________________


         環境雑感日記帳 その2
新聞記事などで、なんとなく違和感を感じたものへのコメントです。反論歓迎します。                              










 












テレビ出演の感想  
97年8月26日のNHK教育 「世の中探検隊」

 そもそもこの番組は、高校生向けらしく、出演者は若者の代表的な感覚、反応をするという設定になっておりました。真剣にご覧になった「大人」の方には失礼しました。

 感想は別のページに少々載せました。








フロン回収費、消費者も負担へ
97年8月6日 朝日新聞朝刊2面

 フロンの回収方法を検討していた、環境庁大気保全局長の諮問機関「成層圏オゾン層保護に関する検討会排出抑制分科会」(平岡正勝座長)は5日、回収のための施設整備をメーカーや販売店に求める一方、処理費用の一部を消費者にも負担させるべきだとする報告書をまとめた。
 現在のフロンの処理は業者任せで、フロンの量で見た回収率はカーエアコンで5.7%、自治体が粗大ゴミとして回収する家庭用冷蔵庫が24%。
 費用負担につていは、(1)回収のための装置の整備費はメーカーや販売店が負担
(2)回収、運搬、破壊などの一連の作業に必要となる人件費や運送料などは消費者に負担を求めるとしている。車1台あたりの消費者負担は2千数百円。

A君:こんな記事を見つけて来ました。

B君:これはひどい。最近の諮問機関の出す結論は、人間のどろどろした部分に対して全く理解が無いのではと思わせる。

A君:具体的には。

B君:すべての業者・消費者などが全く善良な人種であれば、このシステムでもなんとか動くだろう。しかし、廃棄物関係のことになると、ある意味で裏社会的要素に対する防衛策をどのように考えるかという重大な問題点があるのだ。

A君:要するに、消費者から処理費を受け取った業者が、実際には処理しないで大気中へと放出してしまうという危惧をもっているということだね。

C先生:いきなり不信感の表明で、B君は人格が相当ゆがんでいると思われるよ。と言いながらやはり心配になってしまうのも事実だね。フロンの回収については、すでに通産省では、金がかかりすぎる上に効果が限定的であるとの結論から、回収し分解することを原則的にしないという結論になっている。しかし、フロンはオゾン層破壊物質として知られているだけではなくて、強烈な温暖化ガスだから、いくら二酸化炭素の放出を制限したところで、フロンを無条件に放出してはせっかくの効果も台無しになるのだ。
 フロンはすでに製造が禁止されたから、フロンの処理のためのシステムを構築しても無駄というのが行政側の一般的な理解なのだが、現時点でも生産されている代替フロンも、オゾン層の破壊には影響しないかも知れないが、温暖化ガスとしての能力は相当なものなのだ。
 だから、フロン回収システムを構築しておいて、代替フロンについても適用することができれば、これは温暖化対策としても有効だと考えられる。

A君:しかし、この委員会の名称は「成層圏オゾン層保護」となってますね。

B君:良く言われることだけれど、環境問題を総合的に見るという責任をもった省庁は存在しない。しかも、同じ省庁の中でも、縦割りになっているからね。

C先生:環境問題の解決のためには、人間活動全体を捉えて、その中で個々の現象や対策の重要性を議論しながら、総合的に環境政策を決めることが必要なのだが、残念ながらそのような仕組みにはなっていない。 省庁再編の際に、是非とも環境総合省のようなものができることを希望したい。

B君:話を戻すようですが、今回のフロン回収に関しても、廃家電の回収に関しても、審議会とか委員会の出す結論が、人間の感情の裏の部分に対して全く考慮されていないとうのは何故なんですかね。環境の維持のためには、95%の善人がいても、5%の悪人の存在で全体が台無しになるということが分かっていない。

C先生:まあ、審議会などの委員の先生は、極めてご多忙な方々ばかりだし、人格高潔にして非人道的発言などは決してなさらない方々ばかりだからだろうね。また、実際、審議会・委員会などでその報告書の原案を作るのは役所側の若手の仕事で、委員はその場でちょっと見て、「まあ良いでしょう」となるのが普通だから。

A君:C先生得意の毒舌と人間の動機付け理論に基づく判断から今回の問題への回答を書くとどうなるのですか。

C先生:まあ、今回のようなことについては、やむを得ず税金を使うのが最良。何故ならば、固形廃棄物なら不適性処理をしたときに、まだ証拠が残りやすいが、フロンのように大気中に放出しても、なんら証拠が残らないものの管理は難しいから。ユーザ負担分も、排出税のような形で収入印紙でも買って払って貰えば多少ましなのでは、と思う。

B君:審議会委員などには、もっと世俗的な事情が分かる人を選任すべきですね。大学の先生などは「世俗的で無いこと」にもともと価値があるのですからね。

C先生:まあ、そうも言えるね。省庁も保守的だから、一度、委員をやってもらうと次からも安心して同じ人に頼むといった傾向があって、それがこんな結果を生んでいるのだろうね。