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東京の交通環境 07.02.2000




 現状の汚染型の環境問題を分析すると、いくつかの例外を除いて、解決の方向を向いているものが多い。例外の一つが、交通公害という名の大気汚染に類するものである。しかし、本日の話題は、それとは全く違うものである。それは、厳密な意味では環境問題とは言えないものの、広義の環境問題では、ますます深刻化しているものがあるからである。それは、交通環境というよりも実質的な交通ルールである。交通のルールそのものは、当然ながら道路交通法で決まっている。しかし、実質的なルールは、どの程度の違反行為が取り締まりの対象になるか、ということで決まる。このような見方をすれば、東京の交通ルールはすでに危険な領域に入り出しており、そろそろ対策を練らないと、どうしようもなくなる可能性がある。やはり罰則の適用といった規制的手法による対策が必要なのでは無いか。東京以外のところの情報は余り良く分からないので、各地の皆様の情報をいただきたい。反論なども歓迎。


C先生:先週の日曜日に書いた「環境ホルモンではないDEHP」で、ちょっとエネルギーを使いすぎたので、今回は、ちょっと軽い話題で、東京の交通環境というよりも交通ルールが余りにもひどいと思うのだが、これについて議論したい。プリウスを都内で運転してみると、そんな気がするのだ。

A君:私は、歩行者ですからね。余り問題を感じない。そんな大きな問題ですかね。

B君:自転車のBですが、最近快適ですよ。

C先生:そうなんだ。現在は、自転車がもっとも快適な環境になっているのだ。交通環境というものも、一つ生態系みたいなもので、その環境に適した生物ではなくて、適した交通手段が快適に、なおかつ、でかい顔をするのだ。最近の都内の交通のスピードが、ちょうど、自転車に適しているということなんだろう。

A君:そういえば、歩行者の自分としては、確かに、自転車が横暴だと思う。横断歩道を渡れば、自動車は止まってくれるが、横断歩道で自転車にひかれそうになる。歩道を歩いていると、後ろから来た自転車にチンチンとやられる。ここは歩道であって、自転車は単に「通行可」であるに過ぎないと思うことがある。

B君:自分で自転車に乗っていると、のたのた歩いている歩行者って邪魔なんだよ。自転車は、止まれないだろ。だから、どうしてもチンチンとやりたくなる。

C先生:まあ、自分で乗れば自転車というものの特性はよく分かる。実は、プリウスのトランクには、イギリス製のブロンプトンという折り畳み自転車を積んでいるが、ときどきこれを取り出しては乗っている。混雑したところでは乗らないが。
 これからは、歩行者の立場でA君が、自転車の立場でB君が、Cが自動車の立場で、それぞれ主張をしよう。

A君:混雑したところだと、自転車は邪魔ですね。本当に。自転車は、本当は、歩道を走ってはいけない。走っても良いところは、「自転車通行可」という標識が出ているところだけだ。そんなことを無視して自転車は歩道ならすべて走れると思っているのでは無いか。

B君:弁護する訳ではないが、まあ、交通標識などは見ない。

E秘書:今日は交通の話ですか。自転車は、本当は二人乗りは違反行為なんですが、やはり子供を乗せてというのは便利ですよね。前後に乗せて、三人乗りという人も多いのでは。(山下さんという読者からの情報提供によれば、東京都では、子供を乗せる二人乗りは条例で許されているらしい。ということでご紹介いただいたWebを見ました。本当でした。なんと、16歳以上が6歳以下の子供を乗せることは許可されている!!!詳しくは、 http://member.nifty.ne.jp/suga/bikelaw/tokyolaw.htm
 ところでなんですかその「自転車通行可」という標識は。

B君:ほらみろ。E秘書だって知らない。

A君:こんな標識です。
大体は、信号のある交差点あたりに存在していますが、誰も見ていないと思いますね。

C先生:道路交通法ではどうなっているのだ。

A君:それでは、調べますか。えーーと。有りました。

(普通自転車の歩道通行)
第六十三条の四 普通自転車は、第十七条第一項の規定にかかわらず、道路標識等により通行することができることとされている歩道を通行することができる。
2 前項の場合において、普通自転車は、当該歩道の中央から車道寄りの部分(道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分)を徐行しなければならず、また、普通自転車の進行が歩行者の通行を妨げることとなるときは、一時停止しなければならない。 

