旅行大好きな、新米ライター望月が、
実際に食べた「駅弁」と、実際に出かけた「小さな旅」を紹介します。
お出かけの時の参考になれば(?)幸いです。




2003年10月25日(土曜)

秋の味覚を求めて、今度は岐阜県へ足を伸ばしました。
JR高山本線・美濃太田駅の駅弁をご紹介します。




美濃太田駅は、東海道線の岐阜駅から普通列車で30分ほど。
多治見方面へ向かう太多線と、郡上八幡方面へ向かう、
第3セクターの長良川鉄道が分岐します。




「向龍館」が販売している、美濃太田の駅弁。
売場は1・2番線、3・4番線ホームの、
それぞれ高山寄りにあります。




美濃太田の名物は、「松茸の釜飯」(950円・左)です。
もう1つ「ちらし寿司ておけ」(950円・右)も食べてみました。




「松茸の釜飯」は、陶器製の釜が使われている上、
結構、松茸も入っていて、値段の割にお得です。
もちろん、味はGoodですよ。(時間帯がいいと温かいです)
かつては、この地域でも、よく「松茸」が採れていたそうですが、
最近は、ちょっと厳しいそうです。



「ちらし寿司ておけ」は、美濃焼の桶が使われています。
桶の裏側に手書きで、「高山線 美濃太田駅 向龍館」と
彫られているのに、好感を覚えました。
この他、駅弁大会でおなじみ、日本ラインの舟の形をした
「舟弁当」(950円)は、要予約。
中味は「松茸の釜飯」と、ほぼ同じです。




そして美濃太田駅は、東海地方に唯一残った「立売」のある駅。
立売の歴史は、実に50年に及びます。
現在、販売を担当する原口民生さん(54)は、ちょっとした有名人。
朝9時半頃から夕方5時半近くまで、下呂・高山方面の普通列車が、
発着する時間帯を中心に「べんとぉ〜」と声を張り上げます。
この頃は「名物立売人」目当てに、駅弁を買っていく方も多いそうです。

風光明媚な景色が続く高山本線。
これから秋から冬にかけては、紅葉・雪景色と美しいことでしょう。
(「畑中チーフの独り言」2003年1月分では雪景色が紹介されています)
美濃太田で立売の駅弁を買って、景色を楽しみながら、
各駅停車に揺られて、名湯・下呂温泉、飛騨の小京都・高山へ。
充実した旅になること、間違いなしです。



■旅のワンポイント〜国宝・犬山城



美濃太田から2駅ほど岐阜方面へ乗ると、鵜沼駅に到着します。
ここで名古屋鉄道・各務原線の新鵜沼駅に乗り換え。
1駅乗って、犬山遊園駅で下車、国宝・犬山城へ向かいます。




木曽川のほとりから望む犬山城。
ベストは、夕焼けの時間帯です。




犬山城は1537年築城で、現存する中では、日本最古の天守閣を持つ城。
別名「白帝城」ともいわれ、唯一の「個人所有」の城でもあります。
歴代当主だった「成瀬氏」が、城の補修を行う条件で、
平成になった今も、子孫が「当主」として、管理しているんですね。
(開城時間:9:00〜17:00・入城は16:30まで。大人400円)




狭くて、急な階段を上ります。
しっかり手すりにつかまって行かないと、ちょっと危ないですね。




天守閣から望む、木曽川にかかる「犬山橋」です。
かつては自動車と電車が共用する橋として有名でしたが、
2000年に分離され、手前が自動車、元からのトラス橋が
鉄道の橋になりました。




天守閣の一番上からは、木曽川の流れや濃尾平野が、一望できます。
普通、城の天守閣には、金網がかかっているものですが、
ココは、網がないので、素晴らしい景色が堪能できます。
パノラマは、国宝の4つの城の中でも、最高ですね。

近くには、明治村や日本モンキーセンターなど、観光名所もいっぱい。
ぜひ今度は、夕日に映える犬山城も、画像におさめてみたいと思います。



2003年10月19日(日曜)

