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DEHPの思わぬ出現  11.05.2000




 ブラックバス釣りに使われるワーム(疑似餌)は軟質塩化ビニル製なのだろうか。朝日新聞11月2日朝刊のルポ欄によれば、釣り人が残していったものが芦ノ湖湖底に大量に存在し、その可塑剤に使われているDEHPが水中に溶けだし、これが生態系影響だけではなく、飲料水汚染源としても問題があるかもしれないとのこと。

 もう一つ。環境庁は、10月31日に、DEHPを環境ホルモンとしての危険性を優先的に調査する物質に指定した。「臍の緒」からかなり高濃度のDEHPが検出され、母親経由で取り込まれたものとしている。この「臍の緒」問題は、まだ現データを見ていないので、コメントは後程としたいが、余りにも高濃度なので、むしろ怪しい気がする。某氏から個人的指摘があったように、医療現場における塩化ビニル製医療用手袋からの移行が原因、といった可能性はないだろうか。


C先生:化学物質というものは、やはり大量に使用しているものは、どこにでも出てくるものだ。DEHPに関しては、今年すでに調理用の塩化ビニル手袋から食品に移行するという問題で取り扱っている。(環境ホルモンではないDEHP 06.25.2000)。今回は、ワームと臍の緒という組み合わせ。なんともなんとも。

A君:芦ノ湖では、今年の3月にワームを使用禁止にしたようです。過去10年間の釣り人が使って、芦ノ湖の湖底存在するであろうワームの総量を推定するとなんと8トン。これを基に、湖水のDEHP濃度を試算すると、25年前に米国・カナダの五大湖水質保全で水生生物の保護のために決まった環境基準の0.6ppbを10倍も越す濃度になっていると推定しています。

B君:実際の濃度はどうなんだ。

A君:測定されていないみたいですね。

B君:やはり測定してから結論を出すべきだ。いくつかの河川でのデータはある。しかし、湖沼のような環境でのDEHPの半減期のようなものが分かっているかどうか。

C先生:ちょっといろいろと調査してからまたやろう。