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   マイナスイオンを擁護する人からの反論 07.04.2002




これまで、マイナスイオンを擁護する人・商売する人からの反論を貰ったことが無かった。反論というよりも、イチャモンだ、という感じでもあるが、マイナスイオンの信者が何をどのように考えているのか、その意味で参考にはなると思う(心優しい皆さんが読み始めてからご心配になるといけないので、まず述べます。吉岡氏から、このメールを本HPに掲載する許可は貰っています。安心してじっくりとお読みいただきたい)

反論を書いても、また間違いを全部訂正しても良いのだが、余りにも長文過ぎる上に、要変更箇所が多くて腹が立ってきそうなので適当に訂正とコメントを入れた。

吉岡氏の決定的な誤解は、私がマイナスイオンに関してすべてを否定していると思い込んでいることである。

しかし、名称は紛らわしい。混乱の元なので、「負の大気イオン」に変更して欲しい。

以下認めていることのリスト。

これまで大メーカーまでが、化学的実体が不明のままマイナスイオンを利用して商売をしていることを批判してきたが、マイナスイオンなるものが存在することは認識している。

放電、電子線=陰極線、紫外線、放射線によって、酸素分子の原子状酸素への解離、オゾンの生成を経由して、マイナスイオンなるものが生成することもあり得ると認識している。

それが人体に対してなんらかの作用(良い悪いは別として)を及ぼすらしいことも認識している。

さらに、マイナスイオン発生器なるもののすべて同じではないだろうが、ある種のものには空気清浄効果があってもおかしくないこと(オゾンによるものかもしれないが)、またある種のものは加湿器としては騒音を別として優秀であることも認識している。

場合によっては、殺菌作用もあること(オゾンによるものかもしれないが)を認識している。

認めてないことは、すでにHPに何回も書いたので省略。

一つだけ繰り返すが、トルマリンが何か特別な機能を発揮することは、すべて嘘。

いずれにしても、化学的実体の分からないものが、どうして社会に受け入れられるのか、それが最大の関心事なのである。

吉岡氏でも、「化学的実体が何か」、これがそのものの有効性や有害性を判断する上で、もっとも重要な情報であることを全く理解していないようだ。科学の本質は、その実体の解析が第一歩なのに。これがオカルト派の共通した弱点である。

読者の皆さんは、吉岡氏の薦めに乗って、マイナスイオン商品を買いますか。


安井 至  様

長文です。
貴ホームページを拝見しました。マイナスイオンについて私の考えをお伝えします。私は吉岡英介と申します。京都大学で理科を学び、いまはアトピーの問題を中心に「健康の理工学を考える」というコンセプトで活動しています。
「アトピー解決篇」全文公開  http://www.yoffice.net

◆マイナスイオンあるいはプラスイオンというものの実体について安井さんは、まず、これは正しい科学用語ではないということで、否定的に考えておられるようです。しかしマイナスイオンと呼ばれているものには「物理的実体」があります(同意している。化学的実体は明らかでないがbyC)。私が見るところ、マイナスイオンとは「放出可能な電子を持つ分子あるいは化合物」です。(それは空気中では主として水分子でしょう)(水分子だけではマイナスイオンはすぐ分解してしまうと考えられる。何か電子に対する親和力の強いイオンと水分子の集合体たるクラスターだろうbyC)。科学用語として定着していなくても、世に言われるマイナスイオンとはそういうものであるようです。用語がおかしいと目くじらをたてることでもないと思います。(大気イオンという言葉があるのだから、それを使えばよいのではbyC。)そしてプラスイオンとはその逆ですが、プラスの電荷というものは物理的な実体とは言いにくい面がありますから、「他から電子を奪う活性を持つ分子あるいは化合物をプラスイオンと言う」と考えればよいでしょう。