秋の味覚を求めて、東へ西へ。
今回は、JR東北本線・郡山駅の駅弁をご紹介します。




福島県には、浜通り・中通り・会津と3つの地域があります。
郡山駅は、中通り地方を貫く東北新幹線・東北本線のほか、
磐越西線で会津地方へ、磐越東線へ浜通り地方へ行くことができる
福島県の「交通の要衝」です。




郡山駅の駅弁は、「福豆屋」と「伯養軒」が競合します。
駅弁売場は、正面改札を出たところと、新幹線乗換口。
新幹線ホームにあります。



今回は、「福豆屋」の駅弁を中心に頂きました。
「小原庄助べんとう」(左・1000円)、「豚肉の女将漬弁当」
(右・1000円)まずは、この2つから。



♪小原庄助さんは〜♪ の唄でおなじみ、小原庄助さん。
「小原庄助べんとう」は、2段重ねのお弁当です。
しめじご飯のあっさりした味付けには、好感が持てます。




「豚肉の女将漬弁当」は、基本的には豚肉の焼肉弁当ですが、
実に独特の味わいです。




「伊達鶏釜めし」(左・750円)と、
今が旬!「松茸めし」(右・900円)です。




決してボリュームがあるとはいえませんが、
ごまの風味に包まれた「鶏肉」が、美味しいです。
価格も安めなので、郡山で駅弁を買うなら、この駅弁がベターかも。




「松茸めし」の松茸は、4切れと他駅より少なめ。
松茸に過剰な期待を抱かなければ、
トータルの味わいは、まずまず楽しめますよ。




郡山の数多い駅弁、何にしようか迷ってしまったら…、
「福島まるごと弁当」(1000円)を選べば、福島の魅力を、
“広く、浅く”堪能することが出来ますね。




おかずタップリで、「気持ち、ご飯が少ないかなぁ」という感じ。
ま、女性の方でも、あまり無理なく頂けるかもしれませんね。

郡山「福豆屋」の駅弁、個人的には、「肉系」と「味付けご飯」が大好き。
南東北へお出かけの際は、立ち寄ってみてはいかがですか。
(予定していた美濃太田の駅弁は、改めてご紹介します)


■旅のワンポイント〜絶景の紅葉・裏磐梯「五色沼」&中の沢温泉



郡山から磐越西線の快速に揺られて、30分あまり。
猪苗代駅で降りて、会津バスに乗り換え、裏磐梯へ向かいます。
「五色沼」の辺りが、紅葉の見頃を迎えていました。
もう、言葉は要りません。絶景の紅葉をお楽しみください。
















展望台のある毘沙門沼、柳沼は、特にアクセスしやすいスポットです。
火山の影響で、青く染まった湖水とのコントラストは、「絶景」そのもの。
しばし、見とれてしまうことでしょう。




さて、紅葉のあとは、猪苗代に戻って、再びバスで「中の沢温泉」へ。
駅からは、大体30分くらいです。




バス停からも程近い「大阪屋旅館」では、立寄り入浴が出来ます。
中の沢温泉の各旅館では、大体500円で立寄りを受け入れているそうです。




中の沢温泉は、ph1.8・強酸性の硫黄泉。
毎分1万リットルの湧出量を誇る「沼尻温泉」からの引湯で、
6キロにわたって山を下る間に、ちょうどいい湯加減になるんだとか。
湯端のヒノキが、いい感じのお風呂です。

絶景の紅葉と、硫黄泉の名湯。
裏磐梯は、今が「旬」です。

※便利なきっぷ「会津ぐるっとカード」

会津地域のバス・JRなどが2日間乗り放題、2600円のカードです。
猪苗代〜磐梯高原のバス往復は、1740円。
猪苗代〜中の沢温泉の往復は1600円ですから、
今回の行程でも、しっかり元が取れています。
宿泊して、2日目は会津若松方面で使うのもOK。
詳しくは、ホームページで確認してください。

http://www.aizucard.com/



10月から運行開始した、快速「あいづライナー」は、安くて快適!


