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「今週の環境」(9月23日〜29日)




9月23日: 全国的に快晴
 昨日から全国的に良い天気。しかし、やや低温。今年の東京は、7月猛暑、8月普通、9月はやや温度が低いように思える。温度のバランスは取れているような気がするが、時期などがちょっとずれているような気がするが、やはり自然の揺らぎの内だろうか。

9月23日: 「放射線と健康」  岩波新書745
 著者、館野之男氏。皆さんにとって、この本の内容はかなりショックであると思う。そのうち、詳細にご紹介したいと思うが、以下のようなことが理論的に否定されている。
(1)妊娠初期に医療用X線撮影を受けていても、奇形発生との関係は無い。
(2)放射性による発ガンにはしきい値が存在する。そのため低線量の放射線は有害ではない。
 化学物質リスクと死因で取り上げたラドンだが、この著書によれば、「ラドンの放射線が有害なのは、鉱山で長く働いた人だけである」、ことになる。
 同様の主張をしている本に、以前からご紹介している
  改訂新版「人は放射線になぜ弱いか」近藤宗平著、ブルーバックスB860
  (この本の紹介記事は、書庫編表紙から、1999年の記事「ウラン臨界事故:人体影響編 10.11.99」をご覧ください)。
 があるが、さらに強烈な主張のように思える。
 先日、某新聞社の論説委員の方との雑談のなかでも、この手の話題が持ち上がって、曰く「低線量の放射線が無害だ、ということになると、専門家の活躍の範囲が減る。そこで、専門家ほどこの理論を認めないという傾向がある」。何か環境問題でも同様の傾向があるような。。。。


9月25日: リサイクルできない衣料 NHKニュース

 衣料のゴミが急増している。不要になった古着は、痛みの少ないものは輸出、綿製品はウェス、毛織ものは綿に戻す。集まる古着の量はここ数年で急増している。すでに再生能力を超している。5年前で20万トンが、今年48万トンになる予想。リサイクルできるのは、20万トン余。しかも、再生品の需要にもかげりがある。それはコストの安い輸入品があるから。
 繊維製品リサイクルについて、経済産業省から審議会の報告書が出ている。事業者も協力することになっている。これまで多種多様の製品を生み出すことで発展を続けてきた繊維産業だが、これから、事業者にも、消費者にも新たな認識をもつことが求められている。

C先生:最近、リサイクルをすることは消費者の一般的な認識になった。しかし、これがある意味で逆効果になっている一面もある。要するに、大量消費・大量リサイクルになっている可能性がある。

A君:循環型社会は、1Rから3Rへ、すなわち、リサイクルからリデュース、リユース、リサイクルへの転換を求めているのですからね。

B君:3Rの中では、リデュース、リユースの普及がまだまだだ。最近、ユニクロなどの安価な衣料の増加も、この現象に拍車を掛けているのだろう。ユニクロ的商売はリデュースに逆行する現象だろう。

C先生:循環型基本法でも、3Rには優先順位があって、それが、A君が指摘した順番。すなわち、リサイクルは最下位に位置するという認識が必要なのだ。
 それもあって、10月7日(日曜日)には、池袋サンシャインの噴水広場で、午後3時ごろからトークショーなるものが行われ、それを説明することになっている。経済産業省の主催によるものだ。ごみの分別で有名なやくみつる氏、以前もサイエンスアイで共演したことがある中森友香さん、なども一緒。

9月26日: 市場の状況
 ニューヨークの株価は、多少戻っている。昨日+368ドル、今日もさらに+56ドル上がって、DOW8659ドルだ。
しかし、航空会社のように、テロでこうむったダメージはすごいので、本当の回復かどうかは、不明。米国の航空12社は、業界全体の2割にあたる8万人の解雇を行う方針。大手の搭乗率は5割程度まで下がって、「中堅の1、2社は破産する」、とされているらしい。
 原油価格の急落ぶりがすごい。テロ直後は、若干上がって29ドル/バーレルになったが、現時点で22ドル。しかも下げ止まっていない。テロの余波+世界不況で需要がますます低迷するだろうという予測に基づく低落のようだ。以前は。有事には、ドルが高くなり原油価格が上がるというのが一般的だったように思うが、今回は全く違う方向。
 22ドルを切ると、OPECは生産調整をすることになる。

9月26日: 衣料のリサイクルの続き NHKニュース
 もともとあったリサイクルシステムが、大量の輸入品のために崩れている。
 衣料のポリエステルからプラスチック製品を作る研究をしている、木村照夫教授。「やはり新品から作った方がコストが安い」。
衣料品のごみを処理する方法は見つかっていない。
 アナ、「新品で安いものがあると、思わず手が伸びてしまうが、やはりゴミが増えるという意識をもつことも重要だ」。


9月27日: 三番瀬の埋め立て中止、なお屈折も
 26日の千葉県県議会で「三番瀬」の101ヘクタールの埋め立てを中止する旨発表した堂本暁子千葉県知事。自民党中心の県議会はどうも反発をしているようで、最終決着にはまだ時間がかかりそう。
 環境省はこの決定を歓迎する談話を発表。

9月27日: 今晩から、「技術者倫理」のワークショップ
 日本工学教育協会主催のワークショップのために、今晩から土曜日まで幕張にある新日鉄の研修センターに篭ります。次回のHPの記事が書けるかどうか、それが心配。