線随一の名所「田切のカーブ」です。
半径140mという、飯田線最大の急カーブで、
列車も、時速30キロそこそこで、そろりそろりと進みます。
雪のアルプス&列車&鯉のぼりは、この時期ならではの風景です。



飯田線・最大の駅・飯田から30分弱で、天竜峡に到着。
駅から5分ほどで、まぶしい新緑と渓谷美に出会えました。



1時間ほど余裕があれば、両岸を散策するのもいいでしょう。
途中の吊り橋(つつじ橋)は、結構、揺れますよ。
もちろん「天竜舟下り」は、この駅から。



天竜峡〜中部天竜間は、とりわけ車窓が美しい区間。
北上するときは左・南下するときは右側の席を…。
私は、伊那谷の最深部・平岡で途中下車して、
駅構内の温泉「ふれあいステーション龍泉閣」に立寄りました。
村の温泉「おきよめの湯」を使用した4階のお風呂からは、
素朴な町並みと、天竜川が望めます。(500円)
泉質は“それなり”です。(元の泉質はph9.7)
※「ふれあいステーション龍泉閣」ホームページ
http://www7.ocn.ne.jp/~ryu-sen/index.html



さらに下って、列車は静岡県に入ります。
中部天竜駅の構内には「佐久間レールパーク」があります。
引退した車両などが展示され、ちびっ子などで賑わいます。
切符を持っていれば、入場は無料。休日や夏休み中心の営業です。

線路が天竜川と離れて、愛知県へ入ると飯田線の旅もラストスパート。
長篠の合戦場を横目に、稲荷で有名な豊川を経由して豊橋へ到着します。
辰野から豊橋まで、中央西線・新幹線を使えば3時間弱。
でも敢えて、四季折々の、風光明媚な景色を友に、
途中下車を繰り返しながら、1日かけて旅気分を味わう…。
これこそ飯田線の最大の魅力!一度ハマると止められませんよ!