2003年10月12日(日曜)

秋風を感じて、旧中山道をぶらり旅。
今回は、JR中央本線・中津川駅の駅弁をご紹介します。




中央線は、正式には「東京〜名古屋」間の路線。
名古屋〜塩尻間の“中央西線”は、JR東海の管轄。
中津川駅は、中央西線のほぼ中間にある大きな駅です。




名古屋からは、定員制の「セントラルライナー」で1時間程。
普通乗車券のほかに、乗車整理券(310円)が必要です。




名古屋を毎時30分発車の「セントラルライナー」、
転換クロスシートの車内は、中京圏の他の快速列車より、
気持ちだけグレードが高くなっています。




駅弁の売店は、1番線ホームにある駅舎併設の「そば屋」さん。
「梅信亭弁当部・安藤商店」が、販売しています。




普通列車で松本方面と行き来する場合は、中津川で乗り換え。
中津川以北の普通列車は、2時間に1本と極端に少なくなります。
正午ごろ、松本方面の列車が発着する時には、
ホームの特設販売所で、駅弁を売っているのが有難いですね。




中津川駅の看板駅弁は、「木曽路釜めし」(820円)です。
中津川市は岐阜県ですが、すぐ北は、長野県・木曽地方。
木曽谷の玄関口ということで、このネーミングなんですね。




中味は奇をてらわず、基本的な「釜めし」です。
基本的ではありながら、手を抜かず、
木曽路の持つ「渋い魅力」を、詰め込んだ感じでしょうか。




もう1つは、「栗おこわ弁当」(1050円)です。
結構、横長の箱で、手で持つとバランスを取るのが少し大変!?



甘い栗が、なかなかいいアクセント。
おかずもたっぷり、ボリューム感があります。
秋を感じるこの時期、ピッタリの駅弁ですね。



お弁当の基本、「幕の内弁当」(950円)も販売しています。



中味は先ほどの「栗おこわ…」と重複しているところも多いですね。
どうしても「白いご飯」という方は、どうぞ。

中津川の駅弁は、昔ながらのオーソドックスなもの。
旧中山道を歩いてお腹が空いたら、定番の駅弁が待っています。

■旅のワンポイント〜渋い魅力!中山道「馬篭宿&妻籠宿」

“木曽路はすべて山の中である…”
島崎藤村の名作「夜明け前」の冒頭です。
中山道六十九宿のうち、十一宿があった「木曽路」。
現在、旧街道の宿場町は、それぞれ整備され、
江戸の旅人に思いを馳せながら、渋い魅力を味わうことが出来ます。
今回は、馬篭(まごめ)と妻籠(つまご)を、歩いてみました。

◆「馬篭宿」〜JR中津川駅から濃飛バスで30分ほど。



馬篭宿は、「長野県」山口村。
でも、側を中央道が走り「岐阜県」中津川市の一部という感じです。




馬篭宿は「坂のある町」。
坂の上と下で、違った景色が堪能できるのが魅力です。




馬篭宿の本陣跡は「藤村記念館」。
それもそのはず、藤村を生み出した「島崎家」は、
代々、馬篭宿の本陣を務めていたんですね。




坂を登って、ふと振り返ると、この風景。
江戸から京への途中、長い木曽谷を抜けて、
この景色に出会った旅人は、
さぞ晴れやかな気分になったことでしょう。

※濃飛バスが「藤村記念館」の入場券がセットになった
 中津川からの往復きっぷを、バス車内で販売しています。
 ダイヤは、濃飛バスのホームページでチェック。
 http://www.nouhibus.co.jp/a0_bus/teiki/ji-magome.htm


◆「妻籠宿」〜JR南木曽駅から、おんたけ交通バスで10分ほど。



馬篭から山間に入ること、およそ8キロ。 
「夜明け前」の舞台となった「妻篭宿」です。
こちらも、渋い魅力が詰まった宿場です。



本陣跡は、南木曽(なぎそ)町博物館になっています。
日本で初めて、積極的に「街並み」を保存した宿場としても有名ですね。




水車が回る光景も、風情がありますね。
街道を歩いて汗ばんだ体には、一服の清涼剤でしょう。




小腹がすいたら、定番の「五平餅(ごへいもち)」がお薦め。
私が立寄った「巴御前本舗」では、1つ・250円でした。
この時期、和菓子屋さんでは、旬の「栗きんとん」も販売していました。

