旅行大好きな、新米ライター望月が、
実際に食べた「駅弁」と、実際に出かけた「小さな旅」を紹介します。
お出かけの時の参考になれば(?)幸いです。




2002年12月17日(火曜)

今回も「駅弁&初詣スポット」のご紹介!
JR成田線・成田駅に行きました。




成田駅に乗り入れている路線は、全部「成田線」なんですが、
千葉・銚子・我孫子・成田空港と、4方向に行くことが出来て
しまう少し「不思議な」駅です。




成田駅の駅弁売場は2ヶ所。1つは2・3番線のホームで、
もう1つが駅舎の外に面している、ここの売場です。
改札を出て右へ行き、外に出たところで左を向くと、
この光景が目に入ってきます。




ショーケースに並ぶ「牛乳びん」が、昔ながらの雰囲気を
醸し出していていいですね。




成田駅の駅弁屋は「桑原」さん。駅のすぐそばに
調理場がありました。左が名物の「とんかつ弁当」(500円)、
右は「鶏ご飯弁当」(700円)です。




成田の「とんかつ弁当」は、駅弁通にはよく知られた
「名物」です。あなたはご存知でしたか?
500円という安さ。容器いっぱいにのる「とんかつ」。
そして何より「温かい」!お世辞にも「肉が厚い」とは
言えませんが、甘いソースと一緒に頂くと、
なぜか、満足してしまう一品なんです。



こちらは「鶏ご飯弁当」の中味。とても彩りがきれいですね。

3年前の冬に訪れた時は、缶のお茶を一緒に買ったのですが、
お茶を、何と石油ストーブで温めていたのが印象的でした。
(ホントはいけない?)もの凄く熱くて、缶を開けるまでに
30分以上もかかってしまったのですが、
むしろ何かアットホームな雰囲気に、私は感銘を受けてしまいました。
こうした家庭的な駅弁を、大切にしていきたいものです。

■旅のワンポイント〜初詣スポット2「成田山新勝寺」

成田といえば、とにもかくにも「成田山」ですね。
ニッポン放送のコマーシャルでも、おなじみかもしれません。




JR成田駅・京成成田駅から続く「表参道」を10分ほど
歩いていきます。毎月1・15・28日は「ご縁日」。
この日(12/15)も賑やかでした。




ここから入っていきましょう。初詣の時は一方通行の
入口になる模様です。




大本堂が見えたらお参りですね。



この姿を見かけると、ようやく「お寺に来たなあ」という
感じがするものです。




鯉がいっぱい泳いでいる池はよくありますが、
ここは「亀」だけが泳いでいる池があるのが特徴です。




「表参道」には至る所に、昔ながらのポストがあります。
旅先でこのポストを見ると、絵はがきあたりに知人宛の
メッセージを書いて、投函してみたくなるものですね。




こちらが、なごみの「米屋」さんの本店。やっぱりお
土産は「羊かん」でしょうか。

◆現場で聞いた「成田山新勝寺」の初詣、ここに注意!

こちらも車は規制されます。(12月31日夜から1月中の各週末まで)
アクセス道路は国道51号線となりますが、大きな渋滞が
予想されています。やはり、電車でのお参りがよさそうですね。
ちなみに電車の混雑は、JRも京成も「ほぼ同じくらい」とのこと。
JR成田駅・京成成田駅とも新勝寺には近い場所にあります。
JRの場合は、東京駅(地下)毎時10分ごろ発車する成田空港行きの
快速「エアポート成田」が乗り換えなし(70分)で便利。
京成の場合、データイムなら「スカイライナー」が京成成田にも
停車します。(日暮里から46分)

「駅弁を買ったはいいが、あの長いすじゃ食べる気にもなれない…」
といった声をよく耳にします。確かに「快速・成田空港行」の場合、
15両編成のほとんどが長いす(ロングシート)です。
でも千葉よりの3両には、ささやかながらボックスの座席があります。
駅弁を買った場合は、この3両を狙っていくのがポイントです。
なお成田空港行の快速には、以前、10月にご紹介した自由席の
グリーン車も連結されていますから、余裕のある方はこちらもどうぞ。

※ちなみに成田方面は空港利用者の需要があるためか、
目立った割引きっぷは設定されていません。
強いてあげると、JRの「ホリデーパス」ぐらいか…!?



