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参院選と環境公約 − 総論編
  09.07.05




参院選と環境公約 − 総論編

 参議院選挙が来週になった。選挙公約の中で、環境問題がどのように取り上げられているか。これで、政党を選べるか。これを考えよう。

今回の議論に用いた資料:
(1)朝日新聞 7月4日朝刊家庭面、環境ホルモン、遺伝子組み換え食品規制・表示
に対する、各党の公約
(2)比例代表選出用議員選挙公報 7月5日配布分



C先生: 問題多々の日本ではあるが、なにか変わる可能性があるか、この実証のための参院選が7月12日投票で行われる。これまで、政治問題は多少抽象的な議論に限って、直接触れることは避ける方針だったのだが、環境問題の本当の解決には、正しい環境ポリシーをもって、積極的にこれに取り組む政治家を増やすしかないのも事実。草の根的な活動だけでは、やはり無理。社会制度そのものを「地球本位型」に変えないとならないのだから。

B君:選挙がむなしいのは、普段は「自分の利益誘導型」で動いている政治家連中が、急に「選挙民の利益誘導型」公約を述べること、これですね。要するに、「利益誘導型」でないと、日本という国は動かない、彼らはこれを良く知っている。

A君:本当!本当!!。今回の主たる「選挙民利益誘導」は「減税」。弱小政党は無視して、資料(1)に載っていた9政党に限っても、自民:??、民主:6兆円減税、公明:大減税、社民:食料品消費税ゼロ、共産:消費税3%、自由:消費税3%、さきがけ:??、新社会:10兆円減税、二院ク:消費税3%。
 直観的に言えば、「選挙民利益誘導」、「空論度」が最も高いのは自由党、次が新社会党か。「空論度」とは、税の減収をどのように補うかに関する理論の空しさ。多少まともなのは社民かなあ。

C先生:環境問題と関係ない!! ただし、重要な視点なので、読者にはご自分で分析されることをお勧め。

A君:環境問題に関する総論的な解析をやりましょう。
 比例区用の選挙公報で環境がどのように扱われているか、これが解析の対象です。


A君、B君の合作:

自民:?????。環境問題を基本的に考えていない。加納時男(元東京電力副社長)「孫の世代のために美しい地球環境」を残す処方箋を示すそうだ。孫の世代までで良いのだろうか。宮崎秀樹(参議院決算委員長)「健康は何物にも代え難い」そうで、これが自民の環境観の代表だとしたら、何と言って良いのやら。

民主:?????。環境問題は基本的に考えていないのかな。プロレスラーやプロテニスプレイヤーが比例区の候補にいるような政党だからなのかも。偏見だ?!

公明:「リサイクル社会化の進展に伴う環境産業による雇用の確保」が雇用300万人創出計画の3番目に出ている。まず、この党の環境哲学はどうなっているのだろうか。雇用創出のための手段に過ぎないのだろうか。雇用創出手段として環境を使うのなら、全く別の視点があるはず。それがリサイクル産業ではねえ。

社民:10大政策の一つに、「自然と人間が共に生きる環境づくり−ダイオキシン、環境ホルモンなどの有害物対策を早急に。太陽光・風力などの自然エネルギー。電気自動車・ハイブリッド車などの普及。路面電車の復活などによる環境的公共交通」が挙げられてる。うーーん。基本哲学が見えない。誰でも書ける。

共産:「環境をまもるルールを確立し、大企業にまもらせます。ダイオキシン規制を強めます。「環境ホルモン」汚染の調査・研究体制を強化します」だそうで。「大企業にまもらせます」がこの政党の環境ポリシーと見える。

自由:??????。環境には全く関心がない。空論的行革減税の主張だけ。

さきがけ:「環境主義だ」そうです。環境が公約の第一に来ている点は、正直いって大々的に評価します。「環境の視点で、次世代への借金をまだ増やすか、経済至上主義で本当の豊かさが実現できるか、などを見直す」そうで。ここまでは良し。しかし、「環境産業を大きく育てる、砂漠に樹を植える、ごみゼロ社会を実現、環境ホルモン・ダイオキシン対策を進める」、が環境政策の主力項目だとしたら、これは評価に値しない。「ごみゼロ」などが、企業の格好の良いお題目に過ぎないということは分かっているのだろうか。

新社会:「原発をなくす、太陽光・風力エネルギーを利用し、自然と共生する」のが環境政策だそうで。実現のシナリオがどのようなものか、示して下さい。日本経済がどのような形態になると思っているのだろうか。非現実的。

二院ク:「非核、軍縮、地球環境保全を目指した外交を促進する」そうです。それ以上の説明はなく、選挙に金を掛けないことが最大の公約のようです。このような弱小政党がどうやって外交の促進を図るのだろうか。


C先生:今回、さきがけが環境政党になるというから期待を半分ぐらいしていたのだ。半分しか期待しなかったのは、堂本暁子代表の環境観が個人的に評価できないから。少女趣味的で、自然保護しか言わない。まあ、これではどこが環境観が優れているとか、言えるようなレベルではない。諸君はどうするの。

A君:環境を一言も入れなかった政党は除外。自民、自由、民主、の各党。おや、これは面白い。昔の自民党だ。

B君:共産・新社会は除外。これは、大企業だけが環境破壊者だと思っている。

A君:社民は良いのか?

B君:確かに多少怪しい。

C先生:公明は視野が狭い、というよりは浅い。二院クは、余りにも弱小。

B君:他の党、例えば女性党の「ゴミ、水、エネルギーなどの環境問題を家庭の中から見直し、未来の地球環境を私たちの手で守ります」は、主婦としての公約なら良いが、政治家としての公約としてどうだろう。この単純な理解が、環境問題の真の解決を阻害しているような気がする。これよりは、上記政党の方がどれもマシなのでは。残りの党だが、スポーツ平和党はノーテンキ政党だし。あと2〜3政党あるが、自由党を極端にしたような政党だしねえ。

A君、B君、C先生:投票すべきところが無いね。でも、どこかに入れよう。さてさて、相対的には..........