※JR南木曽駅の列車本数は、普通列車が2時間に1本程度。
 特急「しなの」号の停車も、上下各4本と少ないので、
 事前に時刻をチェックして、計画的にお出かけください。
 (路線バスも、基本的に列車に接続して発車しています)
※私設ホームページ「おんたけ交通インフォメーション」でチェック
 http://www.rosenzu.com/ontake/

もちろん「駅弁膝栗毛」でも、「秋の味覚」をご紹介!
次回は、美濃太田の「松茸」を食べに行きます。



2003年10月4日(土曜)

ジンバブエ・ディレクターの予告通り、10月1日に開業した
ばかりの、JR東海道新幹線・品川駅へ行ってきました。
新作駅弁を5つ、食べてきましたので、早速ご紹介します。




東海道新幹線は、JR東海の管轄。
品川駅にも、新しい駅名標が出来ました。




元々、品川駅の駅弁屋といえば、
去年10月にも特集した「常盤軒」さん。
ところが、今回の開業で、新幹線のエリアには、
新たに「JR東海パッセンジャーズ」(略称JRCP)のお店が出来ました。
新幹線・北口、南口の改札内に、各1つずつあります。



今回の開業に合わせて、JRCPが発売した駅弁はこちら。
「品川駅御弁当」(左・1000円)、
「品川名物・貝づくし」(右・900円)です。



「品川駅御弁当」は、基本的な幕の内弁当。
「祝・品川」と刻印された玉子が、記念になりますね。
新幹線の駅弁売場では、よく幕の内が売れるといいますので、
ビジネスマンの方には、新しいバリエーションが増えた感じでしょうか。




「品川名物・貝づくし」は、いい彩りをしてますね。
江戸の昔、品川界隈は、海辺だったことを考えれば、
“品川らしい”お弁当かもしれません。



従来からの「常盤軒」さんも、新商品を3品投入して対抗(?!)します。
こちらは、JR東日本エリアの中央通路、京浜東北線の階段を
登ったところにあります。
山手線などから乗り換える時は、ここの売場は便利!



「鯛ちらし」(700円)は、掛け紙タイプの駅弁です。



シンプルな作りですね。“大人の”味ですよ。



「こだま」(800円)と、三段重ねの
「三宝物語」(1200円)も食べてみました。




「こだま」は、鮭のフレークがのった、ご飯の口当たりがいいです。
量は決して多くありませんが、まとまったお弁当ですね。




「三宝物語」は、三段重ねの洋食が中心の弁当。
秋らしい栗がのった赤飯に、ハムがのったラスクパン。
結構、ボリュームがあるので、
バリバリのビジネスマンから、若い方向けのお弁当という感じです。




JR東海が販売している「静岡茶」も、特別バージョンの缶ですね。

JRCP、常盤軒ともに、10月1日の開業当日は、
通常の2倍以上の売り上げだったとか…。
これらの新作駅弁、個人的には「常盤軒」に、
軍配を上げたいと思いますが、皆さんはいかがでしょうか。
新しい駅をのぞきがてら、「味見」も悪くないですよ。

※ご注意!
品川駅から新幹線に乗る場合、新幹線ホーム上には、
スペースの関係上、売店が1つもありません。
駅弁などは、ホームに降りる前に買っておきましょう。


■旅のワンポイント〜大解剖!新しい東海道新幹線



1964年の開業から、来年で40年を迎える東海道新幹線。
これまで「ひかり」と「こだま」を軸に運行されてきた列車が、
「のぞみ」中心のダイヤへ、生まれ変わりました。
まずは、現在活躍中の「3種類」の車両の紹介から…。




今の東海道新幹線の主役、アヒル顔が特徴的な「700系」。
最高時速285キロで、揺れの少ない快適な車内空間がウリです。




現在、JR東海所属の「700系」先頭車の側面には、
キャッチフレーズの「AMBITIOUS JAPAN!」の文字が躍っています。



「700系」の素晴らしい所は、
何といっても、ノートパソコン用の電源が付いたこと。
デッキ横・壁の前の座席のみですが、バッテリーを気にせず、
「仕事に打ち込む」ことが出来ますね。



