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荏原のダイオキシン流出事故 04.09.2000




 新聞で大々的に報道されたように、3月24日に、記者会見が行われ、荏原製作所の藤沢工場の雨水管に、焼却炉のスクラバからの排水が誤って接続されていたことによる、高濃度のダイオキシンを含む排水が、引地川に放流されていたことが分かった。

 この「事件」について解説したいと思いつつ、情報を探しているものの、さっぱり分からない状態である。荏原のHPにも経過報告はあるのだが、技術的な情報開示はほとんどないのである。今回のダイオキシン放出が、環境にどのような影響を与えたのか、さっぱり分からない。

 荏原製作所、特に、藤沢工場は、「ゼロエミッション」を目標として努力をしている優良サイトであると認識していたが、どうしてこのような事故が起きたのか。その解明に荏原が努力しているのは分かるが、責任者を罰することよりも、現時点で本当に必要なことは、完全なる情報開示だろう。今回のようなことが起きた場合には、「企業秘密であるから」、といった反対を乗り越えて、ありとあらゆる情報を開示すべきだろう。

 どのような情報開示が必要か。
(1)焼却炉そのものの情報。
(2)スクラバに関わる情報。
(3)何が焼却されていたのか。
(4)焼却量は通算でどのぐらいか。
(5)推定されるダイオキシン発生量。
(6)ダイオキシン以外の有害物質汚染の可能性。
(7)推定される放出されたダイオキシンの分布。
(8)ダイオキシン除去の可能性。
(9)推定される相模湾に対する環境影響。
(10)その他、環境影響評価に有効と思われるデータ。

 今回のような高濃度ダイオキシンの放出事故があったことは不幸なことではあるが、この機会を逆に生かすことを提案したい。すなわち、その環境影響を学界などからの英知も結集して、産官学の協力によって、そのすべてを解明してほしい。相当の費用がかかるかもしれないが、これが荏原の環境事業がさらなる発展につながるものだと考える。