◆世のさまざまな事象は、精神領域(最近、精神活動も物質で説明可能になってきたbyC)のことや原子核(宇宙)の領域のこと以外は、ほとんどが「化学反応」によって起こっています。化学反応とはすなわち、「電子(外殻電子)のやりとり」のことを言います。生命活動の基本も、結局のところ電子の授受に帰着できます(当たり前。化学の基本ですbyC)。ですから、生命体をとりまく電子の状態に何か攪乱が起きた場合に、生命活動が影響を受けることはむしろ当然です。影響を受けることはないと断言するほうが無理というものです(電子の状態に撹乱が起きることなど日常茶飯事。それにいちいち反応しているのでは、生命も大変ですねbyC)
たとえば、稲光(いなびかり)という現象があります。夏の夜空に、雷鳴があまり聞こえないのに発光だけが起こる現象です。安井さんには信じられないことかも知れませんが、稲光は稲の成長を促進します(知っていますbyC)。おそらく大気中の電子状態の攪乱で大気がマイナスイオンリッチになって、稲の成長を助ける結果になっているのでしょう(稲妻によって空気中の窒素と酸素が反応して、亜硝酸、硝酸などが生成し、それが肥料になることはよく知られているが、マイナスイオンなる荷電クラスターが肥料になるなど聞いたことが無いbyC)。その植物生態学的メカニズムは分からなくても、農耕民族として日本人は昔からそのことを知っています。だからそれを稲光と呼び、稲妻と呼ぶのです。
これをもっと根元的に考えれば、地球上に生命が誕生したとき、そこにはすでに雷鳴がとどろいており、空気中にはマイナスイオンが漂っていたわけですから、動物であれ植物であれ、生命体はそういう環境に順応したというか、そういう与件のもとに生命活動の方法を編み出したのだと思われます(生命の起源が稲妻にあるという説もあり。アミノ酸は、そのようにしてできたと思われるbyC)。
逆に言えば、生命体が期待する電子状態が環境から失われたとき、生命活動に変調が生じることもまた、十分あり得ることでしょう(単なる推測byC)。

◆ただしここで、少し別の問題になりますが、同じ生命体と言っても、人間とカビは違うようです。人間とゴキブリも違うようです。これは不思議なことなのか当然のことなのか、よく分かりませんが、マイナスイオンを好む生命体はひとつの仲間であり、プラスイオンを好む生命体もひとつの仲間であって、両者は住む世界がちがっているようなところがあるようです(全くの推測。むしろ細胞として同じ応答をすると考える方が妥当byC)

◆さて私は先日、「マイナスイオン研究家」を自称するUさんという人から、マイナスイオンの発生器(1万4千円)とプラス/マイナスイオン測定器(7万円)を購入しました。
http://uemori.hoops.ne.jp/
いずれもA電気という気鋭の会社の製品です。
測定原理は、周囲の空気をポンプで中に取り込んで、帯電状態にある筒の中を通し、筒の帯電状態の変化を測定して、それを空気流量と電子1個の電荷量で除して、1cm3中のイオン数として表記するものです。極性を切り替えることで、プラスイオンも測定できます。
これを携行して、町や森や神社でイオンの数を調べるのは、なかなか興味深いものです。マイナスイオンの数は、自然界ではだいたい数百から二千くらいまでです。ところが、マイナスイオン発生器の周辺では数万個という測定値が出ます。さらに近づけると123万個という測定限界を超えてしまいます。このイオン発生器の原理はよく知りませんが、オゾンは発生しないタイプです。電子を放出して周囲の分子や化合物(ほとんどは水蒸気だと思われます)(水蒸気は水の分子であり、分子はマイナスイオンにはならない。あくまでもクラスター=細かい水滴であるbyC)にそれを付着させるもののようで、その空気を吸い込むと帯電した筒の電荷が一挙に中和されるのだと思われます。

◆また、安井さんはトルマリンをインチキだと言われていますが、Uさんは帽子(サンバイザー)を作っており、私はそれを1個購入しました。その帽子のひさしの裏側には、靴のメーカーのSという会社が特許をとっている、マイナスイオンを出す物質が塗り込まれています。Sは「水虫のできない靴あるいは靴敷」をねらっているそうです。

◆この帽子をイオン測定器に近づけると、やはり、カウンターが数千、数万に跳ね上がります。この現象を私は、この帽子のひさしからは電子が飛び出しており(飛び出しているものは電子ではなく放射線である。放射線が光電効果によって電子をたたき出している可能性はあるがbyC)、それが周囲の水蒸気に付着して、それが気体として測定器の筒を通って検出にかかっているのだと解釈しています。
電子が飛び出すエネルギーのもとは、自然界には光電効果という現象もありますし、また、微量の放射線によって電子が叩き出されるということも起こり得ます。ですから、A君という人が

○A君:水中でトルマリンが電気分解をいつまでもやれるのなら、そこから逆に電気を取り出して発電できることを意味しますね。これはよくある嘘の一つのタイプで、永久機関型と呼ばれるものに相当します。(この文章は全くもって正しい。放射線が存在している場合には、エネルギーが供給されているので、全く違った議論になるbyC)

