Brennerpass
ブレンナー峠

アルプスを越える峠の中で最も標高が低く(1,374m)、
古くから南北ヨーロッパの往来に使われたブレンナー峠は
インスブルックから南に伸びる谷、ヴィップタールに沿ってあります

古代ローマ軍団はここを通って北へ向かい、
ゲーテやモーツァルトはここを通って南のイタリアへ旅しました
現代のブレンナー峠には、古くからの旧道と、鉄道、
高速道路(ブレンナー・アウトバーン)が走ります
谷をまたぐように架かっている橋は、
ヨーロッパ随一の高さを誇るヨーロッパ橋“オイロパ・ブリュッケ”(高さ190m)
橋の上を走る高速道路は、アルプスの南北を結ぶ大動脈です

戻る


祭壇の山 ゼアレス

オイロパ・ブリュッケを渡って、ブレンナー峠に向かいます

橋を渡り切る頃、行く手に見えてくるのがゼアレス
その形から、祭壇の山と呼ばれます


オイロパ・ブリュッケを渡ったところでヴィップ・タールを外れ、
右手に伸びるシュトゥーバイ・タールを入ったフルプメス村からは
また違った表情のゼアレスの姿が望めます


峠越え

ヴィップ・タールをブレンナー峠へ向かって南へ向かうと、
谷に沿ってブレンナー・アウトバーンが続きます

谷底の旧道から見上げるアウトバーンの橋脚の連なり


旧道沿いにはかつての宿場町が続きます


どこまでも続くアウトバーン
近年アウトバーンの交通量の多さは公害問題にもなっています


イタリアとの国境の町、ブレンナーに到着

町に入る手前に、かつての国境検問所がありますが、
EUとなってから検問所は空き屋になっています


ブレンナー駅
ここはイタリアですが、南チロルは第一次大戦前までオーストリア領だったため、
住民の多くがドイツ語を話します
公共の表示はすべてイタリア語とドイツ語の併記
駅名も、イタリア語のブレンネロとドイツ語のブレンナーの併記

いくら国境の駅にしても人影がなさ過ぎる、
切符売り場も閉まっている、
ふと見ると、壁の張り紙に“ショーペロ”の文字が・・・
ショーペロは、イタリア語でストライキの意

一瞬途方に暮れたけれど、一個所だけ駅員のいる
ホームの事務室で、手書きの切符を書いてもらい
1時間後に通るという国際列車を、駅前のバールで待ちました


南チロル

峠の国境を越えたからといって、
町並みががらっと変わるわけではありません

でも、ここは確かにアルプスの南の国、
光が違います

(残念ながら、写真では分かりませんが・・・)


どんどん南下して、ボルツァーノ(独名ボーツェン)へ向かいます
昔から交通の要衝だったせいか、この辺りには中世の古城が多く残っています



戻る