2002年12月12日(木曜)



この顔に「ピン!」と来たあなたは、神奈川県出身か、
観音様マニア!今回訪れたのは、この駅です。




そう!大船観音がホームからも見える、JR東海道線・大船駅です。
横須賀線と根岸線、湘南モノレールがそれぞれ分岐します。




ここは横須賀線下りホーム(7・8番線)を上ってきた
ところにある売場です。この他、改札の外に1ヶ所、
東海道線下り(3・4番線)に1ヶ所、売場があります。




名物は、駅弁売場の看板にもなっているように
「特上・鯵の押寿し」(左・1000円)です。
ついでに「まぐろの浜ごはん」(右・720円)も食べてみました。




こちらが大正6年発売の「特上・鯵の押寿し」。
特上の輝きですね。小鯵からわずか2切れしか
とれない身を使っているのが特徴です。




食べ始めてから気付いたのですが、本来マグロの
照焼きは2つ、ご飯の上にのっています。
揺れてずれてしまっていました。申し訳ございません。
以前食べた時は、ご飯にマグロフレークがのっていた
のですが、最近、元の「そぼろ」に戻ったようです。

今日はお弁当のほかに、もう1つご紹介します。



大船駅の駅弁は、「大船軒」が作っています。
実はこの大船軒、日本で初めて駅で「サンドウイッチ」を
発売した会社なんです。
(掛け紙の真ん中付近をご覧下さい。)




とてもシンプルな中味。両サイドがチーズ。
残りの4切れはハムのみ!ハム好きには
たまらない一品ですね。しかも、高級ハムで
有名な「鎌倉ハム」を使用しています。
望月は、あまりハムは好きではなかったのですが、
これは美味い!このハムは、好きでない人も
好きにさせる「コペルニクス的」ハムと言ってもいいでしょう。

さて、ここで望月、「なぜ鎌倉でハムなのか?」と
不思議に思いまして、実際にハムを作っている
鎌倉ハム富岡商会」の本店を訪れてみることにしました。
大船から横須賀線に乗って2駅、鎌倉駅で下車します。



東口に出て、有名な「小町通り」に進みます。



平日の昼間というのに、大変な賑わい。
休日は身動きが取れないとも言われているのも納得です。




駅から3分ほどで「本店」です。
駅の方向に向けて看板が立っているのでわかり
やすいと思います。

ここで分かったのは、「富岡商会」は、もともと
大船軒のハム製造部門だったということ。
大船駅の「サンドウィッチ」がヒットしたことにより、
ハムの受注が増える中で独立して今に至るということ。
そして、今では唯一の鎌倉ハムの製造業者である
ことなどが分かりました。「大船軒」と「鎌倉ハム」には、
密接な関係があったわけですね。


■旅のワンポイント〜初詣スポット[1]「鶴岡八幡宮」
せっかく鎌倉までやってきましたので、早速
「初詣スポット」のご紹介!鎌倉といえば、
人出が全国のベスト10にも入る「鶴岡八幡宮」ですね。



今は渡ることができない「太鼓橋」は、この「三の鳥居」からすぐ。



大銀杏は、すっかり葉を落としていました。
この銀杏の陰に、鎌倉2代将軍・源頼家の
息子「公暁」が潜んでいて、3代将軍の源実朝を
暗殺したといわれています。(1219年の1月27日)
今の大きさなら何人も隠れることができそうですが、
当時は…?




急な石段を登ります。混雑している時は、足元に要注意ですね。
ちなみに参拝する場所は、撮影NGでございます。




新年の誓いを、皆さん絵馬に託しますね。
左の絵馬の方も、今度「は」、大学に受かって欲しいものです。




この日は、結婚式も行われておりました。
新郎・新婦は「段葛(だんかずら)」を、
親族と共に、歩いて八幡宮までやってきたようです。
お幸せに…。


◆現場で聞いた「鶴岡八幡宮の初詣」ここに注意!
鎌倉市では、12月31日の午後10時から1月1日の朝まで、
駅・八幡宮周辺の「車の乗り入れを禁止!」します。
観光協会の方は「初詣は絶対、電車のほうがいい」と
おっしゃっていました。ちなみに、規制が解除されても、
毎年ほとんど車が動かない状態だそうです。
1月1日の人の流れとしては、まず鶴岡八幡宮で初詣を済ませ、
由比ガ浜・江ノ島へ「初日の出」…、というケースが多い模様。
初日の出の時刻は動かせませんから「初日の出→初詣」とすれば、
ピークは外せるかもしれませんね。


◆鎌倉への便利なきっぷ
[1] JRは、湘南新宿ラインが増発されて、少し便利になりました。




JRを使って行く時は「鎌倉・江ノ島フリーきっぷ」がお薦めです。
山手線内の各駅からは1970円で、江ノ電や湘南モノレール
にも乗ることができます。
http://tickets.jreast.co.jp/de_f.html?ID=31
[2] 東京郊外にお住まいで、JRしか使う予定がないのであれば
「ホリデーパス」もいいでしょう。
(土・日限定。12/29〜1/3も利用可能)
http://tickets.jreast.co.jp/de_f.html?ID=95
[3] 小田急線を使ったリーズナブルなアクセス方法も考えられます。




「江ノ島・鎌倉フリーパス」は、新宿から1430円で、
江ノ島までの小田急線と江ノ電全線に乗ることができます。
http://www.d-cue.com/benefit/ennoshima.html

なお、今回ご紹介した大船駅の「大船軒」。
お正月も元旦・午前6時から平常営業ということです。
おせちに飽きた方には、お薦め(?!)かもしれませんね。