◆と言ってトルマリンインチキ説を流布しておられますが、それはむしろ自然界を知らない言い分です。この、世界長の特許となっている物質は、電子を放出しやすい性質を持つ鉱物と、微量の自然放射能を持つ鉱物(そのどちらかはトルマリンのようです)を、ミクロン単位で隣り合わせに配置したものだそうです。(まあ、砕いて混ぜればそうなるわけですが)帽子のひさしは電子を永久に出し続けるわけではありませんが、放射能の半減期は帽子の寿命よりはるかに長く、たぶん持ち主の寿命よりも長いので、実用上は問題がありません(放射線は単独で存在していてもイオンは出る。トルマリンの存在は必須ではないbyC)。

◆また、Uさんのところでは血液を調べています。自分で採血してそれをUさんに渡すと(彼は医者ではないので採血はできません)、顕微鏡を通してCRT画面に血球の動きが現れます。そのとき赤血球がぐちゃぐちゃとくっついている人がときどき(しょっちゅう)います。そんな時は、例のマイナスイオン発生器を鼻に近づけて、15分くらい深呼吸を繰り返させます。それから再度採血して、CRTに映し出すと、赤血球のグチャグチャ状態が解消されています。これはUさんが神戸の彼のオフィスで毎日やっていることですから、ご興味があれば神戸までおでかけください(まあ現象としてないと否定するのではないが、マイナスイオンという電荷が生体作用を行っているという説明は難しそうbyC)。

○あるある大事典のマイナスイオン2 01.27.2002
赤血球凝集状態とマイナスイオンの話  → これも関係ないだろう 多分、体内水分量と関係する
プラス化した赤血球がマイナスイオンでばらばらになる。 → 嘘だろう
マイナスイオンを帯電している赤血球が、プラスイオンによって固まってしまう。 →嘘 水分量が主たる要因
真実: 血液どろどろなどは、単に水を飲むだけで改善される。寝る前の水を宝水という。プラスイオンとは無関係。適切な水分摂取が重要。 乾きすぎの状態に置かれた体は、どろどろ血になっても不思議ではない。

◆安井さんは、水を飲めば赤血球はバラバラになる、という事実から、マイナスイオンで赤血球がバラバラになることを否定しようとしています。しかしそれは論理が通りません。水分の摂取で赤血球がバラバラになることは事実でしょうが、その事実は、マイナスイオンで赤血球がバラバラになることを否定も肯定もしません。そして実際に(これが百の議論より大切です)Uさんが何回も繰り返して実測しているように、マイナスイオンを吸気すると赤血球がバラバラになります。そのことから、それならそれ以前は赤血球はプラスに帯電していたのではないか、と推論することは無理のない自然な推論でしょう。いずれにせよ、水を飲まなくても赤血球はバラバラになるのです。

◆Uさんの本職は建築家です。シックハウスの問題に取り組んで、なんとかホルムアルデヒドを減少させる方法はないかと考えて、マイナスイオンにたどりついたそうです。彼は、前述の世界長の特許のマイナスイオン放出物質を、樹脂とともに壁や天井に塗り込む工法を開発しました(微量放射線を24時間浴びる家に住みたくないbyC)。その壁から放出される電子によって、ホルムアルデヒドは分解されて無害になるそうです。そして部屋はマイナスイオンリッチになります。その結果すでに、多くの人々に健康上いろいろと良いことが起こっています。安井さんは結局、マイナスイオンによって起こるさまざまな現象を、ひとつも確かめもせずに、頭の中でこねくりまわして否定しているわけです。おそらくこの工法は今後日本中で広まり、多くの人々を救うでしょう(微量放射線は却って健康によいという説があるが、それを消費者が受け入れるかbyC)。しかしその道程において、安井さんのような人々が、事実を見ようともせずに東大の権威をカサに着て、マイナスイオンはインチキだ、だまされるな、とさまざまに妨害して来るのだろうと思われます(消費者の味方です。また、オゾンによるホルムアルデヒドの分解は十分にあり得る。電子の放出でも良いかもしれない。しかし、マイナスイオンがホルムアルデヒドを分解しているかどうか、それは分からないbyC)。

◆また、水道の蛇口につける磁石についても批判しておられましたが、その製品は商品としては成立しにくい、どちらかと言えばインチキだということを私も知っています。しかし原理としては正しいものです。製品が悪いから原理もインチキだ、ではサイエンスとは言えません。ご指摘の遠赤外線は、その磁石から出ているのではなく、スペックを見ればおそらくどこかに特別なセラミックも配置されているはずです(遠赤外線などは、酸化物なら全部出している。だから鉄パイプの表面に錆びがあれば遠赤外線を出すbyC)。遠赤外線も水の性質を変化させる力を持っているようですが、ここではこれ以上触れません。