C先生:やはり、「自転車通行可」の道路標識が無いところは通行できない。しかも、歩道の中央から車道よりを通行しなければならないし、歩行者の通行を妨害してはいけないことになっている。だから、歩道では歩行者が優先と考えて良いだろうな。

E秘書:やはり、制限があるものですねえ。普通の歩道は分かりましたが、それなら横断歩道を自転車は通行できるのですか。

B君:現実には皆やっていることだけど、道交法など読んだことがないよな。

A君:ちょっと調べましょう。
 いやーーーー。良く分からない。記述が無いと思います。自転車横断帯というものが歩道と平行してある場合があることは書いて有るのですが、それ以外は特になくて、交差点では、単に道路の左端を通行することと書いて有るだけですね。

B君:おいおい。ちょっと待った。自転車は横断歩道を通れないのか。

C先生:最初の疑問点が出たのかな。道交法だと、横断歩道を自転車が渡るのは不可なのかもしれない。もしも自転車横断帯が無い交差点だと、右側の歩道を走ってきた自転車は、交差点に差し掛かったとしても、そこを真っ直ぐ渡れないことになる。勿論、自転車を降りて押して渡ればそれは歩行者だからよい。疑問点その1としよう。

E秘書:大体、自転車通行可という標識がどのぐらいの割合で存在しているのか、ちょっと調査に出かけません?

全員:では、と調査に外出。

B君:驚いたなあ。自転車通行可という歩道は、少ないんだ。ということは、大部分の自転車は道交法違反をしていることにならないか。

C先生:問題点その1のようだな。歩道を自転車が走れるということは、少なくとも東京では一般常識になっているように思うが、実際には、法律的に走れる歩道は少ない。これが混乱の元のようだ。ここまで来たら、すべての歩道を原則的に自転車通行可にして、いつでも歩行者が多いところなど、通行が安全ではないと思われるところには、「禁止の標識」を立てるといった抜本的改善が必要のように思える。

A君:面白い標識が有りましたね。
この自転車通行可の標識には、極めて細かいことまで規定している。ここから30mだけ通行可となっている。そして、30m先には、交差点があって、なんと、旧防衛庁への入り口になっている。となると、この標識は、防衛庁に出入りする人のためだけに作られた標識だということになる。地図を参照して下さい。

B君:そんなに細かく決めたって、誰も見ていないから駄目だよ。

E秘書:歩道を通行するという話ですが、歩道の無いところでは、どうなっているのですか。

C先生:路側帯があるところと、無いところでは話が違う。

E秘書:なんです、その路側帯というものは。

A君:この写真のように、路側帯とは車道のない道路に引かれた白線から路側の部分を言います。
この写真では、片側だけが路側帯になっています。道交法第二条に定義されています。

(定義)
第二条  この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
 三の四 路側帯 歩行者の通行の用に供し、又は車道の効用を保つため、歩道の設けられていない道路又は道路の歩道の設けられていない側の路端寄りに設けられた帯状の道路の部分で、道路標示によつて区画されたものをいう。

E秘書:歩行者はそこを歩けということですか。

A君:そうなっているようですね。路側帯が無い場合の規定が第十条に、ある場合の規定が、第十条2になっています。

第十条 歩行者は、歩道又は歩行者の通行に十分な幅員を有する路側帯(次項及び次条において「歩道等」という。)と車道の区別のない道路においては、道路の右側端に寄つて通行しなければならない。ただし、道路の右側端を通行することが危険であるときその他やむを得ないときは、道路の左側端に寄つて通行することができる。
2 歩行者は、歩道等と車道の区別のある道路については、次の各号に掲げる場合を除き、歩道等を通行しなければならない。
 一 車道を横断するとき。
 二 道路工事等のため歩道等を通行することができないとき、その他やむを得ないとき。


