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プリペイドカードはリサイクルすべきか
−−リサイクルの条件を考える







 しばらく前になりますが、電機会社にお勤めの浜崎賢太様からご質問が入りました。使用済のプリペイドカードはリサイクルすると資源の節約になるのではとのことでした。
 さて、A君、B君、C先生はどのように考えているでしょうか。


C先生:ある製品のリサイクルが可能かどうかという判断をどうやってやるか、これは良い演習問題だ。まず、何からできているか。これが基本的データだ。A君、プリペイドカードは何からできているか調べてくれ。

 

A君:はい、調べました。熱可塑性(加熱すると柔らかくなる)プラスチックの上面には印刷、そして、裏面には磁気記録用の酸化鉄粉が塗布され、さらに灰色のプラスチックによってコーティングがされてます。

 

B君:なるほど。一般論だが、熱可塑性でないプラスチックはリサイクルが難しい。例えば、プリント配線板、スキー、魚船やボートなどに使われているガラス繊維で強化したエポキシ樹脂は、リサイクルが厄介だ。これは熱回収で行くしかない。ところでプリペイドカードは熱可塑性プラスチックだから、まあ原理的には再使用が可能なのだが。

 

C先生:それは余りにも原理的過ぎる発言だな。リサイクルを考えるときには、忘れては行けない言葉があるのだ。「廃棄物も同じ物が大量に集まれば資源になる」「単純な廃棄物ほど資源的価値が高い」「複合化された材料の廃棄物は資源としての価値が落ちる」などだ。この観点から見るとどうなるかな。

 

A君:まず表面の印刷ですが、印刷インクがあります。中身のプラスチックは比較的薄いものです。酸化鉄の粉体は見えません。裏のコーティングは薄いです。プリペイドカードは、3種類以上の材質が複合化して作られているようです。意外と複雑な複合体のようです。

 

B君:となるとリサイクルは難しいかもしれない。

 

C先生:生産量が多いかどうかもリサイクルが可能かどうかの判断基準になる。プリペイドカードの生産総量は、まだ、多いとは言えないだろう。だから、材料レベルでのリサイクルは難しいだろう。

 さて、それではすぐ「ごみ」なのか。実は有効活用法がある。表面の模様がきれいなものは、使い切ったものでもコレクションの対象になっている。そこで、自治体などで集めているところもあるらしい。1枚数10円で売れるものが有るという。使い終わったら、そういうところに送るのがベストなのではないだろうか。そんなURLの例として以下をご参照してほしい。

http://www.wnn.or.jp/wnn-v/database/youknow/0006.html

http://www.city.kobe.jp/kobe-city/cityoffice/42/nagata/5-0/5-1/5-1-1/5-1-1-6/5-1-1-6B.HTM