◆蛇口にある程度の強さの磁石をつけると、その水でお米を炊くと、ふつうの水道水で炊いたものよりおいしく炊けます。これは100人のうち90人くらいが感知できる事象です(二重盲検による検証が必要byC)。そして実際に炊けたお米を調べてみると、でんぷんのアルファ化が進んでいることがわかります(どの程度の実験誤差なのかbyC)。これは感覚ではなく顕微鏡写真などで科学的に検知される事実です。安井さんは、何も見ずにどちらも否定します。否定する根拠は、「俺には理解できない」というだけのようです。

◆私は類似のコンセプトの製品を仕事として扱っています。それは水道管の根本に配管を切って直列につなぎ込むもので、住友特殊金属の世界最高の永久磁石ネオジムを利用した器具です。蛇口をはさむような安直な品とは似て非なるものです(MHDによる効果も、相手が水では無さそう。ネオジ鉄ボロンの磁石だとして、鉄やネオジムあるいはボロンが水中に溶け出すことは無いのだろうか。一般に、オカルト派は微量元素の影響を無視する傾向があるのでbyC)。

◆微量のミネラルを含む誘電体である水道水がこの磁石の間を流れると、ファラデーの電磁誘導の法則に従って水の中に強い電流(極性は逆ですが電子の流れと言ってもよいでしょう)が発生し、ひとつひとつの水分子の電子状態を変化させます。メーカーは、H2Oの酸素原子には、電子をしまえる場所があと2つあって(酸素16は最外殻電子が6個ですから、あと2つは空いてるわけです)、そこに電子が入るという現象が起こるのだと言っています(こんな理論は化学の初歩を学べば間違いだと分かるはずbyC)。そのあたりの物性論については、ちょっと私にも分かりませんが、一応の説明にはなっていると思います。この変化を引き起こすエネルギーは、電磁誘導の公式が示すように、磁場と水の流速(つまりは水道局からもらったエネルギー)によっています。そして結局この水は、「放出可能な電子を持つ水」になります(微量元素の化学的な分析が必要byC)。

◆そのひとつの証拠として、この水をシャワーのように出していると、周辺のマイナスイオンは数万個というカウントになります。通常の水道水でも、シャワーにすればマイナスイオンは出ますが、その個数はこの水の半分以下です。そういうことも、イオン測定器で分かります。そして最初に申し上げたように、世のさまざまな事象は、とどのつまりは「電子の授受」に帰着できるわけですから、電子の状態が変われば、現象に変化が起きるのはむしろ当然で、この水は以下のような、「世俗的な性質」を持ちます。

◆お風呂に張る水が青色に見えるようになります(ふしぎ!)(恐らく不純物の効果だろうbyC)
家族やペットや庭木がみんな健康で元気になります(はっぴい!)(以下、理由の説明が必要。現代科学で説明不能な現象が見つかれば、それはノーベル賞もの。是非機構の説明を目指すべきbyC)
あらゆる洗剤が5分の1ですむようになり、環境を汚しません(えらい!)
トイレや風呂場や台所のシンクがひとりでにぴかぴかになります(らくちん!)
煮炊きが早くなり光熱費が減り、料理がすべておいしくなります(らっきい!)
排水自身が活性を持ち、下流の排水溝や川や海をきれいにします(すばらしい!)

◆このような現象はみんなインチキだ、人々はだまされているのだ、なぜなら蛇口につける磁石はインチキだからだ、というのが安井さんの思考パターンですが、それは安井さんの「思いこみ」にすぎません(実物を見せもしないで、他人の思考を推測しないことbyC)。まずは現実を正しく認識して、それから考察を加えるべきでしょう(商売をやるのであれば、それがインチキでないという理由の納得のいく説明が必要。現代科学で説明不能な現象が見つかれば、それはノーベル賞もの。是非機構の説明を目指すべきbyC)。
お風呂に張る水が青くなるのは、水道水の中に溶解している酸素のエネルギー状態が磁場によって励起されて、それが元に戻るときに青い光を発する、とメーカーは説明しています。合理的な説明だと思います(それを商売とする人には、その理由を科学的に説明する義務があると思う。それができないものはインチキと断定されても、文句は言えない。本当に発光するのなら、暗いところで実験をしてみればすぐに分かることだが、本当なんだろうかbyC)。それは実験で確認できます。酸素をたくさん溶存させている水で試してみたらよいのです。そしてそれは私自身がやってみました。その結果、酸素リッチな水ほど磁石を通すと青くなることが分かりました(まさかオゾンの水溶液ができたのではないだろうねbyC)。また、洗剤が減るのは水の界面活性が増加するからです(鉄やネオジムがイオンとして溶け込んでいるとか、あるいはできたものがもしかしてオゾン水ならば理由になりそうbyC)。