E秘書:それって、どう読むのですか。何もなければ、歩行者は右端を歩くのが原則。しかし、路側帯があれば、左側を歩ける、ということでしょうか。

C先生:「やむを得ない」場合にはそうだが、どうも何が「やむを得ない」ことなのか定義がないから、歩行者に対する縛りは余り無いようだな。

E秘書:では、路側帯はイコール歩道なのですか。

A君:違います。もしも路側帯が歩道だとすると、自転車は原則的に通れない。「自転車通行可」の標識が必要ということなのですが、自転車は、路側帯を無条件に通ることができるのです。ただし、やはり歩行者優先が原則ですが、ちょっと違うのは、「著しく」歩行者の通行を妨げる、といった表現になっていて、歩道の場合よりも歩行者優先の度合いが低いように読めます。

B君:自分は、路側帯は自転車のための通路かと思っていた。道路の両側に路側帯がある場合には、右側の路側帯も通行して良いのだよな。

C先生:それは、駄目だ。自転車も一応軽車両という車両だ。車両は左側通行だけ、、、、と思うが。

E秘書:本当ですか。右側を走っている自転車多いですよ。

A君:この話、道交法が極めて読みにくいのです。第17条四に左側通行の原則があります。第十七条に路側帯がでてきますので、一応関係しそうな文をまとめます。

第十七条 車両は、歩道又は路側帯(以下この条において「歩道等」という。)と車道の区別のある道路においては、車道を通行しなければならない。ただし、道路外の施設又は場所に出入するためやむを得ない場合において歩道等を横断するとき、又は第四十七条第三項若しくは第四十八条の規定により歩道等で停車し、若しくは駐車するため必要な限度において歩道等を通行するときは、この限りでない。
4 車両は、道路(歩道等と車道の区別のある道路においては、車道。以下第九節までにおいて同じ。)の中央(軌道が道路の側端に寄つて設けられている場合においては当該道路の軌道敷を除いた部分の中央とし、道路標識等による中央線が設けられているときはその中央線の設けられた道路の部分を中央とする。以下同じ。)から左の部分(以下「左側部分」という。)を通行しなければならない。

第十七条の二 軽車両は、前条第一項の規定にかかわらず、著しく歩行者の通行を妨げることとなる場合を除き、路側帯(軽車両の通行を禁止することを表示する道路標示によつて区画されたものを除く。)を通行することができる。
2 前項の場合において、軽車両は、歩行者の通行を妨げないような速度と方法で進行しなければならない。  

B君:自転車は路側帯を通って良いのだから、右側にある路側帯を通っても良いようにも読めないか。

C先生:多分、そうは読まないのだろうと思う。路側帯は、「歩道等」ではあるが、「歩道
」ではない。車両は、まず、車道の左側を通れと規定し、ただし、自転車は、車道以外にも路側帯は通っても良い、と規定しているように思える。だから、左側の路側帯を通ることはできるが、右側の路側帯は通れないと読むように思える。しかし、疑問点その2、にしておこう。どなたか法律のプロの方、解釈をお願いします。

B君:それが本当ならショックだな。右側の路側帯を通れないとすると、すごく不便。

E秘書:これについても多くの方々が何も考えないで、自転車を運転していますよね。

C先生:その話が、実は最大の問題点なんだ。後でちょっとまとめよう。

B君:路側帯というものが、前にでてきたような定義だとしたら、歩道のある側に引かれている白線は何を意味するのだ。こんな写真のような例だが。

A君:それは、単なる車線区分の一部だろうと思うのですよ。少なくとも道交法に定義はされていないのではないですか。

C先生:ちょっと誤解を招きそうな白線だな。この白線の意味を、疑問点その3にしよう。

E秘書:私がバスで毎日通る目黒通りには、同じような白線が破線で引かれています。あれも疑問点その3に入れて下さい。
 ところで、自転車を2台横に並べて、しゃべりながら走っている若者が居ますが、あれは問題無いのですか。