こちらは、世界最速タイ300キロで走行する
JR西日本所属の「500系」です。「のぞみ」号に限定使用され、
東京発6:00、7:50、9:50、11:50、13:50、15:50、17:50の列車で、
お目にかかることが出来ます。
ロケットのような車体は、ちょっとワクワクしますね。




そして、元祖「のぞみ」型の「300系」。
1992年に登場、現在は「ひかり」、「こだま」中心の運用です。

◆東海道新幹線・ダイヤ改正「Q&A」



Q1.なぜ「品川駅」なのか?
A.「列車の増発が目的〜用地を確保しやすかったから」
本来、東京駅始発列車を、増発できれば良いのですが、
東京〜品川間にある車両基地への分岐点まで走る回送列車のため、
1時間11本以上の列車を走らせることが出来ませんでした。
そこで、JR関連の土地がある「品川」に着目。
新しい駅を作ることで、増発を目指したわけです。
しかし、今となっては、「対・飛行機」の意味合いが濃くなっています。

(参考)計画が明らかになったのは、1990年5月。
    ただ、計画発表までに“根回し”が無かったため、
    JR会社間の「問題」に発展。
    92年4月、運輸省(当時)の仲介で、新駅の設置が、
    決まった経緯があります。
    この「問題」の影響は、品川駅で在来線から新幹線に乗り換えると、
    「何となく」分かるはずです。



Q2.「のぞみ」と「ひかり」、どこが違うの?
A. 「速度は同じ。停車駅の数が違いで、所要時間に15〜20分の差」
今回の改正で、「のぞみ」「ひかり」「こだま」とも、
最高時速が270キロとなり、スピードアップが実現。
でも、「のぞみ」と「ひかり」の違いが、分かりにくいのも事実です。
敢えて、色分けするとすれば…、
「のぞみ」:東京・名古屋・大阪を直結。及び、山陽方面向けの列車。
「ひかり」:東名阪以外の各都市への速達列車。
「こだま」:各駅停車(従来どおり)となり、
特別な列車だった「のぞみ」から、一般的な列車としての
「のぞみ」に変わったと考えるのが妥当でしょう。
それにしても、「普通車指定席」の料金格差が、300円。
説明のつきにくい「格差」であります。

Q3.「品川駅」、どんな人が便利?
A.「渋谷・世田谷・目黒・品川・大田区と川崎駅周辺は、品川!」
JRの情報と、インターネットの時間検索を参考にすると、
品川が便利な駅は、代々木・下北沢・三軒茶屋・大岡山
・川崎・京急蒲田から東京寄りが、便利といえるでしょう。

また、神奈川西部・静岡からの「羽田空港アクセス」が、
「乗り換え1回」と、飛躍的に向上しているのも注目です。
あと、東海道新幹線からの「成田空港アクセス」、
総武線・快速電車からの新幹線アクセスは、
「品川乗り換え」が、隣のホームなので便利。
品川停車の「成田エクスプレス」も増えています。
ちなみに、乗換時間が、およそ15分から8分に短縮。
重い荷物を持っていることを考えると、これは朗報でしょう。

Q4.「のぞみ」の自由席って座れるの?
A.「昼間の『のぞみ』なら大丈夫かも?!」




画像は、10月3日午後の「のぞみ」号自由席。
2人席は、ほぼ窓側が埋まっていますが、
3人席の方は、結構、空席が目立ちます。
まだ、自由席が「3両」できたという認識が、低いのかも…。
 
何はともあれ動き出した、新しい「東海道新幹線」。
日本の大動脈が、果たして、どう変化を遂げていくのか。
「飛行機との競争」が、より良いサービスを生み出す
きっかけになればと思います。



2003年10月2日(木曜)