◆そして、この水を飲んだり浴びたり煮炊きに使うことで、事実として(これが大切です)現代人はより健康になります(もしもオゾン水なら活性酸素水の最たるものではないだろうか。有害のように思える? もっとも微量の有害物は健康に良い? byC)。
それは、放出可能な電子が体内に入ってくることによるものでしょう。近年、活性酸素が多くの病気の原因であることが分かってきました。それは、活性酸素が細胞の電子を奪って自身は安定になり、細胞は酸化されて壊れてしまうからです。ですから、体内に活性酸素が発生しているときに、電子を放出可能な分子あるいは化合物が体内に入ってくれば、その物質は体内を巡回するどこかの局面で電子を放出し、その電子のうちのいくつかはすみやかに活性酸素に乗り移って活性酸素の活性を失わせるでしょう。また他方では、電子を失って傷ついた細胞に電子を与えて、損傷を修復することになるでしょう。それは血液中でも皮膚でも目でも肝臓でも腎臓でも心臓でも脳の血管でも、体内のあらゆるところで起こる現象となるでしょう。

◆また、たとえば、「イオンバイザーをかぶってパソコンをすると、ちっとも疲れない」という現象があります。これは、イオンバイザーが作り出すマイナスイオンが目の角膜に触れて、そこで電子を目に与え、そこの帯電状態を中和(酸化還元という言い方をすれば、目に電子を与える還元反応)(化学でいう酸化還元とはこのようなものは含まれないbyC)してくれるからだろうと私は考えます。
簡単なことです。それに対して安井さんは、

○科学的迷信2 攻撃編  12.09.2000
むしろ、逆なのではないか。身体の調子が悪いと、帯電しやすく静電気が起きやすい。静電気が身体に害をおよぼす心配はないだろう。
そんな密接な関係など無い。ためても害は無い。(追加:渡辺正教授=同僚の訳本、ヘルムートトリブッチ著、「動物は地震を予知する」、朝日選書のp100によれば、人間がまっすぐ立てば、頭からつまさきまでに、ほぼ300Vの電位差がある。byC
マイナスイオンは恐らく水だから、電気が流れる道ができる。だから、電荷は消えて当然。

◆と言っています。すべて事実に反します。特に、「害はないだろう」から「害は無い」と言い換えてしまう無頓着さには驚きます。最後の1行も、初めからマイナスイオンを目の仇にした議論になっています。それが水であることが本質ではなく、それが放出可能な電子を運んできたことが現象の本質でしょう(そんなに単純な理解でよいのですかねbyC)。別にむずかしいことがおきているわけではありません。イオンバイザーをつけてパソコン作業をする方が、目にちょこちょこと水をかけながらパソコン仕事をするよりも、ずっとドライアイに効果があるのです。それがまずは認識すべき事実です。(ただしドライアイはルテインとう植物色素を摂取することで3日で治りますが)考えるのはそのあとでも間に合います。

○科学的迷信1 解説編 12.09.2000
C先生:それは全く関係無い。還元性の物質というのは、自分自身は酸化されて、相手を還元する。電子のやりとりで言えば、還元性の物質は電子を放出して、暴れ者の原子状の酸素を陰イオンにして安定にしてくれる。安定になれば、無害になる。血液の酸化還元電位がマイナスだということは、そんな還元性の物質を含んでいるかであって、マイナスイオンというものは、B君がその実体を調べてきたようだが、電荷のある物質を摂取したところで血液が含んでいる物質が変化する訳ではない。だから無関係だ。

○C先生:一つの原子なり、一つの分子が、一つ以上の電子を授受する場合には、酸化還元反応だが、マイナスイオンなるものの場合には、恐らく、何兆個の分子の集合体が一つから数10個の電子を受け取っている。だから、酸化還元などは起きていない。単なる帯電状態なんだ。

○大体、体内に科学的迷信用語であるマイナスイオンは存在できない。体内に存在できるものは、本物の陰イオンであるが、それがプラス静電気を中和するなどとんでもない。現象としての説明は、すでに述べた通り。水を掛ければ、電荷が消える。