A君:いいえ。これは明確に違反です。自転車は軽車両の一種です。

(軽車両の並進の禁止)
第十九条 軽車両は、軽車両が並進することとなる場合においては、他の軽車両と並進してはならない。

B君:ここまで書かれたらまあ、その通りです、と応えるしかない。やはり並んで走るとそれは迷惑だと思うし。

C先生:高校生など若い連中は、良く分かって欲しいところだ。

B君:なんだか、自転車ばかりが叩かれるが、歩行者だって、色々違反しているのではないか。歩行者の規則はどうなっているのだ。

A君:例えば、こんな風になっていて、横断歩道を渡れ、道路を斜めに横断するな、といった規定があります。しかし、それ以外には余り規定が無いですね。

第十二条 歩行者は、道路を横断しようとするときの、横断歩道がある場所の附近においては、その横断歩道によつて道路を横断しなければならない。
2 歩行者は、交差点において道路標識等により斜めに道路を横断することができることとされている場合を除さ、斜めに道路を横断してはならない。

C先生:歩行者保護はある程度当然だ。だから歩行者には比較的規制が少ないのだろう。

B君:自動車にも運転マナーの悪いのは多いですが、まあ、警察に見つかるとアウトだから、そこそこのマナーは守っている。しかし、自転車は別に免許が無いし、大体、取り締まりの対象になったという話は聞いたことがない。むしろ、少年犯罪の予防のためか、その自転車はお前のか? という注意(?)が良く警官にはされるらしいが。なんだか、今日は、納得が行かない。反撃はできないのだろうか。

A君:B君が反撃を考えているうちにさらに追い打ちを一発。自転車は、自動車の右側を抜くことは、例え、自動車が信号などで止まっているときにでもあり得ないのです。なぜならば、軽車両の通行は、次のように、左側端に寄って通行しなければならないからです。

第十八条 車両(トロリーバスを除く。)は、車両通行帯の設けられた道路を通行する場合を除き、自動車及び原動機付自転車にあつては道路の左側に寄つて、軽車両にあつては道路の左側端に寄つて、それぞれ当該道路を通行しなければならない。ただし、追越しをするとき、第二十五条第二項若しくは第三十四条第二項若しくは第四項の規定により道路の中央若しくは右側端に寄るとき、又は道路の状況その他の事情によりやむを得ないときは、この限りでない。

B君:うーん悔しいが、自転車が現在の道路交通法にもっとも違反している車両であることは確かのようだな。しかも、重大なことは、それが違反行為であることを知らないことだろう。

C先生:その通りで、まず、知識を得ることが交通ルールの場合にも必要不可欠。環境問題も同様だが。

B君:しかし、最近民意としては、なんでそんなに面倒なルールを守らなければならないん
だ、という考え方の方が優先されているように見えるよな。

E秘書:そもそも、道路交通法というのは、違反を取り締まって、罰金を稼ぐためにあるようにも見えますよね。

C先生:そう言ってしまっては、大げさだが法治国家は終わりだ。道交法も、その第一条に目的が書かれている。

(目的)
第一条 この法律は、道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図り、及び道路の交通に起因する障害の防止に資することを目的とする。

 「安全と円滑」これが最終目的であって、自転車についていろいろと文句を付けているのも、多くの自動車の運転者側は、そこそこ道路交通法を知っているから、自転車がそのように運転されるものと、ほのかな期待ではあるが、一応、そう考えている。ところが、想像を絶するような運転方法に出会っては、何回もドキッとさせられる。ドキッとしている内は、まだまだそんなにも実害は無いのだが、事故を起こすと、多くの場合には、被害は自転車側だが、罰則については自動車側が不利になる。ということで、自転車利用者になんらかの改善がそろそろ必須のように思える。

A君:今回、疑問点として出されたものがいくつか有りますので、再度まとめてみましょう。
疑問点その1:横断歩道を自転車は渡れるのか。多分駄目。
疑問点その2:両側に路側帯がある道路で、自転車は右側の路側帯を走れるのか。これも多分駄目。
疑問点その3:歩道のある道路の路側に引かれた白い線の意味は何か。多分意味はない。

