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ウラン臨界事故:暫定版 10.01.99






 平成11年9月30日に起きた核燃料処理会社ジェーシーオーの事故は、日本の原子力史上かつてないほど重大なものであった。
 事故の内容については、まだ不明の部分もあるが、どうも原子力産業に関わる人々の危機管理意識に非常に重大な欠陥があるのでは無いかと思われる。
 事故の実態については、まだまだ様々な状況が不明のために、現状では以下のような記述に留める。

○原因:核燃料を製造しているプロセスで、ウラニウムを硝酸に溶解させる際、沈殿槽に規定量を越えるウラニウムが入った。そのため、核分裂が連続して起きる状況(いわゆる連鎖反応である)、すなわち、臨界状態になった。本来は、溶解塔によってウランを硝酸に溶かすプロセスであったにも関わらず、今回は、別途用意されたステンレス製の容器に「手作業で」ウラニウムを溶解し、沈殿槽に移した。通常のシステムを通常の方法によって操作をすれば、臨界状態に至るようなウラニウムが一箇所に集まることは無いはずである。

○被曝:2名の従業員が非常に大量の被曝。この2名の被曝量は致死量レベル。1名が重大被曝。救急隊員も被曝。その他、一般の数名の人への被曝量が数ミリシーベルトになった。これは法律的に決められている年間許容被曝量の数倍。

○漏れ出したのか?:現時点のニュース(10月1日14時前後のNHK)では、「放射性物質が漏れ出した」としているが、本当に漏れたのか? それとも、強力な中性子線による被曝が起きたのが実態か。あるいは中性子線による「放射化」が原因の被曝が起きたのか、これらが不明である。早く明らかにすべし。 --> どうも漏れたとしても量は知れていたものと思われる(10.02.99)。

単なる漏れ出し事故と臨界事故は違う。NHKよ、漏れ出し事故と言うな。「漏れ出し」よりも数桁重大な事故である。 --> NHKの認識はまだ変わっていないようだ(10.02.99)。 −−> やっと表現が「臨界事故」に変わった(10.02.99午後)


C先生:とんでもないことになった。昨晩(09.30)、臨界状態がまだ続いているとの情報を聞いたときに、相当長く継続して、そのうちに物理的な爆発事故でも起きたら、それこそ壊滅的になるかも知れないと恐ろしかった。

C先生:この事故に対して住民・市町村などが当面とるべき対策は、本当に放射性物質が外に漏れたのか、そうではなくて、中性子線だけが外部にまで出ただけなのかによって、相当異なる。いずれにしても、専門家会議の結論に従うという方針で行くしかないでしょう。中性子線による放射化だけであれば、心配すべき程度は多少低いのでは、と思われる。

A君、B君の登場はまだです。続きは明日。