◆これらの訳の分からない説明は、安井さんが、自然現象を本質的なところで理解できていないことを示しています(非常に良く分かる説明だと自分では思っている。大気中のマイナスイオン=荷電したクラスターが、体内という液体の世界でも存在できるという誤解をしているbyC)。もっとシンプルに、すべての化学反応は電子の授受であることをきちんと把握すれば、現象は理解しやすくなりますし、こんな奇妙な説明はしなくなるでしょう(ちょっと単純すぎる描像。クラスターというものが鍵だと思うbyC)。

◆飲んだ水がどのように体内をめぐり、どのようにして活性酸素を見つけて電子を放出するか、というメカニズムは分かっていません。分かっていること(確認可能で再現可能なこと)は、飲んだ水が電子リッチであること、その水を人やペットが飲んだり、庭木がそれを吸収したりすると、生命にとって良いことが起こること、の2つです(この記述は、マイナスイオンとは無関係。このような医療行為に近い主張をするのなら、もっと科学的なきちんとした説明が必要byC)。
この2つの事実をつなぐメカニズムが解明されていないから、これら2つの事柄はどちらも大ウソである、というのが安井さんの考えです。まことに横着な議論と言うべきです(横着ではない。傍観者が批判をするのは自由である。商売を行う人には、きちんとした説明を行う義務がある。それは被害者を作るからbyC)。

◆安井さんは、マイナスイオンについて語る人々を、無知蒙昧なインチキ集団と決めつけています。たしかに私も、山野井氏や堀口氏や菅原氏の説明には、物理学を学んだ者としては納得できないところもありますし、間違いだろうと思う部分もあります。しかし、これらの人々は「水や空気の中にはマイナスイオンという形の物質が存在している」という事実(水の中には存在し得ないのが事実byC)を知っています。そして「それは生命体にとってよい影響力を持つ」という事実を知っています。そしてその間をつなごうとしているのですが、物理学を知らずに語っていますから、説明に間違いも起こるわけです。しかしそもそも2つの事実をつなぐ「説明」が本質ではなく、2つの事実自体が事象の本質なのであって、説明などなくてもよいほどのものなのです。「説明ができないから事実も存在しない」「説明が間違っているから事実もインチキだ」というのでは、本末転倒、タメにする議論と言われても仕方ないでしょう(そもそも人に商品を売るという責任をどのように考えているのだろうかbyC)

○野球選手はいろいろな健康グッズをつけているそうだ。 → それだけ、非科学性が高い集団なのだろう。

◆野球選手は非科学的ではないし(イチローなどは当代きっての傑出した人物です)、職業として真剣にやっていますから、よいものは取り入れます。
「マイナスイオンを作り出すリング」を腕にはめていると「赤血球がバラバラになります」(世の中にはマイナスイオンを出さないリングが多いbyC)。これは事実であり、検知可能なことです(本当にマイナスイオンを出すリングなら、放射線がでているはず。微量放射線の効果かもしれないbyC)。安井さんは、「マイナスイオンを作り出す物質」が存在することを認知できませんし(放射線を出す物質以外は認知していないbyC)、赤血球がバラバラになるのはどこかで水を飲んだからだ、としか頭が働きませんから、現象を正しく認識できません。そして、2つの事実をつなぐ説明が下手(説明責任を果たしていないからbyC)だから、リングをはめているやつはみんな非科学的だと言っています。さて、非科学的なのは誰でしょうか。検知できる事実を検知しようともせずに、高見の見物で否定する態度をこそ、非科学的と言うべきでしょう。(消費者が騙されないように、警鐘をならすことが重要。説明ができないものは、非科学的である可能性が否定できないbyC)

○必ずしも同じ数である必要はない。通常の陽イオン、陰イオンのような、非常に強い電場をもった粒子だと、当然同数でないと大変なことになるが。ここで問題にしているような科学的迷信用語のイオンであれば、高々滝やテレビ程度の影響で変化する。下敷きを擦っただけでも出る静電気なんだから。

◆全体として科学とはかけ離れた立論で、与太話と言うべきです。下敷きを擦ってできる電場は、通常の陽イオンや陰イオンが作る電場より数万倍も強い電場です。まあ、どうでもよいですが(電場の定義をご存じないbyC)。

○あるある大事典のマイナスイオン2 01.27.2002
プラスイオンの多いところだと、血糖値と乳酸値。増える。  → 理由不明 アレルギー反応か?