久しぶりに“東京近郊”の駅弁を、ご紹介しましょう。
JR内房線・木更津駅です。




非電化・ディーゼルの久留里線も分岐する木更津。
東京からは、特急「さざなみ」号で55分。
総武線直通の快速電車では、1時間20分ほどです。




木更津駅の駅弁販売コーナーは、東京方面の列車が発着する
1・2番線ホームと、改札を出て西口の階段を下りた所です。



木更津といえば、春先の「潮干狩り」。
名物駅弁も、結構有名な「漁り弁当」(左・1000円)と、
「バーべQ弁当」(右・720円)です。




この「漁り弁当」、私が好きな駅弁の1つ。
アサリご飯の中に入った生姜が、食欲をそそります。
牡蠣フライに、ひじきの煮物も入って、海の幸が満載。
房総方面へお出かけの際は、ぜひお試しを。




「バーべQ弁当」は、駅弁には珍しいレンジ対応。
普通の焼肉弁当ですが、炭火風味が「いい感じ」です。
この駅弁、40年以上の歴史があって、地元では馴染みの味。
先代の店主の方が、炭火バーベキューをして、
「美味い!」と思った味を、そのまま駅弁にしたんだとか…。
(おかずの付いた1000円バージョンもあります)

現在、木更津の駅弁を作っているのは、
千葉駅の駅弁屋さん「万葉軒」。
一方、木更津駅の駅弁は、NRE・万葉軒・浜屋の合弁会社、
「NRE浜屋」が、販売を担当しています。
(従って2つの駅弁は、千葉駅でも購入できます。)

ちなみに、従来からの木更津の弁当屋さん「浜屋」は、
市内で「吟米亭浜屋」として「木更津の味」を守っています。




昔「そごう」だった「アインス」1階で販売している、
「吟米亭浜屋」バージョンの「あさり飯」(580円)。
価格も、ちょっとお得ですね。


■旅のワンポイント〜
「タヌキ」の街・木更津&アクアライン「海ほたる」

秋は「十五夜」に「十三夜」と、月夜が美しい
季節ですね。月夜にふさわしい動物といえば、やはり「タヌキ」。
野口雨情作詞、中山晋平作曲の童謡、「しょじょ寺のたぬき」で
有名ですね。実は、この「しょじょ寺」、木更津市内に実在する
お寺なんです。



木更津駅西口から、徒歩10分弱。
市街地の中に突如現れた、樹木が茂った一画…。
それが「証城寺」。浄土真宗のお寺です。




「証城寺」には、昭和初期に童謡が流行った頃に作られた
「狸塚」があります。今では「タヌキ」の置物が…。




お寺の前の土産物屋さんには、大きくタヌキの絵が描かれています。
ちなみに、マンホールのふたにも、タヌキが描かれていました。
お寺自体は小さいですが、駅から近いので、
途中下車して、ぶらっと立ち寄るには、丁度いいスポットですよ。




さて、所変わって、東京湾をはさんで対岸の川崎駅・バスのりば。
木更津へのリーズナブルなアクセス手段として、注目したいのが、
アクアライン経由の「高速バス」です。
横浜・川崎・品川などから発着し、それぞれ30分〜1時間おきに運転。
運賃が1200〜1400円程度で、頻繁に運行しているのが魅力です。




川崎駅発着のバスは、日中「海ほたる」を経由します。
休みの日は、ここで乗客の半分が入れ替わることも…。




「海ほたる」のデッキから、木更津方面を望みます。
監督の映画「ゲロッパ!」のロケ地になった場所でもありますね。
木更津側は橋で、川崎側は海底トンネルで結ばれています。




「海ほたる」は、景色を眺めながら、食事をとることも出来ます。
東京湾や千葉の食材を使ったご飯もありますよ。




「穴子丼」(1180円)を、食べてみました。
あさり汁と漬物も付きますが、ちょっと高い…。




アクアライン開通から、まもなく6年。
この「高速バス」の盛況こそ、
アクアラインの不人気と、木更津駅前の空洞化という問題を、
我々に突きつけているような気が致します。

最近は、この現状を打破しようという動きも出てきた木更津。
将来、どのような街になっていくのか、
温かい目で、見つめていきたいと思います。