 専門家、特に警察関係の方のコメントをお待ちします。

B君:問題点のその1としてすでに指摘されたが、自転車乗りとして、警察庁(担当部署は警察庁か?)に注文。どんな歩道も原則通行可にして、例外的に人が多いところは禁止するという方法にルールを変えて欲しい。

C先生:同意。 そこでもう一度、自転車に注文をつけさせて貰うと、結論としては、危険だから自動車の運転者の予測を超すなということになるのだが、個別的には、いくつかの項目になる。
(1)自転車だって、車両なのだから、信号は守るのが義務。もしも、信号を無視するのなら、自分は違反行為をしているという認識をもって、身の安全を確保すること。特に、路側帯がある道路を左折するとき、赤信号で止まる自転車はごく少数。あれは自動車運転者の予測を超した行為である。
(2)自転車は歩行者ではないのだから、ある場面では歩行者のルールで、ある場面では自転車のルールで走ることは不可。これも自転車の行動を読みにくくしている。
(3)少なくとも、歩道のある車道を右側通行するのだけは、是非とも取り締まりの対象にして欲しい。厳しく!!
(4)横断歩道の通行も違反だと思うので、取り締まりの対象にされれば、さらに安全性は高まる。最近の自転車には相当速いのが居て、予想を超えた横断歩道への飛び込みがあるが、対応が難しい。


B君:そんなことを取り締まられると、これまで自転車で20分だったところが、25分は掛かるようになる。

E秘書:何を言っているの。自分だけ早く到着すれば良いというものではないでしょ。自分が自動車や歩行者に迷惑を掛けて、結果として、他人である自動車・歩行者が目的地に付く時間を遅らせているんでしょ。自分が時間を節約するということが、人の時間を略取するということになっていない?

B君:おお、コワー。でも、歩行者が携帯電話を掛けながら、横断歩道をゆっくり渡って、自動車を待たせているのをよく見る。

E秘書:今日は、自転車だけが悪者にされたみたいだけど、自動車だって、なんですかあの違法駐車は。夜の六本木の交差点が渋滞するのは、一つは、都営大江戸線の工事が原因だけど、もう一つは、あの二重駐車ですよ。

B君:そうそう。駐車違反は、もっと迅速に取り締まって欲しい。チョークでマークを付けて、1時間後に有れば移動といった方法では駄目で、米国のように、反則切符を低額にしてばんばん切る。ちょっと止まっていても現行犯なんだから、2000円程度の反則切符がすぐ来るようにする。

C先生:確かに。現状の取り締まりが、どうも取り締まりをやりやすい場所を中心に行われる傾向があることは否定できないだろう。反則切符に、麻雀のような倍々ルールを作って、単なる駐車違反だったら、2000円、交差点内だと、1ファン付いて4000円、さらに、消火栓のそばだと2ファンついて8000円、そして、迷惑度を判定して悪質なら3ファンになって16000円といった方式を導入されることを希望。石原都知事さん、どうですか。東京のローカルルールとして。

E秘書:駐車といえるほど長時間では無いのかもしれないけど、朝のバスレーンに車を止めて、パン屋に買い物に行っているあのベンツのおばさん達、どれほど人に迷惑を掛けているか、恥を知りなさい。

C先生:最近の日本人は、自分の行動規範から「恥」という観念を無くしたね。昔のように、「世間体」が行動規範の大部分であった時代が良いとも思わないが、諸外国のような宗教的な規範もなく、倫理的な規範もなく、さらに、日本人が持っていた「恥」という規範も無くなってしまったら、何を頼りにして行動を決めるのだろう。もっとも、米国人の行け行けドンドンの科学技術観を見ていると、米国にも行動規範が無いように見える。キリスト教もプロテスタントは規範にならないのだろうか。特に生命倫理などについては相当疑問だ。
 本日、自転車を題材にしたものの、結果的に自転車バッシングになって、自動車のモラルにも問題はあることは事実であるにもかかわらず、やや自動車有利の議論になってしまったようにも思えるので、ご批判をいただければ幸い。