◆これは、ある大学の研究者が自分が調査した結果をそのまま言っているだけです。ですから、そこから出発してものを考えればよいことです。プラスイオンが多いということは、吸気の中にプラスイオンが多いということです。つまり「電子を奪う活性を持った物質」を体内に多く取り込むということです。そのことがインシュリンなどの酵素の働きに影響を及ぼすことは、十分あり得ることです。安井さんには科学者に必要な想像力が欠如しているようです。(これは安井さんは科学者ではないと言うのとまったく同義です)理由が不明だからと否定するのでは思考停止です(科学的な説明ができないことを鵜呑みすることが想像力だというのなら、私には、想像力が欠如していると自認せざるをえないbyC)。

○C先生:効果の程は、人体影響について言えば、否定はできないが、絶対的な肯定もできないというレベルだ。

◆最近は、1月に設置したイオン発生器の効能を認めざるを得なくなってきたのでしょうか(加湿器・空気清浄機としては有効でしたbyC)

◆マイナスイオンというものが空気中や水中(水中には存在しえないbyC)に存在すること、それが生命体(人間などの)にとって良いものであることは、安井さんのように知らない人や頑迷に否定る人もまだいますが、すでに事実として人類の知見になっていると思います(思いませんbyC)。
しかしそのマイナスイオンが、どのくらいまで人体に無害か、あるいは有効か、という実験はまだ為されていないようです。このことをもってマイナスイオンを危険視する意見もありますが、陰極線やベータ線を放射したりするのは論外として(お買いになった発生器はこれを出しているのではbyC)、水や空気を帯電させる程度の方法では、たぶん悪影響が出るほどのマイナスイオンの集積量にはならないのだろうと私は楽観しています(水破砕型は多分そうでしょう。しかし、放電型はどうだろうbyC)。それは先述したように、動植物などの生命体の多くは、その創生期においてマイナスイオンと親和性を持って誕生しているのではないか、という私の仮説から来る楽観です(製品を売る人とも思えない無責任な楽観byC)。

◆太古の地球のほうがマイナスイオンもプラスイオンも豊富だったと思われます。そんな昔にまでさかのぼらなくても、安井さんも認めているように森林伐採はマイナスイオンの減少につながっているわけですから、現代人はひと昔前よりもマイナスイオンが不足した状態で暮らしているものと思われます。マイナスイオンが減少した歴史は文明化の歴史でもあり、それは一方で生活の向上、医療の進歩などをもたらした進歩でもありますから、人類全体としては健康度や寿命は増進してきました。しかしその進歩が今、行き詰まってしまい、健康面においても西洋医学では対処できない慢性病が増えてしまい、マイナスイオンが見直されているのだと思います(ムードとしてはそうでしょう。しかし、事実は違うでしょうbyC)

◆その大きな流れを見ずに、ささいな言い間違いや、製品の粗悪さ、値段の高さ、テレビ局のアホさ加減、何人かの詐欺的ビジネス、などの世俗的なことに耳目を奪われていると、大局を見誤ることになります(それで商売をやっている人の説明責任を強く主張している。特に化学組成の分析が絶対に必要だと主張しているbyC)。大局を見誤るとどうなるか。あのようなホームページを作ってわざわざ天下に恥をさらすことになるわけです(お互いにがんばりましょうbyC)

○マイナスイオンはインチキか 08.04.2001
C先生:何か買い込んで、本当に悪臭や煙などが消えるのか、実験してみよう。報告はまた後日。
 さて、結論。マイナスイオンが全面的にインチキかどうか、それは誰にも証明はできそうもないが、効果的であることを証明するのも難しそう。トルマリンの話をはじめとして、かなり危ない話が多いのも事実だ。最初に述べた読者の要求に応えるためには、皆さんのHPで、インチキ性を積極的に述べていただきたい。そして、サーチエンジンを占拠しよう。

◆バカ丸出しです(はいそうですかbyC)

○パソコンが多いところではプラスイオンが多い。 → 多分嘘 CRTを使っていれば荷電したほこりは出るかもしれない

◆パソコンの多いところでイオン測定をした結果を述べているだけ。それをウソとうためには反証が必要です。むろんイオン測定では荷電したホコリも検出対象としてカウントされています。

○台所は、電子レンジや電子ジャーで、プラスイオンが1.5倍。 → 嘘 もし有るとしたら、ガス燃焼時のホルムアルデヒド

◆電子レンジや電子ジャーの回りでプラスイオンを測定した結果を述べているだけです。それをウソと言うためには反証が必要です。「もし有るとしたら」という表現は安井さん自身は何も検証していないということです。他人の実験結果を、何もせずにウソと決めつけるのは科学者として卑劣な態度と言うべきでしょう。安井さん自身は気づきませんが、「誰が測定したか知らねえが、おれは東大だぜ」という安直な気分が濃厚に漂っています。あんまり言いたくはありませんが、京大にはない傾向です。そこらあたりがノーベル賞の差になっているのでしょう。また、「すぐそばでガスを燃やしながら測定したに違いない、バカな奴らだ」と安井さんの想像力は勝手に働くわけですが、そんなバカはなかなかいるものではありません。自分以外はみんなバカだと思っていなければ出てこない言いがかりで、滑稽でもあります。また、いま多くの家庭では天然ガス(LNG)が使われています。それが燃焼してホルムアルデヒドが出ることはないでしょう(それが出るのです。不完全燃焼したときに目が痛いのはアルデヒド類のためbyC)。

○マイナスイオンはプラスイオンの効果。プラスイオンによって体を酸化させる。 → 嘘

◆電子を奪う物質を体内に取り込めば、細胞やタンパク質が酸化される可能性はあるでしょう。途中のメカニズムが解明されていないからウソだ、という得意の思考停止パターンが現れています。

○琉子:観葉植物 虎の尾なる植物  → 水の放出量が多いのだろう
光合成をするので植物は有効 → 理由は無い 気分の問題?

◆植物はマイナスイオンを作っていると思われます。植物が直接「マイナスイオンを出す」かどうかは不明ですが、少なくとも植物は、イオン発生器などと同様、周囲にマイナスイオンを作り出す力があるようです。それ以外に、森林でマイナスイオンが多いことを説明することはできません(植物の呼吸や微小な油滴などの存在によって説明が可能だと思われるbyC)。そしてそれは光合成という、植物特有の不思議な働きと関係があるようです。なぜなら森林でマイナスイオンが増えるのは太陽が昇り始めた頃だからです(植物の呼吸量が増えるためではないかbyC)。そのことはたぶん、植物学の関係者がフィールドワークをすれば確認できるでしょう。あるいはすでにそれは学問的に確認されていて、私が知らないだけなのかも知れません。ですから私は上記の説を批判しません。逆に安井さんは、知らずに批判しても平気、ということなのでしょう。

○ 本HPの「マイナスイオン」に対する批判を、再度まとめます。
(1)「マイナスイオン」の物質としての実態が分かっていない。「マイナスイオン」測定器とはそもそも何を測っているのか。
(2)何種類かの「マイナスイオン」存在する可能性があるが、それぞれの実態を明らかにし、その効果(悪影響を含め)が同じかどうか検証すべきだ。
(3)「プラスイオン」なるものも同様。実態は何か。
(4)「マイナスイオン」が、ハウスダストなどの浮遊物を減らすから人体に良い効果があるというのなら、それなりの説明をせよ。
(5)炭が効果を示すとしたら、有害分子を吸着する以外に何か理由があるのか。どんな機構なのか。
(6)トルマリンゴのような絶対的なインチキが混じっている。
(7)赤血球の凝集状態に「マイナスイオン」が影響を与える機構を明らかにせよ。
(8)松下、東芝ともあろうものが、もっと科学的説明ができんのか。
(9)「マイナスイオン」発生装置の価格は詐欺的に高い。
(10)シックハウス的な問題を解決するのなら、換気をすべし。加湿器を使え。それでも駄目なら、空気清浄機を使え。
(11)マイナスイオン程度の事象であれば、科学的解明できないことなど無い。それをやらないでビジネスだけ先行させるから、世の中に混乱の種を蒔くことになる。

◆再度まとめていただくと、ばかばかしさに再度呆れてしまいます。すべて、つまらぬ言いがかりにすぎません。大局を見失って重箱のスミをつつきながら、ひがなのほほんと暮らしている東大のキャンパスが目に浮かびます(上の指摘に何一つ回答を与えてくれないのはなぜ。マイナスイオンなど何も分かっていないからではないのかbyC)。

マイナスイオンについてはこのくらいにしますが、ほかにいくつか(以下省略byC)。

おわりに

◆先述したマイナスイオン関連機器を当事務所で販売しておりますので、ご興味があればご用命ください。すぐにお送りいたします。水道管に直結する磁気装置もご紹介しています。いずれの商品も安井さんの健康のためにお勧めできるものです。健康面だけでなく、イオン測定器を携行して嬉々としてフィールドワークに打って出れば、長年東大に安閑として住み着くことで体にしみついた、「知らずとも批判する、見ずとも批判する」という、権威主義的な悪弊から脱することができるでしょう(マイナスイオンで商売をしようとするのならば、説明責任があります。科学を理解している人が納得のできる説明が必要です。科学的説明ができないということは消費者を騙すことに等しい商売です。そんな商売は止めるべきですbyC)